Chef's Note

『シェフの落書きノート』

ワインに隠れたドリンクメニュー

2009-05-18 | 美味しいお話
先日、気がついたことがあります。
昔からいらしているお客さまにこんなエピソードがありました。

「黒龍の大吟醸をください」

その時に一緒にいらしたお客様が…
「大吟醸?そんなのイタリアンなんだからないでしょ?ワインだよ。ここはワインのお店なんだから…」

こんなやりとりがありました。

アウラにはあるのです。
福井の銘酒 『黒龍の大吟醸』が…
『白岳仙』という美味しいお酒も…。

ご常連のお客さまでも大吟醸があるなんて知らなかったのですね~。
こんなメニューがあるなんて、実は知らない人が多いのだと気がつきました。




なんで日本酒がイタリアンにあるの?
…と思われる方も多いと思いますが…。

だって、ここは日本なんです。
日本の飲食店に美味しい日本酒があったほうが良いと思うのですヨ。
イタリアンやフレンチにあう最高に美味しい日本酒があったら嬉しいですよね。

通例として日本酒は、甘い口当たりの印象があります。
ワインは確かにイタリアンやフレンチによくあう。
ワインにあって日本酒に欠けている味は酸味と苦味、渋みです。
その中の味で西洋料理とあわせる上で大切な味は酸味です。

ここにある2本は、酸味のバランスも良いものなので、イタリアンにもフレンチにあわせやすいのです。
本当に美味しい日本酒は、そこそこ美味しいワインなど比較にならないくらい美味しいと僕は思っているので、アウラのメニューに載せています。


そして、こんなのも aura にはあります。




なんで焼酎がイタリアンにあるの?
…ですか?

だって、ここは東京ですもん。
鹿児島や宮崎、熊本出身の方も沢山いらっしゃいますよ。
…って、今や焼酎は、単に安いお酒ではなくなりました。
日本全国で親しまれているお酒です。

そして、焼酎は、日本を代表する蒸留酒です。
世界中でブームになってもおかしくないお酒だともいえます。

フレンチなどでよく飲む食前酒には、ギムレットやマティーニがあります。
胃を刺激して食欲を増進させる効果があり、ジンベースのカクテルは、気分も体も元気にします。
ジンは、イギリスで作られ、最初は薬として使っていたのです。

富乃宝山などは、洋食によくあう焼酎です。
ロックにして、4分の一にカットしたライムやレモンをギュッとしぼってグラスに入れて飲むのもお洒落です。

黒糖で造られた由羅王などは、食後酒としても美味しくいただけると思います。



梅酒は、女性に人気ですよね。

でもなぜ?
…と聞かれるかと思いますが。

だって、ここは西新宿ですもん。
素敵なOLさんも多いですから… (^^ゞ

僕が思うに梅酒は…
食後酒として飲むには最高だと思います。

グラッパも勿論アウラにありますが…
グラッパを飲む習慣のある人は少ないですよね。

グラッパだったら、リモンチェッロ(レモンのリキュール)のほうが日本人にあうかもしれません。

でも、美味しい梅酒だったら、もっと美味しく感じると僕は思うのです。

イタリアンだからワイン!
それも良いと思いますが、何人かのグループになった時。
皆さんがワインが好きだとは限りませんよね。
私は、日本酒が大好き!
私は、焼酎にはうるさいよ!
…という方々もいて当然だと思います。

お好きなものを飲めばよいのだと思います。

ワインをこれだけ置いてあって、何をいってるの?
…と思うかもしれませんが…。
別にワイン通に集まってほしいなんて、全く思っていないのです。
アウラをやっていく上で自然にこうなっただけなんです。
オープン当初は、白と赤のワインをあわせても15種類もなかったのです。

メニューに載っていないワインもありますが…
メニューにのっていない焼酎なんかもあるのです。

このお店はなんか変ですよね。


イタリアン大好きな人=ワインも好き
…とは、限りません。

イタリアン大好き!
でも、お酒は焼酎が好き!
…という人が多くいても不思議ではないと思います。

楽しむこと。
日本酒や焼酎は、和食か居酒屋さん。
そんな時代は、とっくの昔に終わっていると思います。

イタリアンに行ったら、ワインを飲む。
そうとは限らないとも思います。


「昨日さ~。イタリアン行って日本酒を飲みすぎちゃったよ~」

「えっ?イタリアンだったら、普通ワインでしょ?」

「日本酒とよくあうんだよ~。これが美味くてさ~」

「えっ~~! 本当に? 今度、連れてってよ~!」

…というほうが話題性もあって、お洒落かも…。
…と思うのです。
だからといって、日本酒や焼酎に特化しようとも思いませんが。
そうなったら、なったで品揃えも自然と変わっていくと思います。


日本にある文化は、世界中に誇れるものばかりです。
それを日本人である僕たちが楽しまないなんて損だと思いませんか?

アウラは、大抵のものを仕入れることが可能です。

もし、リクエストがあればお取り寄せもできますから…
お気軽にご相談くださいね。







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