88グリーンビートル

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2回目のハワイ庭園 アラモアナ・センター

2017年02月22日 | 日記
ハワイの庭 (9) アラモアナ・ショッピング・センター

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実は、ハワイを訪れたのは今回で3度目です。でも、ハワイが好きで、何度も何度も訪れる、俗にいう“リピーター”ではありません。

10年ほど前に初めてハワイを訪れた時は、別の用事で出かけたのですが、ついでにハワイの住宅地を歩いたり、ホテルの庭の写真をとっていただけでした。フィルムカメラの時代だったので、写真もそれほどたくさんは撮っていません。思えばその時に、トロピカルガーデンに興味を持ったようです。

アラモアナ・センターがいつ頃できたのかは知らないけれど、その時にはすでに現在の場所にあって、観光客の誰もがそこへ行くように、私もそこで食事をしました。はっきりとした記憶はないのですが、ガーデニングのデザインもその当時から変わっていないとすると、前回紹介した”インターナショナル・マーケティング・プレイス“ で見たような植込み様式は、ずっと以前に完成していたことになります。

そう思って眺めると、林立する高級ホテルの庭も、ショッピングモールの庭も、観光スポットになっている各施設の庭も、基本的にはみんな同じで、わかりやすい庭です。

溶岩の石垣、水の流れ、ヤシとシダと熱帯植物、この3つがベースになっているのが、ハワイ庭園だとしたら、日本でまねのできないのは、この3番目の植物です。ここのところをいろいろ模索しているのが、今の私の現状です。3月に沖縄に行くことになりましたので、ヒントになるものをつかんでこようと思っています。






















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2回目のハワイ庭園 インターナショナル・マーケット・プレイス(2)

2017年02月19日 | 日記
ハワイの庭(8) インターナショナル・マーケット・プレイス 階下のガーデニング

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大木を背にして、円いステージがしつらえてあります。夜になると、5人くらいのチームで、短いフラダンスと、ショウが毎日開かれます。このステージの周囲が広場になっていて、植物がとり囲んでいます。

ステージのそばには、スイレンの池があります。その池から川に見立てた細長い池が店舗に沿ってワイキキ側まで伸びています。そして、池と歩道の間が植栽部分となっています。ヘゴ、モンステラ、アレカシア、シダ、花を使わないため、色取りにアンスリュームが植えられています。

植込みの植物は、植栽してまだ4か月なので、周囲に広がっていません。これらの植物が密生してくると、この溶岩で組まれた細長い池が、大木と相まって、ジャングルの様相を呈してきます。

ジャングルの中で、食事。
ジャングルの中で、ショッピンング。
私の勝手な想像です。















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2回目のハワイ庭園 インターナショナル・マーケット・プレイス (1)

2017年02月19日 | 日記

ハワイの庭(7) インターナショナル マーケット プレイス 階上のガーデニング

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昨年、私の宿泊先のホテルの近くで、なにやら大工事をしていましたが、今回来てみると、クヒオ通りと、ワイキキのカラカウア通りをまたがる広い敷地に、3階建ての大きなショッピングモールが出来上がっていました。

この新しいセンターは、元々ここに生えていた大木を囲むようにして設計されており、トロピカルな雰囲気に浸りながら、食事や買い物を楽しむことができます。有名な店舗や、レストランが100軒ほど入っているとのことで、今後ハワイを訪れる人たちの、人気スポットになりそうです。

私が関心のあるのは、そういうお店のことではなく、4か月前に完成したというガーデニングの、デザインです。これだけの施設ですから、造園だけみてもかなりの費用と、最新のデザインを含めた技術が投入されています。言いかえれば、ハワイの造園のレベルが、この庭をみて推し量ることができるのではないかと思いました。



















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2回目のハワイ庭園 エムマ女王別荘 

2017年02月16日 | 日記
ハワイの庭(6) エムマ女王 サマーパレス

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(女王の銅像の写真は、この博物館ではなく、別の場所で撮ったものです)

エムマ女王は、カメハメハ4世のお妃で、国王が亡くなって、その座を退くまでの間、図書館を建設したり、病院をつくったりして、ハワイ国民のためにいろいろ尽くしてきた方でした。

女王は、夏の季節は、避暑をかねて、木々に囲まれた山間の別荘で、好きなガーデニングをしながら過ごされたと聞いています。その別荘が、現在の 「エムマ博物館」です。ホノルルから遠く離れた不便な場所にあるため、訪れる人も少なく、観光スポットとしての人気もランキング100位以下ですが、歴史好きの人には外せない施設のようです。庭園は、デンマーク人の造園家によって、設計されたそうです。

ところで、夏の季節と書きましたが、一年中夏の人が避暑に行くと聞いて、ちょっと不思議でした。でもハワイの人に言わせると、ハワイは北半球にあるので、春夏秋冬らしきものがあるのだそうです。



ハイウエイの途上にあるバス停から、博物館に入っていく道脇に生えているのが、ワートファーン(ハワイ名は、ラウアエ)と言って、ハワイのいたるところで、植込みのグランドカバーに使われているウラボシ科のシダです。雑草のように場所を選ばず、どこでも生えてくるけれど、残念ながら日本の気候には合わず、沖縄まで行かないとこのシダを見ることはできません。

エムマ博物館の庭には、このワートファーンがいっぱい生えています。これまで他の場所で紹介することがなかったので、特に書く記事のないこの博物館でとりあげました。











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庭師のブログ (21) マノア渓谷 

2017年02月10日 | 日記
第21話 マノア渓谷

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オアフ島の東側は、屏風を立てたような急峻な山がそびえている。コーラル山脈である。

川に沿って、その山懐に入っていくと、マノア渓谷と呼ばれる小さい川がながれている。山道の終点に、高い滝がある。有名なマノアの滝である。

今回の旅では、ハワイの自生植物を見ておくのもいいかなと思って、予定に入れておいた。

バスの終点の住宅地から、ちょこちょこっと山に入りこむと、すぐそこに滝があるような記述がしてあったので、散歩程度に考えていたら、ちょっとしたハイキングになった。

道のすぐ下に小さなマノア川が見える。ここでジェラシック映画の撮影が行われたと、以前聞いたことがあるが、そういえば、こんな感じだったかなと思った。小さな恐竜が群れをなして、川をピョンピョン跳んでいるシーンもここで撮影したのかもしれない。

急に開けたところに出た。20人くらいの人がいた。そこがマノアの滝だった。

水量も少なく、日本人が見たらそれほど感動する滝ではないが、それでも20メートル近くはあった。

みんな滝をバックに記念撮影をしている。私みたいに一人で来ている人もいて、仕方なく滝の写真だけをとっていた。

「写真を撮ってあげましょうか?」 

と声をかけた。

にっこり頷いて、その若い人は、カメラを差し出した。

シャッターを押して、写りぐあいを確かめた。満足そうな笑顔でお礼を言われて、一ついいことをしたなと思った。

滝を見ながらおにぎりを食べていると、日本人の若いカップルが、互いに写真をとりあっていたので、今度は二人一緒にとってあげた。またまた、いいことをした。









 (下の写真) 道路のように見えるけど、下から見上げたマノアの滝です。 



滝から流れ下るマノア川は(上の写真)、住宅地の中を横切り(下の写真)、ハワイ大学マノア校【ハワイ大学】のキャンバスを通って、海に出ます。


ハワイには、野生のニワトリがいたるところにいる。

山の中はもちろん、マノアの住宅地の木の茂みの中から、ニワトリが出てくるのをよくみかけた。追いまわしたり、捕まえたりする人がいないとみえて、私が近づいても平気な顔をして、普通に歩き回っている。

時折 “コケコッコー” と鳴く声が聞こえてくる。

のんきに鳴いているおんどりと違って、めんどりはたいてい雛をたくさん連れて餌さがしにいそがしい。

9匹の雛を連れていたグル―プがいた。持参のレーズンパンを細かくちぎって、ひよこの前に投げてやると、2,3匹のひよこがすぐに寄ってきて、そのうちの一匹がパンをついばんで食べる。

お母さんには、ちょっと大きめのパンを投げ与えた。すぐくちばしでついばむが、首を振って、小さく切ると、目ざとく‘テケテケテケテケ’と寄ってくる子供に与えてしまう。何度やっても、決して親が食べることはなかった。

よそ向いているように見えるが、親はどの子がパンをたべて、どの子がまだ食べてないか、ちゃんとみていて、振り分けているのだ。

どこの世界でも、母親は偉い。





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