バリ島 KAZUYAママの今日の閃き

誰かが言った。
人生における3大言語。
「頼らない」
「期待しない」
「あてにしない」

カースト制度(カスタ)

2007-05-05 15:40:10 | Weblog
 バリヒンズーには、カースト制度がある。とは、言ってもインドのカースト
制度と違って、人々の暮らしに大きな影響があるわけではない。
位の高い人がゴミ収集の仕事をしていることさえある。位の高い低い人が
大手会社の代表取締役だったりするわけで、カーストによって貧困の差が
あるわけではないのだ!!
 では、どんな時にカーストの意味が重要視されるのだろうか!?
カーストの区別が一番良くわかるのは名前である。
名前の頭にカーストの名前がつくのですぐにわかる。
初対面のバリ人同志の会話は必ずといっていいほど、丁寧語が使われる。
見た目で相手の位がわかればいいのだが、外見ではよくわからない。
位の低い人は高い人に対して、必ず丁寧語を使わなければならないからだ。
バリ人に言わせると、丁寧語はなかなか難しいもの、祭司階層の人と
話すことを嫌がるバリ人もいるという。
 また、結婚となると、このカーストが意味してくる。
階層の低い人が高い人の所へお嫁に行くと、名前の頭に「JERO」と
付く、お嫁に行った先では「JERO」と呼ばれてしまうのだ。
よく考えると「お前は私たちよりも階層の低い出の人」と代名詞で
呼ばれているようだ。
私は日本人で、どこの階層にも属さないが「JERO」と付く。
でも私の場合は誰もがバリ名「MELATI」と呼ぶ。
「MELATI」という歌があり、「MELATI~MELATI~」と、よく歌われる。
 さて、逆に階層の高い女性が低い男性の所へ嫁ぐ場合、階層が下がるのは
今までに聞いたことがあったが、その娘の結婚に対して、親は手も口も出しては
いけないのだ。それが、両家納得いくものであっても、結納という儀式も無ければ
結婚式当日、花嫁姿も見ることが出来ないのだ。
そんな悲しいことってあるのだろうか!?
 つくづく、バリ人の嫁になった複雑さを実感した。そして、うちの娘は
バリ人と一緒にさせるまい!!と、思ったのでした・・・。