https://www.excite.co.jp/news/article/Jiji_20190904X393/

【ロンドン時事】世界的ベストセラーとなった英児童文学「ハリー・ポッター」シリーズが米テネシー州ナッシュビルの学校の図書館から撤去された。物語に出てくる呪文が「悪霊を招く」のが理由だという。地元紙テネシアンが報じた。

 報道によると、この学校は聖エドワード・カトリックスクール。義務教育開始前の園児から8年生(日本の中学2年生に相当)までが通っている。カトリック教会のダン・リーヒル神父が保護者からの問い合わせに対し、「本の中で使われている呪いや呪文は実在のもので、本を読んだ人間に悪霊を呼び寄せてしまうリスクがある」と指摘。図書館からの撤去を推奨したという。

 神父の指摘を受け、学校は今年秋からの新年度開始に合わせて開館した新たな図書館からハリポタの本をすべて撤去した。

 ハリポタは英国人作家J・K・ローリングさんによる魔法使いの少年と仲間たちの冒険を描いた物語。本編は全7巻で、世界中で計5億冊以上を売り上げた。物語の中では「アバダケダブラ(息絶えよ)」、「インペリオ(服従せよ)」などの多くの呪文が登場する。

 これに対し、インターネットの交流サイト(SNS)では驚きやとまどいの声が広がっている。