脱力日記

スポーツ、本、映画ときどき仕事。自分の身の回りにある、ふとしたことを書き留めたいと思います。気軽にコメント下さい。

ビクトール・バルデス

2014-03-27 06:17:26 | 日記


クラシコに勝って、優勝争いに返り咲いたバルサ。

そして、緩むことなくセルタに3-0で勝ったのに、何とせつない夜でしょう。

ビクトール・バルデス全治6ヶ月。

右ひざを痛め交代したGKは、実りの春どころか、スペイン代表としてのブラジルW杯も幻になってしまいました。

そして、担架に乗せられた彼は、顔をキーパーグローブで覆い、泣いていました。

胸から、腹から、込み上げる嗚咽。
それはそれは見てられないものでした。

色々なものを一瞬にして失ったことを、彼は自覚していたのでしょう。

彼は、今シーズン限りでのバルサ退団も公言していました。

だから、この試合が愛するクラブでの最後の試合になってしまうのかもしれません。

復帰は9月。

移籍も上手くいかないでしょう。

日本にいる私にとっても、何ともせつない朝。

ありがとうバルデス。
頑張れバルデス。

目の前のテレビでは、レアルとセビージャが熾烈な戦いをしています。

それでも、戦いは続いていく。
人生って、過酷だ。

刷新

2014-03-26 23:44:18 | 日記


去年の4月、あるサッカー大会で優勝し、バイエルンのアウェーユニホームをもらいました。

当時は何だかあなぁと思ったけれど…事情が変わった。

これからは練習着のファーストチョイスになりそうです。

バイエルン無敗の史上最速優勝。まだ3月ですよ、しかし。凄い。

今、ライブでサッカーを見ている人は幸せだと言われます。

メッシ、ロナウド。

歴史的な選手を毎週、目撃できるからであります。

しかし、もう一人。この男が、今、生きていることに感謝するべきなのかも。ベンチで革命を起こし続けるペップ・グアルディオラです。

自分の哲学を貫きながら、勝てる。
稀有な監督。

以前、ブログで批判したベンゲルとの決定的な違いは、そこ。

まして、哲学もなく、勝利もないユナイテッドのモイーズは、同時期に采配を始めたのに、はや、周回遅れな感があります。

さて、そんなペップの戦いを細かく描写した本があります。

グアルディオラの真実。
朝日新聞出版から1800円で販売されております。

かなり高額ですが、映画を見に行ったと思えば安いもの。2日間で一気に読破しました。


その中でも興味深かったのは、バルサ退団後の他クラブからのラブコールのお話。

あのクラブも、あのクラブも、あのクラブからも…。

チーム名を書いてしまうとネタバレになって、せっかくの本が台無しになるので伏せておきます。

だけど、想像するのは本当に楽しい。

あのチームに行ったら、ペップはどうしていたのか。

次はプレミア辺りで見たいものです。

ということで、私のサッカー観戦ライフにも来季は変化が起こりそうな予感。

テレビ契約の話です。

バルサが見られるWOWOWは、もちろん継続ですが、

香川がほとんど映らないプレミアに別れをつげ、来シーズンはブンデスリーガを初めて追っかけてみようかな、と。

まぁ、私だけでなく世界中のサッカーファンが、そんな動きをするのだから、ブンデス、バイエルンはウハウハでしょう。

ペップを射止めたバイエルン。
彼らは、掛けに勝ちました。

一番の成果は、無骨なサッカーから、素晴らしいサッカーへ。

世界中にアピールできた、イメージの刷新だったのではないのでしょうか。

優男

2014-03-23 03:52:04 | 日記


優しすぎる男って、女性にはモテないなんてことを言います。

それは、男にだって同じ。やっぱり、大事な所では情熱的で荒々しい一面も見たいところ。

チェルシー6-0アーセナル。

10分で2点を失い、ビッグマッチは戦うことなく、あっさりと決着。

12月はシティに3-6。
2月はリバプールに1-5。

あまりに、勝負弱すぎます。

この責任は、この日、アーセナルで1000試合を迎えた、プレミア随一の優男・アーセン・ベンゲルにあるでしょう。

解任。

それしかない。

なぜか。

だってモウリーニョに一度も勝ったことのない男だから。
きっと、これからも勝てないから。


だって常に正攻法で挑むベンゲルの戦い方は、ライバルチームには、とってもやりやすいものです。特に相手の弱点をつくのが大好物のモウリーニョにとっては、なおさらです。

必ず中盤を経由するから、そこを潰せばいい。

この日もそうでした。

フィジカル的に貧弱な、カソルラ、ロシツキー、アルテタの所を、ダビドルイス、マティチを起用してパワー勝負を仕掛けた。

後は、見事なまでのショートカウンター。

ズドン、ズドン。モウリーニョの作戦で単純明快に決着です。

相手が何をやってきても、ベンゲルは、今まで通り。

いいサッカーをすれば、いいんだ。
策を立てず、丸腰のまま戦って、静かにタイトルは遠のきました。

サッカーには、相手がいるのです。

欺いて欺いて、勝ちたいと思っている相手がいる。

理想だけじゃあ、勝てない。

爽やかだけど、嫌らしさのない、単純すぎる優男。

哲学を追い求めるばかり、戦うことを忘れたベンゲルに、私は、もう、恋い焦がれることができません。









ハブ

2014-03-14 01:06:48 | 日記


「サッカーのパス回しには、約2割のハブ=司令塔が存在し、ハブは時間とともに変化する」

蛇じゃありません。経由する場所です。

これ、名古屋大学の教授と、日本学術振興会特別研究委員という偉い方が…

複雑な組織にも実は基本的な法則があると解明しようとするネットワーク理論を…

サッカーに当てはめた場合に導き出された真実なのであります…。

出展はサッカー批評です。

何を言ってんだと、お怒りになることなかれ。

簡単に言えば、司令塔=ハブは、一人では足んないよということであります。

これは、少し前にブログで取り上げたグアルディオラの偽2番と共通する考え方でございます。

例えば、日本代表。

司令塔の遠藤が徹底的にマークされた場合、長谷部、もしくは、本田が下がって、もしくは吉田が上がってハブの役割をしなければいけません。

ここで確認です。ハブというのは、中盤の真ん中でボールを散らす役割の選手のことを指します。ここ、重要です。

そこが機能不全に陥ると、科学的にも、サッカーというスポーツを制することができないということであります。

科学と歴史。共通する部分は多いです。

例えばイタリアには、2ボランチを採用するチームが多いような気がします。

翻ってスペインは、ワンボランチの前に2人の選手を配置することが多い。

そう、2ボランチでは、まかないきれないのです。ボールを、大事にするサッカーでは。

最後にバルサの布陣で駄目押しです。

ブスケッツの前に、セスクとシャビ。ますばハブが3人。

そこに、メッシが降りてきて4人。

最近では、左サイドからイニエスタが降りてきて5人。

さらにピケが上がってくれば、ハブは6人にもなります。

サッカーを制するためには、中盤を支配しろ。

納得です。

最近では、ガンバで遠藤がFWに起用されたりしています。

これも偽ハブへの挑戦か。

何はともあれ、ワンボランチに全ての指揮権を託しているチームは試合前から厳しい選択をしているということ。

ますば、中盤の中央に人を集めることを、第一に考えたシステムを考えなければならないのです。





クライマックス

2014-03-13 18:02:11 | 日記




チャンピオンズリーグ。
今年は、役者が順調に勝ち進み、準々決勝は見逃せないものになりそうです。

バルサ、レアル(未定)、アトレティコ、のスペイン3強に加え、王者バイエルン、ドルトムント(未定)、そこに、イブラなパリSGが加わり、モウチェルシー(未定)。残る椅子をオリンピアコスとユナイテッドで争う構図となっています。

気になる抽選ですが、この準々決勝からは、カントリープロテクト、つまり自国同士の対戦を避ける、そのしばりがなくなります。エラいこっちゃ。

極端に言えば

バルサvsレアル
バイエルンvsドルトムント
マンUvsチェルシー
パリvsアトレティコ

なんてこともあるわけです。
まぁ色々なことが作用して、多分ないでしょうけど。楽しみが増幅する抽選です。


バルサの4月の日程を見てみましょう。

4月1、2 欧州CL準々決勝

4月6日 ベティス

4月8、9日 欧州CL準々決勝

4月13日 グラナダ

4月16日 国王杯決勝レアル

4月23日 欧州CL準決勝

4月27日 ビジャレアル

4月29日 欧州CL準決勝

まさに、殺人的です。

もし、クラシコがこの日程に2試合増えたら…。死人が出ます…笑。

3月23日のクラシコを含めれば1ヶ月に4度もライバルが戦うことになる。

バルサ的には、レアル的にも、もちろんオリンピアコスが生き残っての一本釣りが理想でしょう。

しかし、そう、上手くいくものか。

全てを手にできうる4月。
全てを失うかもしれない4月。

去年のバルサは後者でした。
さて今年は。

運命のチャンピオンズリーグ準々決勝の抽選は3月21日、であります。