(第15話)岩崎城
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午後から雨がひどくなったので、作業を中止して、すぐ近くにある日進市の岩崎城に行った。
地元なので、何度か訪れたことはあるが、今日は‘石垣の目’で見てみようと思い立って出かけた。
小さいながら、立派なお城が石垣の上に建っている。どのくらいの正確さで、お城が復元されたのか受付で聞いてみた。ところが、今あるのは模擬天守で、当時は柵が巡らされた中の、城とは程遠い簡素な建物であったそうだ。
石垣は最近できたことは知っていたが、そこで気が付くべきだった。普通は廃墟に石垣だけが残っていて、そこにお城を復元するのだが、岩崎城は初めから石垣などなかったのである。つまり復元ではなく、土台の石垣から天守閣まで、まったく新しい城をつくったのであった。
史実と異なるから、「それはいかん」という人もあれば、「まあ、いいではないか」という人もいる。
しかし、それはそれとして、岩崎城はこの地に実在した。土塁も空堀も当時のまま残っている。
430年前、この城で歴史を左右する大事件が起こった。小牧・長久手の戦いで、秀吉軍の別動隊が岡崎城に向かう途中で、この岩崎城の前を通過した。それを阻止するために城兵300が果敢にも2万の大軍に立ち向かったのである。善戦及ばず全員討ち死にをしたが、そこで足止めを食っている間に、家康軍に追いつかれ、池田恒興、元助親子、森長可などの主だった将が討ち取られ、壊滅状態で犬山に逃げ帰ったのであった。
三河武士の意地と根性を讃えるには、このくらいの城があった方が、話に箔がつくのかもしれない。
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午後から雨がひどくなったので、作業を中止して、すぐ近くにある日進市の岩崎城に行った。
地元なので、何度か訪れたことはあるが、今日は‘石垣の目’で見てみようと思い立って出かけた。
小さいながら、立派なお城が石垣の上に建っている。どのくらいの正確さで、お城が復元されたのか受付で聞いてみた。ところが、今あるのは模擬天守で、当時は柵が巡らされた中の、城とは程遠い簡素な建物であったそうだ。
石垣は最近できたことは知っていたが、そこで気が付くべきだった。普通は廃墟に石垣だけが残っていて、そこにお城を復元するのだが、岩崎城は初めから石垣などなかったのである。つまり復元ではなく、土台の石垣から天守閣まで、まったく新しい城をつくったのであった。
史実と異なるから、「それはいかん」という人もあれば、「まあ、いいではないか」という人もいる。
しかし、それはそれとして、岩崎城はこの地に実在した。土塁も空堀も当時のまま残っている。
430年前、この城で歴史を左右する大事件が起こった。小牧・長久手の戦いで、秀吉軍の別動隊が岡崎城に向かう途中で、この岩崎城の前を通過した。それを阻止するために城兵300が果敢にも2万の大軍に立ち向かったのである。善戦及ばず全員討ち死にをしたが、そこで足止めを食っている間に、家康軍に追いつかれ、池田恒興、元助親子、森長可などの主だった将が討ち取られ、壊滅状態で犬山に逃げ帰ったのであった。
三河武士の意地と根性を讃えるには、このくらいの城があった方が、話に箔がつくのかもしれない。
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