> 韓国の朴槿恵大統領が、米国でまたまた歴史認識騒動を繰り拡げている様子
> ですね!
> 執念深くて、懲り無い特質は、流石・・・と言うべきですかねぇ…?
▼韓国・朴槿恵大統領、米議会で歴史認識について日本を厳しく批判(13/05/09)
http://www.youtube.com/watch?v=plVMlXTyvok
オバマ大統領に苦言を述べるだけでなく、米議会や米国のマスコミにまで土俵
を拡げている様子ですから、かなり戦略的に反日宣伝工作を行っている事は確
かです…。
> 嫌いな相手を感情的に攻撃する、△△△のおばさんみたいですね…まるで!
麻生副総理が会談の際に試みた「歴史認識の相対性」に関するレクチャーなど、
全く理解できない様ですから、まさに「馬の耳」状態です。
そもそも、相手の立場を理解しようとする心の窓すら無い…。
> 本職の学者の見解をレクチャーしても、やはり「同じ」でしょうか?
> 例えば、ネットでこんな論文を見つけたのですが…。
▼日本の歴史哲学の現況
https://shudo-u.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=162&file_id=18&file_no=1
日本人学者の見解だと「偏見」と捉えるかもしれませんね。
むしろ、欧米の学者の見解の方が効果的だと想う…。
例えば歴史学者として著名な英国のトインビーが、コリングウッドを相手に、
「歴史思考の相対性と歴史の対象との関係」について、こんな議論を交えてい
るみたいです。
▼トインビーとコリングウッド -歴史思考の相対性と歴史の対象との関係について-
http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/9542/1/kyoyoJ08_00_03_t.pdf
> う~ん…「歴史認識の相対性」は、かなり以前から議論されていた訳ですね。
> 歴史哲学と云う分野は、日本ではあまり馴染みが無かった気がしますが…?
「歴史観」と云う言葉が示すとおり、あまり「客観的な対象」とは捉えられて
来ませんでしたからねぇ…そもそもが。
> 歴史記述は、歴史家の主観が創り出すフィクションですか…そうすると?
歴史が「単なるフィクション」に陥ってしまうと、それは歴史小説であって、
「史実」としての科学的な歴史学は成立しません。
「歴史的事実」は、やはり厳然と「客観的事実」として存在したものと前提さ
れている訳で、問題は、事実と事実との間の因果関係や必然性、または蓋然性
をどの様な枠組みで認識するか、また解釈できるかと云う事なのです。
> …何か突然難しくなりましたね…。
私が高校の頃、現在のJRは未だ国有鉄道でしたが、毎年行われる国鉄のスト
ライキの際に『合理化反対!』と書かれたプラカードを掲げているのを見て、
高校生の私は、その意味不明な言葉が理解出来ずに、不思議に感じていました。
> あはは…昔は『リストラ』とは言わず、『合理化』と呼びましたね、確かに。
経営を合理的に行う事に何故反対するのか…当時は理解出来なかった訳ですが、
後になって考えてみると、経営視点から見た合理性は、労働者側から見た場合、
必ずしも労働条件を改善するものとは限らない訳です。
> なるほど…『合理性』自体が相対的なものですね。
科学や宗教などについても同じ事が言えます。
一般に科学的知識は『合理的』と考えていますから、その観点から、宗教的な
教義などは、『不合理』なものと感じてしまいがちです…。
> でも、以前Broは、アダム・スミスの経済思想の背景には、キリスト教的な
> 合理主義精神が在る、と述べていましたね…?
そう…アダム・スミスを引き出すまでもなく、そもそもキリスト教の神学体系
は、それ自体合理的な教義体系として整理されています。
> なるほど、科学とは異なる次元の『合理性』が存在する訳ですか!
「異なる次元」とは、「異なる目的、あるいは価値観」と言い換えても良い…。
> 歴史認識問題に話を戻しますが、戦前の日本は天皇主権の国家でしたから、
> 皇室崇拝の立場から、神道の精神に基礎を置く、所謂『皇国史観教育』が行
> われていましたよね…。
戦後になって、GHQが所謂『戦後民主主義教育』を推進したので、日本人は
自らの価値観をコペルニクス的に大きく転回する経験を余儀なくされました。
歴史教育については、所謂『東京裁判史観』を基礎にした文脈で、それまでの
歴史記述を書き換える事になりました。
> 科学的な歴史文脈では無く…?
そこが問題なのです!
「科学的な歴史文脈」とは何ですか…どの様な枠組みを『科学的』と云うのか?
> 個々の主観に基礎を置くものでは無く…「客観的な枠組み」の事です。
従来の歴史学では、その様な「客観的な枠組み」のひとつとして、マルクス主
義の所謂『唯物史観』が使われて来ました。
これは、既成の宗教を基礎とするものではなく、『資本と労働』と云う抽象的な
実体の歴史的な運動法則に基づくものとされましたから、「科学的な歴史文脈」
だと考えていた訳です。
> マルクス主義…あまり現代的では無いですね?
現在では『科学的』とすら言い難い…。
そこで問題となるのは、マルクス主義に替る「客観的な歴史認識の枠組み」の
構築です。
> 客観的な歴史理解の方法論が問題ですか…。
> Bro流の「歴史認識の相対性理論」は、その試みの一部ですね?
そんな大それたものでは無いですが、『歴史認識の相対性』が重要なコンセプト
になる事は確かです。
> ちなみに話は変りますが、朴槿恵大統領のお父様の、朴正熙元韓国大統領は、
> 親日家だったと云う逸話がありますね…。
日本維新の会の石原代表の述懐に、こんなのが在ります。
▼朴正煕がこんなこと言ってたよ(石原慎太郎)
http://yorozu.indosite.org/bbs_log/bbs_log04/main/21283.html
> 戦前の日本は、統治下の朝鮮の人々に、日本人と同等の義務教育を行ってい
> た訳ですね…同化政策ですか…。
これを民主的な政策であるとは考えませんが、しかし少なくとも、白人による
人種差別的な植民地政策とは一線を画して、日本的な平等思想を体現しようと
努力していた政策の結果であると考えます。
マルクス主義的な意味の「帝国主義的な植民地の侵略支配」とは異質です!
> なるほど、朴正熙氏は「日韓併合」についても、「セコンド・ベストとして私
> は評価している」と述べていますね!
一方で、朴正熙氏は自著『国家・民族・私』や『韓民族の進むべき道』において、
朝鮮の近代史を「退嬰と粗雑と沈滞の連鎖史」と徹底的に批判しています。
> あはは…朴正熙元韓国大統領は、自虐史観をバネにして自国の近代化に邁進
> した訳だ!
私は想像するのですがね…朴槿恵大統領は、日本式教育を受けたお父様の、こ
の様な自虐的な歴史認識を嫌っていたのではないでしょうか…?
> えっ、するとお父様の歴史認識に対する反発心が、彼女の朝鮮人被害者意識
> を増幅させた訳ですか?
…いずれにしても、朴家の父娘の間での歴史認識のギャップは大きい…。
お父様の朴正熙元韓国大統領は、軍事独裁政権を施行したにも拘らず、その清
廉で真摯な人柄から、歴代の中で最も国民的人気の高い大統領ですからね。
未来志向の日韓関係を築くには、朴槿恵大統領の「心の棘」を抜く働きかけが
大切である気がします。
> う~ん…大統領父娘の間での『歴史認識の相対性』が課題ですね…。
http://www5.hp-ez.com/hp/namikata/page4/bid-297212
【「靖国問題」に関する過去記事】
http://blog.goo.ne.jp/ayakikki/c/5326efb64cce3ad9eac1cc4da89840d3
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個別の問題を科学的に分析し、どのような事象であろうとも「学問の一分野」にまで昇華させてしまう…。Ayakikkiさんはやっぱりすごいです!
ブログ界の「ガリレオ=湯川学」と呼ばせていただきます(笑)。
悲劇とするか、ハッピーなものとするかは作品次第ですが、朴槿恵さんは悲劇のヒロインにすると魅力的な個性を備えていると感じます…。
題して「大統領が植えた花」…です。
勿論、日韓関係はハッピーな未来であって欲しいですが。