仕事帰りに、ある雑貨屋の前を通りかかるといつも「ふくちゃん」のことを考えてしまう。
本当は別の名前があるのだが「動物のお医者さん」という漫画に出てくる、
「ふくちゃん」という猫に似ているので勝手にそう呼んでいる。
寒い時期は見かけず、暖かくなると店の近くをフラフラしていた。
ものすごく人懐こい猫で、お腹を触っても抱き上げても平気で
ふさふさの毛並みと水色の目が美しかった。
それが今年はまったく見かけなくなってしまったのだ。
持病があると店の人に聞いたこともあるし、店の前は交通量が激しいので
もしかして・・・と不吉なことを想像しなくもないが
本当のことを知るのは怖いので店の人に尋ねる気はない。
それが今日、暗やみにぼわっと白い物が見えたので、もしやと近づくとどうやら違う猫らしい。
よく見ると毛並みも全然違うし、ふくちゃんだったらすぐに近寄ってくるはずだ。
デートの最中だったらしく、お相手の黒猫はすっ飛んで逃げていったが
ふくちゃんと見間違った子は「にゃー」とこちらを向いたままじっとしていた。
そういえばここのお店では、いっぱい猫を飼っているんだっけな。
どうかそのうち、元気なふくちゃんに会えますように。
本当は別の名前があるのだが「動物のお医者さん」という漫画に出てくる、
「ふくちゃん」という猫に似ているので勝手にそう呼んでいる。
寒い時期は見かけず、暖かくなると店の近くをフラフラしていた。
ものすごく人懐こい猫で、お腹を触っても抱き上げても平気で
ふさふさの毛並みと水色の目が美しかった。
それが今年はまったく見かけなくなってしまったのだ。
持病があると店の人に聞いたこともあるし、店の前は交通量が激しいので
もしかして・・・と不吉なことを想像しなくもないが
本当のことを知るのは怖いので店の人に尋ねる気はない。
それが今日、暗やみにぼわっと白い物が見えたので、もしやと近づくとどうやら違う猫らしい。
よく見ると毛並みも全然違うし、ふくちゃんだったらすぐに近寄ってくるはずだ。
デートの最中だったらしく、お相手の黒猫はすっ飛んで逃げていったが
ふくちゃんと見間違った子は「にゃー」とこちらを向いたままじっとしていた。
そういえばここのお店では、いっぱい猫を飼っているんだっけな。
どうかそのうち、元気なふくちゃんに会えますように。