88グリーンビートル

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ベゴニアガーデン

2016年12月31日 | 日記
なばなの里のベゴニアガーデン

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なばなの里は、今でこそイルミネーションで有名ですが、私が初めてここを訪れた時は、温室のベゴニアガーデンで知られていました。

ベゴニアは、各家庭で見るのは小さな鉢植え植物ですが、ここに来ると、ボタンやバラにもひけを取らない大きな花を咲かせたベゴニアに出会えます。なかでも、天上からぶら下がっている巨大なベゴニアは圧巻です。

また、品種改良をして、葉を観賞できるさまざまな模様をしたベゴニアも見られます。











ベゴニアとは別棟の温室には、アレカヤシや、ヘゴを中心に、オオタニワタリ、ネフロレピス、サンセベリアなど数多くの熱帯植物が植えてあり、幻想的な世界を創り出しています。















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庭師のブログ (17)なばなの里

2016年12月31日 | 日記
(第17話) なばなの里

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庭師は秋がいそがしい。

私たちの仕事は、お盆を過ぎてから、12月の末まで、一日も休みがない。そうは言っても雨の日もあるでしょうと、人は言うのだけれど、そんなときも登山用の軽くて、丈夫で、防水効果の高い雨具を着て作業をする。だれもが、お正月までに庭を手入してきれいにしたいという要望に応えていかなくてはならない。

そんなわけで、正月までの残り日数と、お伺いしている庭の数をにらみながら、庭の手入れを引き受ける。12月にかかってくる電話は、誰もとりたがらないし、中には電話機に座布団をかぶせるという話も昔はよく聞いた。

紅葉の美しい庭を見に行きたくても、行けない事情は、そういうわけである。造園組合でも、何十年、秋に旅行を計画したことがない。

台風17号が来た10月のはじめに一日休んだ。お客さんもそういう日は、来てほしくないからだ。でも、台風というのは、上陸してから予想より早く通過するので、今回たまたま休みがとれた。早速、名古屋城に行く。

11月の20日過ぎに、恒例の忘年会があった。午前に半日作業をして、午後は忘年会、今年はそのあと「なばなの里」に出かけた。どうせ夜になるのだから、宣伝している世界一のイルミネーションもみて帰ろうかなとその時は思っていた。

土曜日というのに、意外に空いている。人工の川に、紅葉したもみじが映えていた。



どうしても石垣に目が行く。たぶん岐阜近辺でとれる石だと思うのだが、園内石垣はすべてこの石で統一してある。





ところで、私のブログの写真には、人が写っていないのだけれど、これは人の姿が消えた瞬間を狙ってサッと撮っているからで、決して人気のないところを歩いているわけではない。今だっ!と思ってシャッターを押すと、次の人が画面の端に現れたりするので、また何分も待つことがある。以下の2枚の写真は温室内で撮ったものだけれど、こういう場合は例外で、むしろ人がいて当然の景色である。





5時まで温室内で過ごし、暗くなったので、イルミネーションを見に行くことにした。ところが、来た時とは違い、園内の広い通路は、イルミネーションを見に行く大勢の人で溢れかえり、尚も津波のように次々と押し寄せて来る様子に、すっかり見ようという気力が失せて、もう見ずに帰ることにした。人の流れを一人逆らってようやく出口にたどり着いたが、そのころ出ていくのは、むろん私だけだった。

駐車場は、既に車でいっぱいであった。そうなると、自分の車を見つけ出すのが一苦労である。

私の悪い癖で、着いたらロクに車を止めた場所も確かめず、さっさと駐車場を後にする。この日は、着いた時つい誘導されるままに止めてしまったのだが、ガラガラだったので、すぐにわかると高をくくっていた。そのおごりが、あとで暗闇の中を40分、歩き回って車を探すことになったのである。

たいへんな思いをしたので、この癖は、次から直そうと固く心に誓ったのでありました。

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