ゴモラ

ゴモラという映画を見ました。

現状に不満を持つ人。環境に不満を持つ人。いじめに悩んでいる人なんかに、特に見てもらいたいなぁと思う映画です。

世界には、とんでもない場所がある。

怪獣が火を噴くわけではない。
ゴジラの海賊版ではありません。

舞台はナポリ。そうマフィアの話。カモーラという、現在世界を恐れさせる犯罪組織の内部に斬り込んだ作品です。クスリ、ライフル…ほぼ、現実です。

とにかく、南イタリアの人は気に入らなかったら殺すのです。子供も女性も、容赦なく撃ち殺す。

そんな残酷すぎる不幸の底を知ると、なぜか、ふっと心が軽くなる。

日本って、何て平和なの。
俺って何て幸せなんだ。
いい意味で、です。

なぜ、いじめられている人に見てもらいたかったのか。

もし、マフィアの巣窟に生を受けていたら、人生を降りることも、ままなりません。人殺しをしなければ飯が食えず、クスリを売らなければ子供を養えない。

裏切ったら…殺されます。
倫理観なんて、まるでなし。
笑われます。
人生の全ては悪に支配される。

逃げられない。理不尽です。

でも、日本は違います。学校なんて行かなきゃいいし、家族に勘当されたってバイトすれば、なんやかんやで、飯は食える。

天国です。
逃げられる。やり直せる。
なんてったって今の首相だってそうなんだから…笑。

会社で無茶苦茶なことを言われたって、この人だと思った恋人と別れたって、何十年と夢見ていたことが叶わなくなったって…やっぱり、それでも、ビールはうまいんです。

そして走れば汗が出る。それもまた気持ちいい。

幸せなんて、そんなもんです。
人生なんて、そんなもんです。
これも、良い意味で、です。

周りに押し付けられた幸せばかり、いつも追いかけるから、近くの幸せが分からなくなるのです。

いい映画に出会えて幸せ。だから、またビールを飲む。
そんな話です。

変化

あるスポーツのプロ選手と、先日お話しする機会がありました。

その、やりとりの中で数多くでてきたのが感覚という言葉でした。

そして、何事にも、明確で簡単な答えはないんじゃないか。そんなことも迷いながら話してくれました。

常に進化するために、変化してみる。感覚でやってみる。

そんな謙虚さがあるから、強いんでしょう。その人。

すごく共感しました。

スポーツでも仕事でも、何となくの目標があっても、答えを自分勝手に決めることは、あまり幸せではないのではないでしょうか。

そこには進歩が、あまりない。

疑問を抱えると、すぐ解決しようとする。というか、そこに適度に適当に、自分の能力値の中で蓋をする。

まぁ、周りの目もあるし、羞恥心を感じますもんね。実際。

やっぱり、私たちの社会には、あまり漂う、迷う、そういった余裕がない気がします。

失敗を恐れずに、自分の感覚を信じて、たまには嘘みたいなチャレンジをしてみませんか。

そして、その現実をゆっくり眺めて検証してみませんか。失敗していたとしても。

それが、違う自分に出会うチャンスだったりするのではないか。

そう思う。だから、たまには自分に変化球のサイン。出してみません。