箴言集 「仕事への言葉」大川隆法著 より
「仕事への言葉」84 危機管理は、常にトップが最高責任者である。
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最高責任者は細部の隅々までの管理は不可能であるから、部署別に補助管理者を任命しているはずである。事故・人災が発生した場合は、直接的には現場の責任者の管理責任にはなるのだが、トップには任命した責任はあるのである。
また自然災害の場合は不可抗力であるから責任は問われないかもしれない。
立派なトップの条件は、このような不可抗力であっても責任を持とうとしているトップはすごく立派な姿勢になる。
普通の事故や不手際の場合は、現場責任者のせいにして終わるのは、一般に許される範囲であるが、会社の誠意の分野になるとトップの資格はないことになる。
そもそもその管理体制で運営をしているのであるから、現場の責任だけではないのである。
この運営方針で納得していて、事故が発生したら、そのシステムが完璧ではなかった証明を突きつけられたのであるから、最終的にはトップの責任になるのである。そこまでの配慮や考えが足りなかった責任があるのである。
理不尽であろうと思われる責任を甘んじて受け、対応に誠意を持って答える勇気と誠実さがあれば、トップとしてだけでなく人物としても尊敬される素質があることになる。