バリ島 KAZUYAママの今日の閃き

誰かが言った。
人生における3大言語。
「頼らない」
「期待しない」
「あてにしない」

トランス

2005-11-02 13:03:36 | Weblog
先週、村の寺(プラ・ダラム)のお祭りがあった。またまた、バンジャールのお仕事。
お昼前までは、お茶だし・食事の用意で時間が経つのが早かった。
「あと、何時間?」「たぶん、3~4時間。」「あ~長いな~~~。」
お寺の中で、儀式が進行される。ん~~~眠たい。なんてったって今日は5時起き、
お腹も一杯になり睡魔が襲う。(いつものこと・・・)
「ヒャ~~~~!!」「ん?」何が起こったのだろう?
坊さん(奥さん)がトランスに入っちゃった!!聖水をかけようとした坊さん(主人)の方も身体をガタガタ震わせトランスに・・・
何だかバリの地方番組を見ているようだ。(バリ儀式の収録が多く、トランスに入った人を映している。)
と、私のすぐ側で「ヒェ~~~~!!」という叫び声。同じバンジャールの奥さんが
いきなり飛び出し踊り始めた。やっぱりトランスらしい。
「ヒェ~~~ヒェヒェヒェ・・・」まただ。
「ウォーーーー!!」次は誰?
「ヒャーーーヒャヒャヒャ・・・」
5~6人のトランス状態の人たちが寺の真中に集められ、それぞれの動作をしていた。失礼だがまるでゾンビのようだった。(鳥肌)
聖水をかけられた人たちは正気に戻り、脱力のため座り込んでいた。
私は今日初めて本物のトランスを見たかのようだった。
第2幕(儀式のクライマックス)は、もっと凄かった。
バリ人でも踊りが踊れない人がいる。その人がトランスに入り、上手に踊って見せたのだ。(人前で踊るような人ではない。)本当にあの世の人が他人の身体に入り込んだ・・・ということを証明されたかのようだった。
若い奥さんたちが、「私もトランスに入りかけた・・・」など自慢話をしていた。
そこに、若い坊さんがやって来て言った。トランスに入る人は怠け者だったり、生き方に問題のある人が入りやすいんだとか・・・
若い奥さん達は、黙ってしまった。
確かにトランスに入った人の中で、私からお金を借りたまま、知らん顔している人が
いたなぁ~~~。
納得している私の側で、長男の嫁(ね~ちゃん)が「そうよ!!あの人怠け者だし
生き方間違ってる~~~。」と、ドサクサ紛れに悪口を言っていた。
「何であんたはトランスにはいらなかったんだろう~ね~~~!?」
と、その言葉が喉で引っかかっていた私であった。