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ロンドンの庭園 チェルシー・フラワー・ショウ 2019(3)

2019年07月16日 | 日記
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ロンドンの庭(5)チェルシー・フラワー・ショウ③ 屋外展示、ガーデン業者ブース


その他、数多くの屋外展示や、庭園関係の道具、商品、材料、置物、デザイン会社のブースなどがありました。

出展の審査に合格した、日本の刃物メーカーも出展していると後で知りました。希望者はだれでも、参加できるものではないそうです。

ここでは、各社が発行しているパンフレットや、名刺をもらうだけで、商いをしている様子はありませんでした。

(1)会社関係

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(2)鉢、壺、置物、構造物の会社

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(3)石

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丸い石が積み重ねてあるコーナーで、これはバランスだけで保っているのか、あるいは、何かでくっつけてあるのか尋ねました。
たぶん見た人は全員同じ質問をしたのでしょう。今実演するからと、私の指差した石をいったん地面に置いて、何も仕掛けがないことを見せて、さっそく積み始めました。重い石を抱えながら、おもむろにバランスを探っていました。人が集まってきたので、ちょっと時間をかけて長引かせていたようにも見えました。

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この大きな石には、芯棒が入っているそうです。その前にベンチが置いてあり、何人かが写真を撮っていました。あんな大きな石がちょっとでも傾いたら、鉄の芯棒なんかひとたまりもないのに、みんな平気で石の前に座っているのには感心しました。

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(4)小庭

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ロンドンの庭園 チェルシー・フラワー・ショウ 2019 (2) 

2019年07月11日 | 日記
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ロンドンの庭(4) チェルシー・フラワー・ショウ② グレート・パビリオンの部



テムズ河沿いのチェルシー王立病院の広大な敷地で、審査に合格した、大小さまざまな
前回、その(1)で、毎年15万人以上の入場者があると書きましたが、正確には157000人で、つまり、入場制限されているので、チケットの発行枚数がそれだけだそうです。

中心に、巨大な、仮設展示会場があります。

屋外の敷地内の通路に沿って作られてある、庭園部門に対して、園芸部門とでもいうのでしょうか、花卉を中心とした作品が数多く出品展示されています。

私の目でみても、これは美しいとか、これはよく工夫してあるなとか、よくこれだけのものを作ったなとか思うと、たいてい金賞でした。

ガーデン・オリンピックなどと言われていたので、ゴールドメダリストは、一人だけが選ばれるのかと思っていましたが、たくさんの人が、金賞を勝ち取っていました。

映画「フラワー・ショウ」でも、その辺のことが分からず、名もない若い女性のデザイナーが、初出場で、並み居る有名な造園家を抑えて見事優勝、ゴールドメダリストに輝いたという話だと思っていました。

それが、ゴールドメダリストの一人に選ばれたということであれば、雑草や野草をモチーフにした当時としては斬新な発想の庭が、評価されたというのもうなずけました。































































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ロンドンの庭園 チエルシー・フラワー・ショウ 2019 (1)

2019年07月04日 | 日記
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ロンドンの庭(3) チェルシー・フラワー・ショウ① ガーデンの部

エリザベス女王が総裁を務める、英国王立園芸協会主催のフラワー・ショウが毎年5月に、ロンドンのチェルシーで開かれます。



チケットは予約制で、9000円くらいしますが、それでもなかなか手に入らないという噂がながれるほど、人気があります。

5日間の開催期間中、毎年世界中から約15万人以上の園芸好きの人たちが訪れるそうです。1日に直すと、3万人の人が、大小300ほどの展示場や、庭園用品ブースの前にいるわけですから、歩いている人や、食事をしている人を除いても、常に、50人くらいの訪問者が一つの小さな展示場を見ている計算になります。だから、人垣で庭がよく見えない時もよくあります。







テレビ番組収録で、出展者にインタビューをしているシーン。



映画フラワーショウで、メアリー・レイノルズが金賞に輝いた時の作品に、円形のゲートが、精霊界と自然界の交差する入口として登場します。そのデザインの奇抜さに、世界のあちこちの庭でよく似た円形ゲートが作られたのか、私も名古屋で見たことがあります。


農家の庭先のような庭。


最近、金網のケージに石を詰めた石垣がはやりですが、これは、なんと評していいのか、よくわかりませんでした。



雨も、太陽も甲羅の穴から入って植物を育てる、ちょっと前衛的な庭。


もう一人の日本人の若手造園家が作った、その名も漢方の庭。薬草で癒される庭が評価されて、見事金賞を受賞。














私は朝早くから入場したので、会場はまだ空いていて、どうにか一通り見ることができましたが、昼前からだんだん人が増えてきて、一部の見学路は、満員電車並みの混みようでした。

それでも、昼食の後、もう一度見て回りました。

まったく恥ずかしいことですが、ここにやってきた割には、フラワー・ショウでは、どんなことをしているのか、よく知らなかったのです。とにかく、来てみればわかるくらいの考えでした。

その方が、驚きも感動も大きいということはありますが、予備知識があれば、事前に的を絞って、大事なところを見逃さずに、効率よく見て回れます。せっかくデザインを勉強しに来たのだから、そのくらいの下準備をしておくべきでした。

昨年は、日本からも出展があったという話も、耳にはしていました。

しかし、今回見て回った中では、それらしき庭は、ありませんでした。出展された日本人の名前も知らなかったので、当日もらったパンフレットのリストに目を通しただけでは、わかりませんでした。

後日、ガイドマップで調べたところ、実際には、メイン会場から少し離れた、広場の丘を越えたところの一画にあり、そこへは行っておりませんでした。聞けば、今年も金賞をとられたそうで、その庭を直接目にすることができなくて、残念なことをしました。

翌日になって、はじめてその日本人の名前を、イギリスの園芸家からききました。石原和幸さんという方で、海外では有名な造園家と聞きます。今年も出展していたか聞かれたので、私もそれらしき庭を探したけど、その方の庭は、見ませんでしたよと、答えました。

最近になって、石原さんのインタビュー記事を読ませてもらいましたが、さすがに世界のガーデニング界で、トップの座に輝いた人だけあって、すごい経歴の方でした。

伝統あるチェルシー・フラワー・ショウに出展するのですから、審査がたいへん厳しく、また審査が通っても、参加費や、製作費などに数千万円の費用がかかるそうです。そこで、自宅を売ってその費用を捻出されたそうですが、まあこういう真似はだれにでもできるものではありません。大変な情熱を注ぎこんで、チェルシーに臨んでおられるのが伝わってきました。

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庭師のブログ(39)  ロンドン自然史博物館

2019年07月01日 | 日記
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第39話 ロンドン 自然史博物館



自然史博物館では、地球の成り立ちから始まり、生命の誕生、恐竜時代を経て、人類が出現するという一連の流れが、展示、解説してある。

ここまでのあら筋は、すっかり詳しくなったが、1億年先に地球がどのようになっているのか、また生物はどのように進化を遂げているのか、予測すらできない。



そのころは、アジア大陸と、アメリカ大陸は、くっついているという人もいる。

また、手塚治虫のマンガによれば、次の地球の支配者は、水と少量のゴミさえあれば生きていけるゴキブリが、宇宙の神様委員会みたいな会議で選ばれる。

未来の地球後継者を、粗末に扱わないようにという、手塚治虫のメッセージかもしれない。


上の写真は、つい最近まで南太平洋の島々に、いっぱい生息していた、ドードーという鳥である。大航海時代に、船乗りたちによって、捕獲され、食べつくされてしまった絶滅種である。それにしても、ずいぶんわかりやすい絶滅の仕方である。

今も生きていたら、世界の動物園で人気者になっていたに違いない。


この写真は、古代の大型哺乳類の骨格である。

知らなかったけれど、地球上に恐竜が現れたのと時期を同じくして、哺乳類も誕生していたそうである。恐竜は、進化してどんどん大きくなっていくが、哺乳類はネズミのように小さいまま進化しなかった。

それが幸いした。ティラノザウルスが、ネズミを捕まえて、パクッと食べたとしても、私たちが豆を一粒食べるようなもので、おなかの足しにもならない存在だった。

しかし、恐竜も、魚も、昆虫も、植物も、あらゆるものが進化していく中で、哺乳類だけが進化しなかったわけではない。事実、ネズミが大きくなった時期があった。この骨格の動物がそうだったのか確認しなかったが、このくらいの哺乳類が、恐竜時代に現れた。

でも、これらは恐竜の格好の餌食になったので、あっけなく地上から姿を消していった。そしてまた、ネズミだけの小さな哺乳類の世界に戻っていった。

代わりに、その何億年の間に、ネズミは体を進化させずに、脳を進化させた。

巨大隕石の衝突が原因で滅んだ恐竜は、鳥に進化していき、一方哺乳類は、爆発的に増え、マンモスや、サーベルタイガーなど、恐竜に引けを取らない恐ろしげな哺乳類も現れた。

そして数千万年後、脳をどんどん進化させていった哺乳類は、やがて私たち人間を創りだすのである。

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