猫だから

2004年9月。
変な模様のあんまり可愛くない子猫が迷い込んできた。
予想通り溺愛する自分にあきれつつ。

無事確認

2024-08-17 22:20:32 | 
一人暮らしをしている近所の人が入院した。

御年89歳。

猫を飼っているのだが、突然入院してしまったので

猫はどうしたろうと思っていた。

同じく猫好きのご近所さんも心配していたのだが、

飼い主が退院してきた頃、お隣の盆栽の陰で悠々と昼寝をしていた。

退院までの一ヶ月、どこでどうしていたのだろう。

わりと人懐こいのであちこちで可愛がられていたのだろうか。

猫って奴は。

可愛くて自由でたくましいぜ。

驚きの

2024-01-20 18:34:28 | 
うちの猫が元気だった頃、抜け毛をフェルト化したことがある。

羊毛で出来るなら猫毛でもできるだろうと

ふざけ半分だったのだが、けっこうフェルトになった。

やり方なのか、毛質なのかゴワゴワしたフェルトができた。

平たくした物とは別に、圧縮してピンポン球くらいの塊も作った。

猫が星になってからは、時折、手のひらに転がしてみたりした。

そして今日、久し振りにその玉を取り出してみると何か違和感が。

よく見ると何ヵ所か穴が空いている。

え、なんで。

心当たりはひとつ。

虫食いでしょう。

そりゃそうだ。

羊毛が食われるんだから、猫の毛だって食うでしょう。

5年以上無事だったのに、なぜ急に。

防虫剤を入れねば。

でかい小型犬

2023-05-18 19:01:47 | 
近所の家が「でかい小型犬」を飼い始めた。

初めは、窓枠に置かれたぬいぐるみだと思ったのだけど

よく見るとつぶらな瞳はこちらを見つめているし、しっぽが嬉しそうに動いている。

なんだあいつ!

ガラス窓に足をかけて通る人を眺めるのが楽しいらしく

帰りに通りかかったときも同じ格好でこちらを見つめている。

ものすごく可愛い。

顔かたちからすると、小型犬だと思うのだけどなんだかでかい。

わたしは小型犬が好きじゃないのだけど

「でかい小型犬」にメロメロである。

惜しいことにこのご近所さんとは付き合いがない。

どうにかお近づきになりたいものだ。

別れ

2022-12-28 22:43:52 | 
近所の犬が死んだ。

わたしが今の家に越してきた10年以上前には、すでに飼われていた犬。

両親と、小学生の二人の子供、可愛い子犬。

絵に描いたような幸せな家庭だった。

離婚して母親が出て行ったらしいと噂を聞いたのは何年前だろう。

犬の散歩をしていた小学生の男の子が、いつの間にかぐれた感じになったのはいつからだろう。

数年後、ぐれた(ように見えた)男の子はいつの間にか社会人になって

友達と車の前で笑いながら、犬と遊んでやったりしていた。

そのうち、犬小屋の前で寝てばかりなのを見るようになった。

姿が見えないときは心配したが、暑さや寒さが厳しいときは家の中に入れてもらっていたらしく

いつの間にかまた、外で寝ていた。

そして先日、犬小屋がなくなっていた。

名前を呼んでもわたしに愛想を振りまくことはしなかった犬。

さようならというほどの関係ではないのだけど。

すごい家族

2022-08-18 16:23:09 | 
猫を飼っている知り合いが多いのだが、なんとなく

「買った猫」を飼っている人には、自分とは違うよなーという偏見を持ってしまう。

いや、いけないとかそういうことではないのだけど。

猫を飼っているという話になると

どんな猫かという話になりがちで

それはまあ、性別とか色柄とか性格を聞いているのだけど

純血種の猫を飼っている人だと、その「種類」から答える事が多い。

そうすると、なんか違うよなーという気分になってしまうのだ。

最近も「うちの猫、スコティッシュホールドなんです」と言われ

まあ可愛いですけどね・・・という気持ちで聞いていたら

実は彼女はペットショップで働いていたのだが

その子は病気がちで売れ残っていたのだという。

どんどん成長して行くのを見て、いたたまれない気持になり引き取ったらしい。

ドラマのような話だ。

というか、現実にこういう人は結構いるんでしょう。

純血種を飼っているからといって、必ずしもお金を出してというわけではなく

保護のような形で引き取った人も多いのでしょう。

知人の話は続きがあって、彼女の子供は猫アレルギーなのだそうだ。

それでも猫を引き取り、みんなで可愛がっているという。

今や猫は家族の中心らしい。

猫ってすごいな。

いや、引き取った家族もすごいけど。




またのお越しを

2022-05-28 18:38:29 | 
本当に久し振りに、あの子の夢を見たのだ。

命日も過ぎてから気づいた薄情なわたし。

昔は犬の月命日まで花を買っていたというのに。

夢を見たのはそんな薄情さへの罪悪感からではなく

使っていなかったタブレットを通電する機会があり、

その中の写真をたまたま見たからだろう。

亡くなる少し前の写真が多いので、見ないようにしていたのだが

見始めると、ああこんな格好で寝ていたなーと

今となっては悲しみよりも懐かしさの方がこみ上げてくる。

そしてその夜に、夢を見たのだ。

夢の中でも「すでに死んでいる」という(北斗の拳か)事実は変わらない。

だがなぜか、普通にいるので

「死んだはずなのに、いるね。見えるね。よかったね」

見えてるんなら死んでても別にかまわないよねというシュールな設定。

まるで元通りの日常のように一緒に過ごして、目が覚めた。

やっぱり夢か。

とは思ったものの、楽しかったので夢でもいいか、という感じ。

っていうか、本当に夢か。

というほどリアルだったんだなぁ、これが。

マッチ売りの少女も、こんなリアルな幻を見たのだろうか。

じゃんじゃんマッチ擦っちゃうよな・・・




元気でなにより

2022-04-18 22:30:59 | 
ベランダに猫が寝ていた。
あ、久しぶり。
たぶん近所の猫だ。
春と秋になると、うちのベランダにやって来て寝ている。
が、夏は地獄のように暑い場所なので来ない。
冬も寒風吹きすさぶ場所なので来ない。
もう、この猫が来る陽気になったのか。
そっと近づくと薄目を開けてこちらをうかがっている。
だいぶ眠いらしく、丸まったまま薄目を開けたり閉じたりしている。
そして、わたしとの距離が1mくらいになったとき。
尻尾の中に顔をうずめて丸くなってしまった。
もちろん、それ以上の距離を詰めれば逃げられるだけの俊敏さが猫にはある。
だからこその行動でもあるんだけど、
猫にはすっかり分かっているのだ。
自分に危害を加える気のない相手だということが。
驚くよね。
でもまあ犬もそうだけどね。
犬の場合はもっと積極的に友好関係を結んでこようとするけれど。
猫のふてぶてしさといったら。
遠くで見てるだけなら許してやるよ・・・
そんな感じか。
まったく、猫ってやつは。



きっといつか

2022-03-08 15:08:33 | 
新聞で高校生の投稿を読んだ。

飼っていた動物に、つらい治療を受けさせたことを後悔する内容だった。

病院が嫌いなのに連れて行ったこと。

腹水がたまったのを針を刺して抜いたこと。

最後を家で看取れなかったこと。

ほぼ、わたしと同じだ。

だがきっと、投稿者も分かっていたと思う。

そうしなければしなかったで悔いが残ったであろう事を。

ベストな選択ではないことが分かっていても

治療に一縷の望みをつなぐしかなかったことを。

自分を責めても後悔しても、取り返しがつかないこと。

一緒に暮らした日々がもう戻っては来ないということ。

どんなに輝かしい時間をくれたかということ。

何年経っても、今だって泣けてくるんだ。

その子は苦しみの中にはいないんだと思うことでしか

安らかな気持にはなれないと、いつかは気づくから。




仕方のないこと

2022-03-02 22:42:35 | 
久し振りにタクシーに乗った。

一時期、頻繁に利用していたので

顔見知りの運転手さんが数人いる。

今日の運転手さんもその一人だったのだが

顔を見て(また聞かれるんだろうな)と思った。

果たして「猫ちゃんは元気ですか」。

やっぱり。

前に乗ったときにも、その前にも同じ事を聞かれ

同じ返事をしているのだ。

「死んじゃったんですよ」

今日は「もう3年半になりますかね」と付け加えた。

すると「ああ、もうそんなになるの。

じゃあその後、ずっとお客さん(わたしのこと)を乗せなかったんだね」

悪気はないのだろう。

毎日たくさんの人を乗せているのだし。

でも何度も聞かれて同じ返事をするのは

悲しくはないけど、だるいのだ。

頻繁にタクシーを利用したのは猫を病院に連れて行くためだ。

車が嫌いなのに何度も車に乗せた。

つらい治療を受けさせた。

でも、自分を責めることはもうしない。

いつも最善が選べるわけではないことと

それを選ぶしかないって事があるのを

もうわたしは知っている。

その運転手さんも猫を飼っていたという。

もしかしたらわたしの猫に元気でいて欲しいという思いが

何度も同じ質問をさせるのかもしれない。











猫漫画

2022-02-19 20:28:47 | 
『猫奥』という漫画を読み始めた。

猫好きによる猫好きのための漫画。

たいていの猫漫画はそうだと思うけど。

大奥で猫を愛する人々と愛される猫の物語。

愛憎も渦巻かず陰謀も策略も出てこない大奥。

絵もきれいでおすすめです。