「サッカーのパス回しには、約2割のハブ=司令塔が存在し、ハブは時間とともに変化する」
蛇じゃありません。経由する場所です。
これ、名古屋大学の教授と、日本学術振興会特別研究委員という偉い方が…
複雑な組織にも実は基本的な法則があると解明しようとするネットワーク理論を…
サッカーに当てはめた場合に導き出された真実なのであります…。
出展はサッカー批評です。
何を言ってんだと、お怒りになることなかれ。
簡単に言えば、司令塔=ハブは、一人では足んないよということであります。
これは、少し前にブログで取り上げたグアルディオラの偽2番と共通する考え方でございます。
例えば、日本代表。
司令塔の遠藤が徹底的にマークされた場合、長谷部、もしくは、本田が下がって、もしくは吉田が上がってハブの役割をしなければいけません。
ここで確認です。ハブというのは、中盤の真ん中でボールを散らす役割の選手のことを指します。ここ、重要です。
そこが機能不全に陥ると、科学的にも、サッカーというスポーツを制することができないということであります。
科学と歴史。共通する部分は多いです。
例えばイタリアには、2ボランチを採用するチームが多いような気がします。
翻ってスペインは、ワンボランチの前に2人の選手を配置することが多い。
そう、2ボランチでは、まかないきれないのです。ボールを、大事にするサッカーでは。
最後にバルサの布陣で駄目押しです。
ブスケッツの前に、セスクとシャビ。ますばハブが3人。
そこに、メッシが降りてきて4人。
最近では、左サイドからイニエスタが降りてきて5人。
さらにピケが上がってくれば、ハブは6人にもなります。
サッカーを制するためには、中盤を支配しろ。
納得です。
最近では、ガンバで遠藤がFWに起用されたりしています。
これも偽ハブへの挑戦か。
何はともあれ、ワンボランチに全ての指揮権を託しているチームは試合前から厳しい選択をしているということ。
ますば、中盤の中央に人を集めることを、第一に考えたシステムを考えなければならないのです。