88グリーンビートル

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八丈島の庭 八丈の街並み

2022年02月10日 | 日記
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八丈島の庭 八丈の街並み

八丈島の道路は、数字の8の字のように島を周っています。

運転の好きな人たちには、快適なドライブを楽しめそうですが、何しろ海からいきなり切り立った場所が多く、車のトラブルがあっても、携帯電話がつながらないと聞いていたので、私は三原山側と、八丈富士側をそれぞれ半周しただけでした。







人口8000人が住む島には、一通りなんでもありますが、なくても別に困らないような、コンビニとか、娯楽施設、レストランなどはありませんでした。銀行もみませんでしたが、郵便局だけは、どんな小さな集落でも必ずあり、銀行の役割をしているのかなと思いました。

(写真下)八丈島にひとつだけあるスーパーマーケット。島中の人たちが、ここに買い物に来ます。そのほかに、ちょっとした食料品などを置いている、〇〇商店という小さな店が、何軒かあります。


例によって、住宅地を歩きました。















期待していた、庭らしい庭はなく、どこの家でも、庭にヘゴを植えているに違いないという私の予想も、大きく外れました。

ヘゴは、まったく目にしませんでしたが、その代わりといってはなんですが、ロべと呼んでいる(正式には、フェニックス・ロエベレニ)、小型ヤシの栽培が盛んで、道路わきの空き地や、住宅地の空き地や、裏庭に、びっしりと列を作って、植わっていました。八丈島の産業は、くさやの干物くらいしかないところへ、近年になってロべ栽培が盛んになってきたようです。







でも、観葉植物の“ロべ”程度では、八丈経済の支えにはならず、結局、同じ東京という地の利を生かした観光産業に支えられています。

こんな寒い時期に来たので、わからなかったけれど、春の連休や、夏のシーズンには島中、東京の人でいっぱいになるのかもしれないなと思いました。何しろ、東京に住んでいる人は、1時間ほど飛行機に乗るだけで、気軽に南国旅行の気分が味わえます。実際、日本のハワイともてはやされた時期があったそうです。

八丈島特有の景観は、やはり溶岩を使った、石垣や、石塀です。何しろ火山島だから、溶岩ならいくらでもあります。

とはいっても、国立公園内での、溶岩の採取、採掘は許されるのかなというのが、以前から抱いていた疑問です。ハワイみたいに、溶岩を取り扱う業者がいて、建築材料として今も使われていますが、ただし、溶岩の中にはハワイの神様が住んでいるので、島外に持ち出すことは、禁じられています。

一方、八丈島の溶岩は、本来なら掘ったり、拾ったりしてはいけないけれど、地元で使う分に限って、許可されているのでしょうか。あるいは、昔はよくて、今はいけなくなったのでしょうか。その辺のところを、聞いてくればよかったなと思っています。

溶岩が海に流れ込んだ海岸




大きな溶岩を一列に並べた石組塀






溶岩を崩れ積にする




溶岩を切り石にして間知積にする









(写真上)末吉の集落にある、八丈島で一番古い末吉小学校です。歩いているようにみえる人影は、当時どこの小学校にもいた、二宮金次郎です。明治5年創立で、開校140周年の記念碑が建っていました。実はその翌年、平成12年に閉校になり、閉校記念碑になってしまいました。余談になりますが、私の通った小学校も、144年の歴史を閉じたことを友人から聞いて知りました。昔は人の移動が少なかったので、親も、その親も、そのまた親も、同じ小学校というケースが多かった良き時代でした。ともに二宮金次郎を範として、勉学にいそしんだものです。

ハイ、この人です。


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八丈島の庭 八丈富士

2022年02月10日 | 日記
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八丈島の庭園⑤ 八丈富士に登る

八丈島には山が二つあります。

二つとも火山が噴火してできた島で、三原山の方は、10万年前くらいから噴火が始まり、その活動が終わる4000万年前くらい頃から、今度は隣の海底から噴火が始まり、八丈富士ができて、江戸時代まで噴火が続いていたという、比較的新しい火山です。

20年ほど前に、伊豆大島や、三宅島が噴火して島民が疎開しているニュースが流れましたが、八丈島もこれらの島と同じ火山帯の線上にある火山島です。

さて、八丈富士は海抜854メートルですが、みるからに、かんたんに登れそうな山だったので、当初の計画にいれておきました。

ちょっと火口を覗いてみたかったのです。

途中まで車で行き、そこから整備された登山道を、ひたすら上ります。何しろ正三角形みたいな山なので、同じ傾斜の登りがずっと上まで続きます。ちょっと下りがあったり、平らなところを歩くというような、息抜きをするところが全くないので、それが気持ち的にしんどかったです。


遠くに尾根のように見えるのが、火口の縁です。もちろん円形になっているので、たどっていくと、また元の場所に戻ってきます。

やっとのおもいで火口の縁にたどり着くと、すり鉢のような火口が見えます。草と灌木しかはえてない外側の景観と異なり、火口の中は、大きな木が茂り、密林のようになっています。

火口の底に向かって下りていく道がありました。どのような植物が繁っているのか、大変興味があったのですが、せっかく来たのだから、頂上に向かうコースを選びました。

頂上に向かう尾根は、尾根といっていいのか、縁というべきのか、結構切り立っていて、風も強く、どっちに飛ばされても、下まで転げ落ちそうで、ちょっとスリルがありました。

あの日は時間がなかったので、何もない頂上に行きましたが、今思うと、火口の植物を見ておくべきだったなあと、少し後悔しています。

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八丈島の庭 八丈島植物公園

2022年02月01日 | 日記
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八丈島の庭園④ 八丈島植物公園



八丈島は、ひょうたんのような形をした島で、北に八丈富士、南に三原山があります。
ヒョウタンのくびれたところだけが、平地になっていて、その狭い地域に、飛行場がデンと居座り、その周囲に住宅地があります。

その飛行場に隣接して、広い植物公園があります。





この時期訪れる人も少なく、数人とすれ違ったくらいで、広い公園が余計広く感じました。

公園は、八丈の森、日本の森、世界の森など、8つのゾーンに分かれていて、異なった自然環境の中での植物生態を学習できるように計画されています。





公園内は、縦横に園路が伸びていて、ジョギングや散歩に最適です。一日3便しかやってこない飛行機程度では、騒音に悩まされることもなく、静かな雰囲気に浸れる、いい施設です。







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