群れをなすペンギン。
足元に卵を抱え、極寒の氷の上で風に耐えて孵す。
そして、自分と変わらぬ背丈まで子育てをする。
そんな温厚で我慢強いペンギンの印象ですが。
氷の下に餌があるのは分るが、そこには、ペンギンを食らうために待っている者もいる。
それを承知で、飛び込む初めのペンギンがいる。
それをファースト・ペンギンというらしい。
その後、他のペンギンたちも次から次へ飛び込んでいく。
我が家の、三男もファースト・ペンギンだ。。
自分の力だけで自立していくその様は頼もしくもあり、切なくもある。
最後の荷物。
これだけになった。。
片付いていく玄関のシューズボックスの中。
ぽっかり空いた場所。
処分した洋服。資源化センターへ大袋を4つ。
それに吊られて、私も処分してきた。。
新しい住居は新築。
下と上のメゾネット。
真新しい匂いのする綺麗な部屋。
隣の音も響かない。
家具・電化製品が揃う。時間を使ってそれぞれに収められていくでしょう。
はぁこれで、夜の作業着洗いもなくなる。
早出の出張も付き合わなくて良い。。
楽チンだょ~
・・・・・・
ってね。
いつも作る人数分の夕飯。少しづつになっていくね。
門の近くで減速するエンジンの音で、帰ってきたのが分っていた。
もうその音もしなくなるね。。
そして、ギターの音も。。
慣れていくよ。
我が家のファースト・ペンギンの役目なんだもの。
これから次男が・長男が、どんな旅立ちをするのか、三男が私に与えてくれたこのことを無駄にならないようにするょ。