箴言集 「病の時に読む言葉」 大川隆法 著
「病の時に読む言葉」⑯ 良かれ、悪しかれ、自分をこの世に生んでくれた父親と母親がいたのだ。
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現在、幸せな人生を感じている時は、自分の努力の結果として当然と思うのが凡人です。しかし、不幸な人生を送っている人は、勝手に自分を生んだ両親を恨むのも凡人(悟りの低い人)です。両方とも悪いことは他人のせい、良いことは自分のせい、と思うのが悟りの低さの表れである。
こんな人は、何のために生まれて来たかが分からないか、分かろうとしない人達である。こんな人の死後は、閻魔様の前で生まれる前の人生計画を思い出したならば、少し地獄で反省して天国へ戻ります。(天国へ行かないと、この世に生まれることが出来ないのだ。生まれたということは、天国にいたからである。)閻魔様の前で、自分は悪くないと言い張る魂は地獄行きが決定され、鬼たちに猛省を迫られる苦しみが待っているのである。
こんなこと(仏法真理)を知らなくても、無条件に、自分を産んでくれた両親に感謝する気持ちが大切である。食べる幸せ、雨風をしのぐ住まいがある幸せ、寒さをよける衣服の有難さ、他人からの親切を受けた時の幸せ、これらの小さな幸せを感じる事が出来るのは、自分を産んでくれた両親がいたからであると、と考えると感謝の心が出てきて、悟りが進んだ事になる。
空腹の苦しみ、雨風の暑さや寒さに苦しんだり、他人からのもらい物が少ないと嘆くことばかりを考える人は、奪う愛に生きる人生で、苦しみから逃れることはできません。
この苦しみは、全てを求める自分の欲の深さに気づき、反省すると、与える愛の考えに切り替わります。「求めるから苦しいのだ!」と。
苦しい事があれば、脱出する知恵を見に付けるチャンスであると考え、その苦しみに負けない自分作りができる喜びを感じたならば、さらに悟りが進むのである。
まずは、生んでくれた両親に感謝することが、人生を有意義に暮らすための第一歩であろう。そして、「元いた天国へ戻る生き方」になるのである。