猫だから

2004年9月。
変な模様のあんまり可愛くない子猫が迷い込んできた。
予想通り溺愛する自分にあきれつつ。

後ろ髪引かれる

2005-09-29 23:17:25 | 
子供のいる友人が「忙しいときや出がけに限ってぐずる」と言っていたが

たまに猫もそういうときがある。

あと10分で出かけるというときに甘えた声で上目遣いに鳴く。

なに?としゃがみこむと足をかけてくる。

え、膝に乗ろうっての?

されるがままになっているとそこで丸くなろうとする。

え、寝ようっての?

もう出かけるのに?

仕事サボっちゃおうかなと思うのはこんなときだ。

こんな可愛い子を置いて仕事に行きたくない。

しかしこの子を養うためには働かねばならない。

断腸の思いで膝から降ろすと抗議の鳴き声。

ごめんごめん、いい子でいてね。

遠く行っちゃダメよ。

子供がいたら幼稚園に預けるたびに涙だろうか。

いや、子供は猫ほど可愛くないもん。

なんの臭い?

2005-09-27 14:52:23 | 
夕べ、たらが外から帰ってくると母が

「なんか生臭くない?」

近寄って、たらの頭を嗅いでみると確かに臭い。

形容しがたい嫌な臭い。

慌てて全身嗅いでみると頭のてっぺんから尻尾まで全部臭い。

なんなの、どこでなにしてきたの?

どうしたらこんなに臭くなるの?

たらは水が嫌いで風呂に入れたことはない。

仕方ないからウエットティッシュで全身拭いたが臭いはなかなか取れない。

母が「蛇の臭いに似てない?」

いや、蛇の臭い知らないから。

生ゴミのような血のようなどぶのような、とにかくいや~な臭い。

今朝になったらほとんど臭わなくなっていたけれど。

外では一体どこでなにをしているのやら。

臭くなるくらいならいいけどさ。

絶対に無事で帰ってこなくちゃダメよと

いつものように言い含めるのだった。

帰ってくればそれでいいの

2005-09-24 23:05:08 | 
うちの猫は夜中に外から帰ってくると必ず鳴いてわたしを起こす。

それが何度かある日もあり、わたしはいつも寝不足気味なのだ。

夕べは帰ってきて「あーあー」鳴いているので

「はいはい」と返事をしたが鳴きやむ気配がない。

いつもならひとしきり鳴いたら足元で丸くなるのに。

朦朧としながら体を撫でるとびっしょり濡れてる。

これか、原因は。

朦朧としたままタオルを取り出して体を拭いてやる。

拭いて欲しくて鳴いていたのだろう。

おとなしくされるがままになっている。

水気が取れると満足して丸くなった。

やれやれ。

可愛くて可愛くて仕方がない。

子育て猫育て

2005-09-23 20:22:50 | 
最近、たらはあまり外へ遊びに行かない。

今朝も(といっても12時過ぎ)起きて下に行くと

お気に入りの場所で一人で寝ている。

あら、いたの。

それからわたしはだらだらと新聞など読み、食事ともいえないような

つまみ食いをしてからパウスカートを縫い始めた。

パウスカートというのはフラダンスのときにはくスカートだ。

直線縫いばかりだし型紙も要らないので難しいことはないのだが

ゴムを5本も通さなければならず、面倒で根気がいる。

一心不乱にスカートと格闘していると

自分に関心がないのがつまらなくて悲しいのか

しきりに寄って来ては鳴く。

はいはい。

そのたびに手を止めて頭を撫でてやる。

わたしはきっといいお母さんになるのになあ。

わたしの母などもそうだが、子供にまとわりつかれたときに

忙しいと、邪険な態度を取る親がいる。

でも子供はほんのちょっとこっちを向いてくれればそれで気が済むのだ。

大事なのは甘やかすことではなく

いつも関心を持っているという態度で接すること。

だけど過干渉はしないこと。

猫も子供も一緒でやんす。

もしも時間が戻るなら

2005-09-22 18:08:57 | 
どうです、美猫でしょう。

7年ほど前に11歳で死んでしまった「たから」です。

公園で拾ったときは目やにで汚れた顔をして

放っておいたら間違いなく死ぬと思うほど小さくて弱々しかった。

育つうちに思った以上の美猫になり、頭と尻尾以外は真っ白。

これまでに見たことがないくらいきれいな猫でした。

今でも、どの猫もそれぞれに可愛いとは思うけど

たから以上にきれいな子を見たことはありません。

避妊手術はしなかったけど、一度もさかりがつかなくて

オス猫が来ると怖い顔して追い返してました。

食が細く、人間の食べるものは口にしなかったので

大人になっても小さくて細い子でした。

あまり人に甘えないし、ほとんど鳴かなかったですね。

子供は産まなかったけど迷い込んできた子猫には優しくして

エサも先に食べさせたりしていたから母性はあったのかな。

すごく理性的な猫でしたね。

心残りは、引っ越したので途中で妹に押し付けてしまい病気になったのも知らず、

気付いて病院に連れて行こうとした矢先に死なせてしまったこと。

今でも後悔しています。

もっと長生きさせてあげられたのに。

一緒に暮らす生き物には後悔しないように

出来る限りのことをしてきたつもりだけど

離れて暮らすたからのことを、どうして放っておいてしまったんだろう。

思い出すといまでも苦しい。

おりこうだから約束してね

2005-09-21 21:37:19 | 
一日の大半、うちの猫のことを考えている。

そりゃ仕事のときは仕事のことを考えるがふとしたときに

「たらはどうしているかな」と考える。

外に遊びに行って車にぶつかったりしてないだろうか。

いつもそれが心配。

家に帰るとまず親に「娘は?」

家にいれば必ず人の近くで寝ていて、わたしが顔をだすと「あーん」と鳴く。

遊びから帰ってくると「あ、あー」と不思議な鳴き方で帰宅を知らせる。

「おりこうさんだね、よく帰ってきたね」と相好を崩すわたし。

出かけるときには

「車に気をつけてね、変な人に連れてかれないようにね、喧嘩しないのよ」

子供のいる親はみんなこんな心配の毎日を送ってるんだろうか。

それともただわたしが心配性で親ばかなだけだろうか。

犬も好き

2005-09-20 17:51:44 | 
猫派の印象を持たれるわたしだが、動物はみんな好きである。

特に犬は、物心ついたときから必ず家にいて

一時期は迷い犬やら拾った犬やら4匹も飼っていた。

去年、最後の犬が16歳で死んでしまってから迷い込んできたのが今の飼い猫。

不思議なもので犬はオスしか飼ったことがないが猫はメスばかり。

そしてこれまで一度も(36年間一度も!)動物のいない生活をしたことがないのである。

買ってきたりもらってくるわけではなく、いつもなんだか迷い込んでくる。

そして、飽和になるとそれ以上増えない。

不思議としか言いようがない。

(写真は去年死んだパロという犬が子犬の頃)

サビはよく鳴く?

2005-09-18 21:45:26 | 
うちのたらは、とにかくよく鳴く。

迷い込んできたときもやたらと鳴いていたし

今も、目が覚めれば鳴き外から帰ってくれば鳴き、名前を呼ばれれば鳴き・・・

特に、遊びに出かけて帰ってくると大鳴き。

「さびしかったんだから!」とこちらを責めるような感じで鳴くが

勝手に遊びに行ってるんである。

これまでにも猫を飼ったり預かったりして猫と暮らしたことはあるし

知り合いの家にも猫がいるのでサンプルはわりとあるが

やはりうちのたらはよく鳴くほうである。

母に言わせりゃ「こんなに鳴く猫、見たことない」。

しかし昨日、石岡の駐車場近くで見かけた猫も

目が合うと鳴き、呼びかけると鳴き、とにかくよく鳴いていた。

よりによってサビ猫。

茶の割合がたらよりずっと多いが同じ模様を持つサビ猫だったのは

なにかわけがあるのだろうか。

その子も華奢で頭の小さい子だった。

この子にはうちがあるんだろうかと心配すると同時に

置いてきたたらのことが思い出されてちょっと切なくなったのでした。

改名

2005-09-15 23:20:48 | 
うちの猫は「たら」というのだが、はじめは「とら」だった。

別にトラ柄ではないのだが、というより彼女は複雑な模様の猫で

あとで調べたところによれば「サビ猫」というらしいのだが

縞でもなくぶちでもなく三毛でもなく、グレーをベースにところどころ

白、茶色、黒が不規則に散らばっている。

「そりゃねーだろ」と言いたくなるような柄なのだが

確かに一部分はトラ柄もまざっている。

で、父が勝手に「とら」と呼び始めた。

メスと分かってから母が憤慨した。

「メスなのにとらなんて!」

別にいいと思うけど。

「今日から『たら』にしよう」

えー。

そんなわけで勝手に改名され、しかし父は今でも「とら」と呼ぶし

猫はどっちで呼んでも返事するし。

なんだかなあ。

娘が家出、徹夜で待つ

2005-09-12 23:10:53 | 
今でこそ家と外を自由に行き来させているが

越してきた当初は完全な室内飼いにするつもりだった。

なぜなら、新しく住むことになった家は人家密集地帯で

こういうところで猫を放し飼いにすれば

必ずどこからか文句言われるだろうと恐れたのと

家の前が道路で結構な交通量なので、こんなところで放し飼いにしたら

すぐに轢かれてしまうだろうと危惧してのことだ。

しかし元々は野良だし、前の家では放し飼いにしていたので

その出たがりようといったら尋常ではなく

ちょっとした隙間から脱走されては大騒ぎの捕り物となった。

しかし、アパートならともかく一軒家で

一人暮らしならともかく家族と暮らしていて

猫を外に出さないのは、家族全員の協力がなくては不可能である。

そしてうちの母は非協力的であった。

猫が憎いわけではない。

しかし、掃除や洗濯で窓を開けたり買い物に出かけたりするたびに

いつも猫のことを気遣ってはいられないというのだ。

その上、ますます外に出たがるようになってきて夜など大騒ぎなのだ。

ある夜、悲しそうにいつまでも窓の外で鳴いているのが哀れで

思い切って外に出してしまった。

臆病だからすぐに帰ると思っていたのだ。

22時頃出したのだが、1時間経っても2時間経っても戻らない。

当時は鈴つきの首輪をつけていたので耳を澄ましていると

時折、家の近くで音がする。

どうやらよその猫と追いかけっこをしているようだ。

結局そのまま居間でサッシを細めに開けたまま朝まで寝ずに待ち続けた。

5時を過ぎた頃に窓の外で声がしたので入れるように開けてやると

悪びれもせず帰ってきて、勝手に2階に行き寝てしまった。

なんなの、この子は。

こんなに心配かけといてその態度はないでしょ。

しあし猫とはそういう生き物なんである。

ちなみに今は帰ってくるとちゃんと「ただいま」というように鳴きます。