栗田工務店 スタッフ ここだけの話

快適な空間づくりをめざす―(株)栗田工務店 この空間では,『歩き遍路日記』『介護日記』『etc・・・な話』を展開します♪

介護日記 ~ベッドの柵~

2010-04-15 16:28:14 | 社長の介護日記
ここでは、社長 (寺川 勲雄) の介護日記を掲載しております。

現在進行中の介護です。はじまりは2007年ですが、近年のものより順次載せております。この介護日記は、みのりホームの 「ティータイム通信」 にて掲載し続けているものですが、ぜひこちらでも紹介したく、掲載の運びとなりました。
※今回は、2008.12月号に掲載の内容です。


 私としては会心の作であったタタミベッドを約3年の利用で解体。ユニットバスの床のカサ上げの為のスノコ。材料大工工費で計10万円の支出である。

 その他の電動ベッドやクッションマットはリースで、1日5回の訪問介護料と私達家族の支払う介護保険を含めても、月額72,000円程の負担で毎月約580,000円の介護保険を利用させて頂いているのだから、充分モトがとれている勘定で、今は自分では介護保険を利用しない(利用する状態にない)人たちのお陰と感謝感謝である。

 やがて退院の日、「やっぱり自分の家が一番エエ」 と何のコメントも無く新しい電動ベッドの主に納まった。
 もっとも彼女の頭の中には、昔住んでいた家と現在の家がゴチャ混ぜになっている様である。

 認知症の進んでいる彼女には開閉出来ないだろうと思ったケアマネの思いを尻目に、間もなく彼女はベッドの柵の開閉レバーを操作するようになった。(これが後に思わぬ事態を引き起こすのだが・・・・・・)

 認知症の状態も家に帰ってからは入院する前と殆ど変わらない様に思えるし、若干弱った様だがベッド横のポータブルトイレにもおぼつかないけれどあまり介護の必要も無く用を足す。
 間もなく始まったオリンピックで活躍する黒人選手の活躍を見ながら「あの人達は体を切ったらやっぱり黒い血が出るんじゃろか?」 「イヤイヤあの人も同じ人間やけん、血はやっぱり赤いんよ。」「ホーオ~」 などと変な会話を楽しみ乍ら、もとの平穏な生活が続いている。
コメント
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