Chef's Note

『シェフの落書きノート』

イタリアワイン

2008-10-18 | 美味しいお話
ワインに関しての記事をアップしてくれとのご常連さまのご要望により…
たまに書くことにします。

アウラのイタリアワインの品数は、6月くらいから大幅に増強しました。
僕がテイスティングして料理とあうかを判断してメニューに入れています。
全部がお奨めといっても過言ではありません。

2850円でご提供しているモンテプチアーノ・ダブルッツォも美味しいです。
軽めながら果実味は、十分にありバランスも良いです。

ただ、好みや気分的なものもあるので…
その辺りを教えていただければ、お奨めしやすくなります。

特に今お奨めしているのは、イタリアワイン!
以前は、チリやモルドヴァ、ウルグアイやアルゼンチンをご紹介してきましたが、auraのイタリアワインは侮れないと思います。

6月にイタリアワインのラインナップを全面的に見直しました。
美味しいものばかりを揃えられたと思っています。

特に有名なワイナリーのものはお奨めです。

◆ トスカーナ Toscana
シルヴィオ ナルディ Tenute Silvio Nardi
テヌータ・セッテ・ポンティ TENUTA SETTE PONTI
ミケーレ サッタ MICHELE SATTA
カロッビオ Carobbio

◆ シシリア Sicilia
ヴァッレ デラカーテ VALLE DELL'ACATE
フェウド マッカリ FEUDO MACCARI

◆ サルデーニャ Sardegna
フェウディ デッラ メドゥーサ Feudi della Medusa

◇ フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア Friuli-Venezia Giulia
ズアーニ ZUANI

◆ ピエモンテ Piemonte
ロッケ・ディ・マンゾーニ Rocche dei Manzoni

これらのワイナリーのワインは、リーズナブルなものも気合が入った造りになっています。

テイスティングしていて…
正直ビックリした次第です。

数本ほどエチケット(ラベル)を貼っておきます。
左から
ディアンブラ・ロッソ(ミケーレ・サッタ) \5000.
キャンティ・コッリ・セネージ(シルヴィオ・ナルディ) \4850.
ヴィーニャ・ディ・パッリノ(セッテ・ポンティ) \4850.
チェラスオーロ・ディ・ヴィットーリア(ヴァッレ・デラカーテ) \5500.




これらのワイナリーのものは、輸入元が取り扱っているラインナップのすべてを仕入れてメニューに入れています。

このようにひとつのワイナリーのワインを何本もメニューに入れてあるレストランは少ないようです。

特にピエモンテのマンゾーニのワインをここまで揃えているお店はないそうです。
「マンゾーニをここまで揃えているお店は他にない!あっても1本とか2本くらいですよ!」
…と、仰せになる人も多いようです。

「マンゾーニのあれはないの?これはないの?」
…というマンゾーニ・ファンが来られたら、僕は面倒です。
「好きなの選んでくださいね~♪」
…ってのが楽。

だから…
全部置いちゃいました♪

今、ボルドーの優れものを探してもらってます。
どうやら取って置きの隠しワインがあるらしいです。

なんて言って探してもらってるかわかります???

「泣く子も黙るボルドーの優れもの探してね!」
この一言で探してもらってます。
これは、たぶん裏メニューになると思います。
でも、高いです。
これは、僕もおいそれとテイスティングできません。

まぁ~ シャトー・ラトゥールの8万5千円とか…
ロマネコンティの75万円に比べたら、子供の小遣いですけど…(笑)

ワインの価格って…
本当にありえないものが多いです。

たった1本ですよ。
750ml しか入ってないんですよ~。
グラスでたった6杯分ですよ。

それがオークションで1千万円ってのもあります。

宝くじで3億円当たったとしても買いません!
宝くじ…買ってないですけど ^^;

お客さまの立場に立つと…
気軽に注文できるレストランでのワインの価格の範囲は、一般的に3千円台くらいだと思います。

このあたりの価格帯で美味しいワインに出会えれば、ラッキーだと思っている人が多いとも思います。
もし、万が一 ハズレだったとしても後悔しない価格もこの辺ですよね?

ですから…
ここの2千円台~4千円までの価格帯で提供するワインのテイスティングが、とても重要だと思っています。

イタリア以外の国のワインも十分に美味しいはずです。
あとは、好み…
もし、迷ったら…
僕に聞いて頂ければ数本をお奨めしますのでご安心ください。

この記事でチラッと紹介したワイナリーのワインに興味のある方は、リーズナブルなものから試してみても面白いと思います。
その実力が手にとるようにわかるはずです。

色々なワインをグラスで提供をしてほしいとの声もありますが…
それは、難しいです。

バキュパンという空気を抜いて保存するものもあります。
auraにもあります。
パワーポンプという真空に近いところまで空気を抜くのもあります。
…が。
コルクを抜かなくても保存に神経を使うものですから…
正直、不安なのです。
売り切らないと味や風味が変わる可能性があり、ロスの分までを計算すると1杯あたりの単価は、かなり高いものになってしまいます。
(ワインによっては、次の日のほうが美味しくなるというものもあるようですが…(笑))

ワインを劣化させずにグラスで提供できる器具も開発されたようですが…
200万円もするようなので…ちょっと勘弁です。

なのでauraでは、今現在グラスはバッグのもの使っています。
空気に触れずに注ぐことができるからという理由からです。

テイスティングした日に残ったものは…
その日のうちにグラスにすることもたまにあります。

もしグラスで売れなかったら…
料理で使います。

ご要望にお答えできず、申し訳ありません。
もし、飲み切れなかった場合には、ワインバッグでお持ち帰りができますので、お気軽にお伝えください。


ワインは、空気の含み具合や時間の経過、温度変化になどによっても味や風味が変わります。
それがワインを楽しむ醍醐味とも言えるようです。

ワインに限らず…
好きに楽しめば良いのです。

これが正式な楽しみ方…
なんてものは、実は楽しめなかったりするものです。

ワインは世界中で造られています。
7000年前にグルジアでワインが造られてから…
ず~っと長い間、楽しまれ続けてきたものです。

エジプトのクフ王もクレオパトラも飲んでいたのです。

楽しみ方は、人それぞれ…

甘口でも辛口でも…
飲みやすく軽いワインもあり、ずっしりとした濃厚な果実味にあふれたものもあり…。
でも、最後は自分が気に入ったものが最上なのだと思います。


そうそう~
もうすぐイタリアのノヴェッロやフランスのボジョレー・ヌーヴォーの解禁の日がきますね。

auraでは、今年も売りません。
取り扱いをする気は全くありません。
ごめんなさい。

お祭りなんだそうですが…
コンビニのお祭りのような気がしてなりません。

因みに…
帰りがけにたまに行くコンビニでは、一昨年のボジョレー・ヌーヴォーが24本も店裏の倉庫にまだあるそうです。
その3年ものになりつつあるヌーヴォーは…
どうなるのでしょうか?
ちょっと気になってます。



長くなりました…ごめんなさい。

最後に…
ひとつ知りたいことがあるのですが…

仕入れ値で75万円するロマネコンティを飲んでいる人は、いったい何を食べながら飲んでいるのでしょ???

まさか…
デパ地下のコロッケじゃないですよね???









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