歓迎されるお客様

　今までの体験上、バリは歓迎するお客様とそうでないお客様を区別して
いるような気がする。歓迎されているお客様は、リピーターとして
再びバリに戻ってくる。そうでないお客様は、滞在中、散々な目に合い
バリを嫌いになってしまう。例外で、散々な目に合うのだが、何故か
リピーターとなり、何度も来てしまう。バリの土地に試され、困難を
乗り切った人たちは、ここバリに住み着いてしまう。

　私自信は、その例外者かな！？

　今回もインポートショップアジアのオーナーさんがお客様をお連れになり
ました。このお客様はバリと相性が合ったのでしょうか！？

　この方、日本で自前の畑を持っていて
土いじりが大好きだという。バリの壮大な自然を目の前にして
大興奮されていました。
ホテル内の池で泳いでいる鯉を見ては、シャッターチャンス！！
　カメの島でコウモリを見て、フィルム1本撮ってしまったというから
驚きました。
　ウブドの老舗ホテルで泊まったときは、庭を歩いて、所々にある
石像をシャッターチャンス。3本フィルムを使ったとか！？
　ウブドでホテルチェンジをしたのですが、そこのホテルが気にいって
「売らないかしら！？いくらかしら！？」と、売りに出してもないのに
聞いて欲しいと依頼する。

　相当、バリが気に入った様子・・・。

　最近、流行っている占い（ジョコさんよりも当たるかも！！）を
体験した。な・な・なんと、そのお客さんの遠い前世は、
不死鳥（チャンドラワシ）なのだそうだ！！

　へぇ～～～！！

　最終日・・・
　売ってもいないホテルを欲しいといってもねぇ～～～。

　そういえば、４～５年前、アジアさんのお客様も泊まったことがあり
オーナーさんも結構気にいっていたヴィラがあったっけ！？
でも２～３年前に行ったときには、半分、倒れかけていた。
もしかしたら、倒産してるかも！？

　3人でそのヴィラへ向かった。

　「やっぱり～～～。」

　既に倒産。管理人のおじさんが出てきて、「買ってくれぇ～～～！！」

　余り乗る気でないお客様・・・。「ん～～～見るだけ・・・。」

　ロビーへ入り、階段を下りる大広間だったのかな！？入ってみた。

　バ・バ・バ・バアーーーーーーーーーーン！！

　あまりにも大きな音だったので、爆発音だと思った。
振り返ると高さ３Ｍ以上もある大きな分厚いドアが
私たちが入ったとたんに閉まったらしい。開けようと押してみたが
かなり重かった。

　「なんで？このドアが閉まるの？？？」

　この問いかけに、霊感の強いアジアのオーナーさんが

　「買って欲しいのよ～～～。帰したくないのよ私たちを・・・」

　そんな呑気なことを・・・。

　重たいドアを開け、その場から去った。
　
　今度は蛙が歓迎してくれた。

　最後は、頭を上げた蛇・・・。

　「キャーーーー！！」

　駆け足でその場を離れた！！

　あまりにも、歓迎されすぎて、鳥肌もの・・・。

　どなたか？このヴィラ買いません！？