箴言集 「病の時に読む言葉」 大川隆法 著
「病の時に読む言葉」㉗ 肉体の苦しみに耐えている自分を、少しはほめてみよう。
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神経の役目は、①各臓器の動きを命令する信号を伝える事と、②各臓器からの異常の信号を受け取ることの二つであろう。
①は生きて行くための信号であり必須ですね。②は、例えば、おいしさに負けて食べ過ぎると、臓器から痛みを伝えてくれます。また外部からの敵(細菌や害虫からの毒素)に損害を受けた場合も脳に信号を伝えてくれます。
②の信号がなければ、永死ぬまで食べ続けたり、毒素に損害を受けて細胞が破壊され続けて、やがて死に至ることになります。
健康に生きて行くためには①②の両方の情報を伝達する仕組みがなければならないのです。
②からの細胞の異常信号を受け取った脳(心)は痛みに気づくと、身体を休ませる行動(その異変のあった臓器や体の部位の治療をする)をします。
痛みがある間は、無理な動きはできません。その間は苦しみになります。でも、この痛む苦しみがあるから安静にしなければならないと納得するのです。
②の信号を緩やかにするのが鎮痛剤です。これを使いすぎると、身体の部位や臓器からのSOSが分かり辛くなります。苦しみに耐えかねて、神経を殺す手術もありますが、そこへの信号がなくなることですから、死を覚悟した(死んだ方がましになる)処置になりますね。
苦しみに耐える自分は、生きる希望があるということですから、褒めてあげましょう。