猫、増える

先日、うちの猫がよその猫の侵入を見逃していた、と書いたばかりだが

その後、明け方にまたカリカリという音がして

うちの猫の食べる音とは違うので、また誰か来てるなと思ったら

途端にギャーギャーと争う声。

え、今日は駄目なの。

慌てて止めにいくと、見たことのない小さな猫を追い詰めている。

そんな小さい子いじめちゃ駄目。

争った場所には白い毛がいっぱい残されて、いとあはれ。

だってうちの猫は白くないもの。

そして今日。

表で猫のもめる声がしたので窓を開けると、うちの猫が逃げ込んできた。

今日は誰とけんかしたの。

塀からのぞくと、見たことのない茶猫。

しかも片耳がない。

この猫も、これからうちに出入りするのだろうか。

頼むから、みんな仲良くしてくれ。

なぜ？

寝ていると、廊下でカリカリという音がした。

うちの猫はわたしの布団の上で寝ている。



あきらかによその猫である。

耳をピンと立てて様子をうかがっているが、動こうとはしない。

以前だったら、脱兎のごとく（猫ですが）飛び出して一戦交えていたのに。

飛び出すどころか、丸くなって再び眠り始めた。

しばらくして、よその猫が階段を降りて帰ってゆく気配がした。

どうしてなのかわからないが、まあ喧嘩しないのはよいことである。

年を取ったのかな、うちの猫も。