Chef's Note

『シェフの落書きノート』

野外料理

2005-10-27 | 美味しいお話
いちばん作ってみたい料理
いちばん興味がある料理

野外料理…。

野外料理と言うとすぐに思い浮かぶのは…

たぶんバーベキュー!
それも良いけどね…。

でもオイラが作りたいのは…

どこかの森の中でとか…。

火をおこして
香草とニンニクをたっぷりまぶした仔羊をたき火で焼いたり…

ワインをたっぷり入れたシチューをたき火の隅っこ方でコトコト煮たり…。

魚のスモークを自然の中でインディアンのように作ってみたり…

大抵の事は、必要最低限の器材で…

気の合う仲間と仕事も俗世間の事も忘れて…
大自然の中で楽しい話をしながら…
ゆっくりと時の流れを感じてみたい。

きっと至福の時間が味わえる。

毎日、朝起きてから、眠りにつくまで…
常に時計をみながら1日を過ごす…。

朝、目が覚めて…
「ヤバ!こんな時間だ…!」
これが、だいたい毎日のスタート

「もう…こんな時間だ、早く寝なくちゃ…」
これが、だいたい毎日のエンディング

忙しい時には、分刻みで料理を作っていく…
以前にレストラン・ウェディングやホテルでの披露宴を作っていた時なんかは…

約1時間ちょっとの間でフルコースのすべてを出し切れないと、その結婚披露宴は失敗に終わる…。

一度も失敗した事はないが…
本当の料理のあるべき姿ではないな…
とは、痛切に感じていた。

大自然の中
オーブンも無い、電子レンジも無い…

火と言えば、たきび…
そんな必要最低限の状況で…
心を砕いて、知恵をしぼって作る料理。

そこに本来の料理のあるべき姿があると思う。

楽しく作って…
楽しく飲んで…
楽しく話して…
楽しく食べたい…

きっと何処のレストランでも味わえない至福の時間を過ごす事が出来ると思う。

お金では買えない貴重な時間

そんな時間を一緒に過ごせたらいいですね。


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