映画「もしドラ」にこんな場面があります。
AKBのあっちゃん演じる主人公に、重病で入院している親友がこう問いかけます。
結果より一緒懸命にやるプロセスが大事だと思わない?
あっちゃんの返答は
甲子園を目指してマネージャーを始めたのだから、絶対に優勝しなければ意味がない。プロセスなんかどうでもいい…。
高校の野球部を強くするために、頑張ってきた2人の意見が初めて食い違うという場面でした。
その数日後、自分の死期を悟っていた友人は亡くなります。その時あっちゃんは気づいてしまう訳です。
「死=結果」が来ることが分かっていたのに「プロセス=生きること」に全力で戦っていた友を自分の発言で傷つけてしまっていたんだ…。
さてユーロのスペイン対ポルトガルです。
前線からの勇気あるプレッシャーで、主導権を握っていたのはポルトガルでした。採点競技なら確実に勝者でしょう。しかしセスクのPKで決勝に進んだのはスペインでした。
今大会、スペインのサッカーは退屈だと言われています。横パスばかりで、ゴールに向かう攻めが少ない。
そんな声に、セルヒオラモスは1次リーグ戦後こう反論しています。
リーグ戦で苦戦したことなんてどうでもいい。誰もそんなことは覚えていないよ。大事なのは決勝トーナメント。これからだ。
内容と結果の両立。
そんな偉業を果たしてきたのはスポーツの歴史でもひと握りのチームしかありません。
近年のスペイン代表とその根幹を支えるバルセロナ。
W杯とユーロを制したジダンがいたころのフランス代表。
そのジダンの脇をフィーゴ、ラウルが固めていた銀河系のレアル。
そしてファンバステンが全盛期だったサッキ時代のミランも範疇か。
バスケットなら、ジョーダンがいた頃のブルズでしょうか。
美しく戦って散るか
醜く戦っても生き残るか
準決勝もう一つのカードも、このテーマで見ると一段と魅力あるものになります。
面白いサッカーをしているとされるドイツとイタリア。しかし、ファイナルが目の前にぶら下がった状態で、内容と結果を両立させることができるでしょうか?
あっちゃんにマネジメント学を教えたピーター・ドラッカーはこんな言葉を残しています。
成果とは常に成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。
将来のサッカーか、現在の結果か。それとも両方か。
最高レベルの戦いだからこそ、その選択は難しく、見るものをより深く考えさせるのかもしれません。
AKBのあっちゃん演じる主人公に、重病で入院している親友がこう問いかけます。
結果より一緒懸命にやるプロセスが大事だと思わない?
あっちゃんの返答は
甲子園を目指してマネージャーを始めたのだから、絶対に優勝しなければ意味がない。プロセスなんかどうでもいい…。
高校の野球部を強くするために、頑張ってきた2人の意見が初めて食い違うという場面でした。
その数日後、自分の死期を悟っていた友人は亡くなります。その時あっちゃんは気づいてしまう訳です。
「死=結果」が来ることが分かっていたのに「プロセス=生きること」に全力で戦っていた友を自分の発言で傷つけてしまっていたんだ…。
さてユーロのスペイン対ポルトガルです。
前線からの勇気あるプレッシャーで、主導権を握っていたのはポルトガルでした。採点競技なら確実に勝者でしょう。しかしセスクのPKで決勝に進んだのはスペインでした。
今大会、スペインのサッカーは退屈だと言われています。横パスばかりで、ゴールに向かう攻めが少ない。
そんな声に、セルヒオラモスは1次リーグ戦後こう反論しています。
リーグ戦で苦戦したことなんてどうでもいい。誰もそんなことは覚えていないよ。大事なのは決勝トーナメント。これからだ。
内容と結果の両立。
そんな偉業を果たしてきたのはスポーツの歴史でもひと握りのチームしかありません。
近年のスペイン代表とその根幹を支えるバルセロナ。
W杯とユーロを制したジダンがいたころのフランス代表。
そのジダンの脇をフィーゴ、ラウルが固めていた銀河系のレアル。
そしてファンバステンが全盛期だったサッキ時代のミランも範疇か。
バスケットなら、ジョーダンがいた頃のブルズでしょうか。
美しく戦って散るか
醜く戦っても生き残るか
準決勝もう一つのカードも、このテーマで見ると一段と魅力あるものになります。
面白いサッカーをしているとされるドイツとイタリア。しかし、ファイナルが目の前にぶら下がった状態で、内容と結果を両立させることができるでしょうか?
あっちゃんにマネジメント学を教えたピーター・ドラッカーはこんな言葉を残しています。
成果とは常に成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。
将来のサッカーか、現在の結果か。それとも両方か。
最高レベルの戦いだからこそ、その選択は難しく、見るものをより深く考えさせるのかもしれません。