88グリーンビートル

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犬山城 石垣

2016年08月11日 | 日記
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犬山城の石垣



愛知県には、お城がたくさんあります。とりわけこの犬山城は、現存する日本最古のお城と習ったように思っていましたが、天守の部分だけだそうです。

彦根城の石垣のところで書いたように、穴太衆の石工軍団が活躍する時代の前の石垣は、どんな風だったのかと興味を持っていました。犬山城はこれまでに何度か訪れたことがありますが、石垣をもう一度みたいと思い立ち寄りました。







石垣の高さは5mで、自然石を加工せずに積み上げています。

下の写真は、お城の敷地内にある間知石の谷積みのような石垣で、たぶん近年造ったのではないかと思いました。とはいえ、天守閣の石垣と同じ系統の自然石を使っているので、味わい深い石垣になっていました。



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庭師のブログ(13) 水ビール

2016年08月08日 | 日記
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(第13話) 水ビール

朝からセミが、ジーワジーワと鳴いている。幼児が窓から身を乗り出して、庭に向かって叫んだ。

「うるしゃーい」

今日は名古屋も38度の猛暑日になるという予報が出ていた。しかし38度くらいで、動じる庭師はいない。いつもと同じように出かけ、いつもと同じように作業をする。別に庭師に限らず、外で作業をする日本人のみんなが炎天下での太陽を友とし、汗を流しながら長い夏を楽しんでいる・・・

ところが、数年前より“熱中症”という言葉を聞くようになった。日射病とどう違うのかよくわからないけれど、気温が上がるごとに、熱中症で運ばれる人の割合が高くなるそうである。そのせいか、今日は救急車のサイレンがあちこちで聞かれた。

昨日のテレビ番組によると、実は私も隠れ熱中症かもしれないのである。本当は体温が上昇しているけれど、気がついてないだけで適当に休んだり、水を飲んだりして、熱中症の数歩手前で、家路につくころには、いつの間にか回復しているケースらしい。それ以外は、顔が青ざめて、倒れる一歩手前で、作業をやめ水分を補給し、木陰で休んで翌日にはもとどおりのケース、大事をとって、救急車を呼ぶケース。

ひと夏に猛暑日が何日あるかは、私の場合“水ビール”でわかる。

私はビールが飲めない。アルコールがだめなのではなく、ビールだけが飲めないのである。しかし、こう暑いと、人並みにビールが飲みたいと思う。そこで3年前に発明したのが、”水ビール”である。

まず大きなグラスに、水と氷を8分目入れる。残りの空いたところに、350mlの缶ビールを少し注ぐ。つまり水80%と、ビール20%の“水ビール”はこうして出来上がる。それを一気にゴクゴクと飲むのである。少ないとはいえ、ちゃんとビールが入っているので、のどごしのチクチク感が、のどの渇きをいやしてくれる。グラスには氷が残っているので、そこにまた水を足し、はじめと同じようにビールも継ぎ足す。3回くらい飲むと、流石にもういいという感じになるが、缶のビールの方は、まだ半分くらい残っている。なかなかいいので人にも勧めるのだが、それはいいですね、と言ってくれた人はまだいない。

熱中症に水分補給で、ビールを飲む人がいるそうだが、かえって症状が悪化するとのこと。その点、隠れ熱中症の人は、この“水ビール”がお勧めかもしれない。
ついでに言えば、猛暑日から、普通の夏の日に戻ると、もう“水ビール”は飲みたいと思わない。日本酒に戻る。

去年の場合は10日間くらいが猛暑日だった。今夏は、既に “水ビール”日が10日になり、例年より暑いようです。


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