161116 小池知事について(その3) コンパクトシティとは
今日はいい日和なれど体調の回復がままならず作業に出る気を発せずといったところです。もう少しして出かけて帰りは夕方になるので、それまでにこのブログを書けるかどうか、挑戦です。
博多駅前陥没事件処理を取り上げようかと思いましたが、地下工事の技術的な問題を整理するのに時間がかかりそうなので、小池知事を続けて扱うことにしました。もう少し豊洲問題(土壌汚染処理と建築構造上の問題などに触れるつもりでしたが、ここはもう少し大風呂敷を広げて、さらにアバウトな議論をしてみようかと思います。
東京五輪招致では、コンパクトな施設を含む大会運営を旗印にして勝利を得たように聞いています。施設の大規模化、拡散配置、豪華な演出など、費用拡大が天井知らずの状況に、招致に立候補できないマイナス効果も顕在化していることの反映かもしれません。
しかし、コンパクト化は、オリンピック会場の問題に止まる問題ではなく、地球の気候変動問題を回避する重要なアプローチの一つではないかと思います。わが国でも各地でその試みが個別的、部分的に行われてきて10年以上経ちますが、あまり成果がでているとはいえないと思います。
都知事に立候補した増田氏は、知事時代から長年にわたり東京一極集中を問題にしてきたのではないかと思いますが、自民党都議連の支持を受けたためか、その問題は選挙中言及がなかったのではないでしょうか。
今一度、現在の東京一極集中がかかえる問題を検討する必要があると思うのです。過去にも税制により集中抑制策を講じたことがありますが、都心に立地する経済効果を考慮できていない税率で、抑制効果にはならなかったと思います。
この集中により、東京都がさまざまな悪影響の副作用を抱えていると思うのです。保育所や介護施設の不足はその一旦です。それを弥縫策で、施設設置の規制緩和や保育士や介護士の給与支援などで対応することは、それを助長することはあっても、問題の解決にはならないと考えます。
また、東京都内各地の地盤は極めて脆弱だと思います。直下地震や東北大地震のときのような大津波に襲われたら、首都機能が麻痺するといった抽象的な恐れには止まらない、カオス状態に陥ると思われます。超高層ビルも免震構造など、特別の対策を講じていますが、自然の驚異には対応できないと思われます。
このような大規模自然災害が発生しなくても、日々の生活は長時間労働と長時間通勤により、多くの働き手は、地元での地域コミュニティとは無縁の存在で、大切な家庭や地域共同体を形成する役割を果たせていないと思われます。その結果、衣食住は一見豊になっていますが、家庭、地域、学校、重要な場所には安らぎがあるのでしょうか。ハラスメントや暴力、差別さまざまな問題が澱んでいるように思うのです。
その意味で、東京都として、一人一人が心豊かに暮らせる、新しいコンパクトシティを具体的に描く構想を検討してもらいたいと、小池知事には期待したいと思うのです。
具体的な処方箋は、いくつか挙げてみたいと思いながら、そろそろ出かけないといけません。いつか愚策の一端を書いてみたいとおもいます。これで書き始めから40~50分くらいでしょうか。
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