猫だから

2004年9月。
変な模様のあんまり可愛くない子猫が迷い込んできた。
予想通り溺愛する自分にあきれつつ。

たら、ネズミに根負けする

2010-03-23 17:27:47 | 
朝の5時。

ふーん、と鳴きながらたらが外から帰ってきた。

これは、何かを捕まえたときの鳴き声。

がばっと飛び起きると、ネズミだ。

捕まえられたネズミが部屋に持ち込まれるとき、ほとんどが死んでいる。

生きているのは1割以下だろう。

今朝はその1割以下のほう。

首根っこをつかんでネズミを放させると、普段おとなしいたらが猛然と怒って暴れる。

その隙にネズミがタンスの後ろへ。

やられた。

こうなったら仕方がない。

寝ちゃおう。

わたしも昔は、部屋のどこかにネズミがいたら寝るなんて芸当はできなかった。

なにがなんでも捕獲して家の外に出すまでは一睡も出来なかった。

しかし、今となっては大体のことに慣れてしまった。

猫と暮らす人のすべてがそうだとは言わないが、

ある面でいい加減で適当にならなければ、猫と暮らすのは難しい。

だって部屋に、ネズミの頭だけ落ちてたこともあるしさ。

モグラだって生まれて初めて見たしさ。

よそのオス猫がしょっちゅう入ってきて勝手にエサ食べて、

おまけにマーキングしてくしさ。

猫と、というよりたらと暮らしている以上、色んなことに鈍感にならざるを得ない。

もしかしたら子育てもそうなのかしら・・・なんて言ったら失礼か。

それでわたしは、寝ちゃうことにしたのだけど

たらは、ネズミがそこにいるのが分かってるからタンスの前でしーっと見張っているわけだ。

すぐそこに見えているらしく、イライラしたように手を伸ばしながら鳴いたりしている。

ネズミが勝手に外に出て行ってくれるといいなと思いながら、寝ていると

飽きたのか疲れたのか、たらも布団に乗って寝始めた。

今日は休みだったので11時まで惰眠を貪って起きると、たらも置きだしてまたタンスの前へ。

隙間からそっとのぞくと、いる!

ネズミは数時間、動かずに頑張ったらしい。

もしかしたら傷ついた身体を休めて寝ていたのかもしれない。

これはどうにか出してやらねばならない。

部屋の外にたらを締め出し、タンスを動かす。

弱っているらしく動きが鈍い。

これだと、放してもまた捕られてしまうだろうか。

だが仕方ない。

庭の、枯葉の多いところにパンと一緒に放す。

パンの匂いはかぐが、口にはせずじっとしている。

早くどっか、たらに見つからないところ行きなさい。

無責任だが、放っておくしかない。

家に入ると、たらがわーわー鳴いている。

わたしがネズミを逃がしたのが分かったのだろうか。

だってしょうがないでしょう、たらちゃんは寝ちゃったんだしさ。

ネズミは頑張ったんだしさ。

まったく猫ってやつは、野性であるとしみじみ思った。
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猫知恵

2010-03-09 12:25:00 | 
先日たらが怪我をした。

病院に連れて行き、色々と大変だったのだが

その話はまた別の機会に書きたいと思う。

化膿止めをもらったので朝晩飲ませることになった。

普段たらが食べている餌はカリカリタイプだが、薬を飲ませるときは半生タイプの

缶詰に薬を混ぜることにしている。

朝晩同じ時間に飲ませたほうが良いだろうと、

朝はわたしが起きてすぐに飲ませるようにしていた。

たらはそれほど半生タイプが好きだというわけでもなかったはずなのだが

今回用意した缶詰は気に入ったらしい。

犬だったら、たぶん「XX時になったら美味しいものがもらえる」と理解したと思う。

たらは猫だからなのか、たらだからなのか「この人が起きたら美味しいものがもらえる」と理解したらしく

やたら朝早くわたしを起こし始めた。

早朝、頭の上でわーわー鳴き始めるのである。

「食欲が落ちたら無理に薬をやらないでください」とお医者さんに言われたが、落ちるどころか。

猫の思考回路の不思議を思わせられる出来事だった。

そういえば、雨が降ったときにいつもの出入り口から帰ってくると

母親に無理に足を拭かれてしまうので、それが嫌でこっそり裏口から帰ってきたと母が驚いたこともあった。

いわく「こんなに小さな頭で色々考えてるのねぇ」

猫にも知恵があるんです・・・
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