88グリーンビートル

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庭師のブログ(6) シロアリ

2016年03月28日 | 日記
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(第6話)シロアリ


仕事をしていると、白アリの話がよく出る。垣根に使う杭や丸太に、シロアリが発生して、家に移ってこないだろうかという心配をされているようだ。

私もシロアリに関しては、無知に等しいが、みなさんのお話を聞いていると、庭仕事に携わっているせいか少しはお話できるのではないかと思い、私のシロアリ感を書いてみた。多少まちがっているかもしれないけれど、大筋では正しいのではと、自分では思っている。

まず、シロアリは、白い色をしたアリだと思っている人がいるが、実はアリではなく、別の虫である。アリは、主に動物性のタンパク質を食べるが、シロアリは、枯れた木材を食べる。

シロアリには女王がいて、一族を取り仕切っている。女王の棲家は、庭の竹垣支柱や杭のような、そんなしょぼいところに居を構えない。10年くらい安定した食べ物が確保できる、木造の家が彼らにとって格好の場所である。これなら日本中いたるところにあるし、家ならいまもどんどん増え続けている。シロアリにとっては天国のような日本である。

毎年若い王女が誕生して、巣立ちする。そして、そろそろ防虫剤の効果が切れたような家を探して潜り込み、そこで晴れて新しい国をつくり、新女王となる。

そんなある日のこと、庭師がやってきて、庭に木の杭を打っている。それを見ていたシロアリは、家の中から地面をくぐって杭にたどりつき、さっそく食べ始める、とまあこういう仕組みである。

シロアリで家がとつぜん倒れたという話は、あまり耳にしない。江戸時代に建てられた小さな建物を知っているが、毎年おびただしいシロアリの羽アリが一斉に柱から湧き出してくるものの、これまでの台風や地震にも持ちこたえたのだから、まあ、シロアリで家が倒れることは稀なのだろう。


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庭師のブログ(5) ハト

2016年03月20日 | 日記
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(第5話) ハトの巣

庭木の剪定作業をしていると、ハトの巣によく出くわす。

卵を温めているハトは、かなり早い段階で飛び去ってくれるが、雛がかえった巣のハトは、手ごわい。手が巣の近くまで伸びても、羽をバタバタさせて、攻撃するそぶりをみせる。ハトを怒らせて顔をつつかれるといやなので、いったん下がって、棒のようなもので、ハトをつつくと、やっとバータバタバタと大きく羽ばたいて、巣から離れてくれる。それでも、すぐ近くの屋根のトユなどにとまって、それとなくこちらの様子を見ているのである。

手早く巣の周りの剪定を済ませて、下枝にハサミをいれていると、いつの間にかハトは澄ました顔をして巣の上に乗っている。いつ戻ってきたか気がつかないほどの、静かな帰宅である。

以前、マツを剪定していたときのことである。

どうしても、その巣が邪魔だったので、剪定の済んだ直ぐ上の枝に、こっそり巣を移した。やがて、いつものようにハトは前の枝に戻ってきたが、自分の巣を目の前にして、知らん顔をしている。ヒョロヒョロの雛は口をパクパクさせて母親を求めているが、それでもハトは知らん顔である。そして、あろうことかハトは巣を後にして飛び去ってしまった。

2時間たった。ハトは隣の屋根にとまったり、またいなくなったりしていたが、巣のあるところには戻ってくる気配はない。

ちょ、ちょっと待った。

おや、ヒゲジイに似た人、でてきましたね。

だって、おかしいじゃないですか。 すぐ目の前に自分の巣と雛がいるのでしょう? どうしてわからないのですかねえ。

それはですねえ、ヒゲジイに似た人。

ハイハイ。

私にもよくわからないのですよ。でも、安心してください。思いあまって、私が巣を元の枝にもどしたら、すぐにやってきて、さっそく雛になにやら口移しで与えていましたね。


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庭師のブログ(4) ブヨ

2016年03月18日 | 日記
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(第4話)ブヨ

資材置き場で片付け作業中、ブヨが飛んできて、また目に入った。( ※参照

今回は、右目を攻撃。ちょっと暖かくなったと思っていたら、すぐこうだ。チクリと噛まれたので、すぐ手鏡で目を見たら、まぶたの下に小さな黒い虫が見えた。ティッシュをとがらせて、ひっかけて取ろうとしたが、瞬きするたびに奥へ奥へと入っていき、やがて鏡から消えた。

目の中が、コロコロと異物感がある。

これは涙で流し出すしかない。焦っていた私は、涙の出そうな方法を考えた。毎日、平々凡々と過ごしているので、悲しいことが思い浮かばない。ここはひとつ、悲しいストーリーに頼ろう。

あった。マッチ売りの少女の物語。あまりに可哀想な少女に、涙なしでは読めない、あの話だ。

早く涙を出したいので、途中をとばして物語の最後のシーンだけを懸命に思い浮かべた。雪の降る中、凍える手を温めるため、最後のマッチを擦る少女。普通はここで涙が出始めるのだが、気持ちに邪念があるのか、まだ出てこない。

翌朝、雪に埋もれて死んでいる少女、そばには焦げたマッチの軸が落ちていた・・・ だめだった。涙はまだか、涙はまだかと催促するもう一人の私が邪魔をして、結局頼みの涙は出ず、ブヨは今もまだ目の中にいる。


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その他

2016年03月14日 | 日記
臨時のお知らせ

① 本日は休みます  6 月 1 日  
② 本日のゲストは   月  日 ゲスト


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初心者(楽器を習い始めたばかりのひと)だけで演奏する音楽教室

 (写真)グリーンビートルのデザイン事務所は、小さなライブハウスのようなステージがあります。毎回ここで練習します。




 (写真)名東小劇場にて。芸術芸能祭に参加。


 (写真)尾張旭文化会館小ホールにて。ミャンマー学校建設支援チャリティーコンサートに参加。


(写真)オアシス21にて。ワールド・コラボ・フェスタ2012に、日本ミャンマー友好協会から参加。


 (写真)オアシス21にて。ワールド・コラボ・フェスタ2010(コップ10)に、日本ミャンマー友好協会から参加。


練習時間は、毎週木曜日 午後6時30分~7時30分

練習曲は、カントリー・ソングと、キャンプ・ソング

① カントリー・ロード
② ディスランド イズ ユアランド
③ グッドニュース
④ リパブリック讃歌
⑤ 
⑥ ドンナドンナ
⑦ アメージング・グレイス
⑧ ダウン・バイ・ザ・ベイ
⑨ アリの行進
⑩ パック・オブ・ライ

⑪ アロハオエ (曲の最後はいつもアロハオエを演奏します。)

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