この、レースには、日本人チームが、もう何年も連続して出場している。
青年海外協力隊の隊員が、個人で参加している。今回は、日本人経営の旅行社BPRPの関係者との混成チームだ。
海外協力隊員が、国際協力に来て、こういうレースに出ることが、良いか? 私は、良いと思っている。間違いなく素晴らしい国際交流だ!岸辺では、大勢の人が、日本チームを応援してくれる。ある時期日本は、世界最大の援助国だった。でもあんまり認めてもらえなかった。こうやって不利な条件の中、この国のイベントに参加して、この国の人たちに、「日本人っておもしろいなぁ」って好感を持ってもらうことは、すごく大切なことではないかと思う。
私たちは、4年前から毎年応援してる(去年は、ベリーズに居なかったが・・・)。一昨年のメンバーが、マリオの扮装で出場、去年は悟空、大人気だったらしい。(その人は、日本から自分でわざわざ衣装を持ってきた。)その人は、もう帰ってしまったが、今年は、別の人が、マリオの扮装で出場した。
このチームは、日本チームだが、国家を背負っていない。だから、気が楽だよね。でもその代わり、めちゃくちゃ不利。カヌーは、借り物、競技用でない重いカヌー。費用は、自腹と個人の寄付。強いチームは、スポンサーがついている。
カナダ、アメリカ、イギリスなどから参加している人もあるらしいが、ベリーズに住んでいる外国人がチームを作っている場合が多い。
このレースは、3泊4日。優勝を争うようなチームは、ホテルで宿泊するが、後のチームは、キャンプ。サポートチームがいて、テントや、食材は、車で運ぶ。サポートの人たちは、食事の支度をしたりする。キャンプサイトも整備されたものではないらしい。
日本チームは、協力隊員だから、カヌーは借り物、車も持っているはずはなく。カヌーを借りる会社が協力れるのだそうだ。
協力隊員の任期は、2年だから、毎回のようにメンバーが変わる。カヌーの経験のあまりない人が多い。練習する時間も金もない。それでも毎年出る。ある意味大したもんだね。
今回は、初日から、かなりひどい雨で、テント、雨がひどく滴り、寝袋も濡れてしまったのだそうだ。あんまりアウトドアの経験のない人たちが、サポートに来ていたので、体調を崩してしまった人がいたのだそうだ。過酷だ!
結果は、ドンケツ(最後尾)・・・でも 棄権しちゃうチームもかなりあるので、完走するだけでも立派なもんだと思う。
私は、ゴールには、行かなかった。とても素晴らしい光景を見逃したらしい。とても残念!
日本チームのカヌーは、最後尾なので、最後の方では、監視船が、2艇も付くことになったのだそうだ。
ゴールに近づいたら、監視船の人たちが、「そろそろ、だしたら!」って言ったんだそうだ。日本チームは毎年ゴールの時に、日本の国旗とべリーズの国旗を出すんだそうだ。監視艇の人たちは、ちゃんと知ってたわけ。
監視艇の人たちが、日本の国旗とベリーズの国旗を掲げてくれたんだって・・・。
その光景を思っただけで、泣いちゃうよ。
海外で日の丸を見ると、本当にうれしい。胸に熱いものがこみあげて、目が、うるうるなっちゃう。
ずっと日本にいる人にわかってもらうのは難しいかもしれないけど・・・異国で日の丸を見るとホントに胸に熱いものがこみあげてくる。
どっかで、国旗掲揚の時、起立するかでもめたけど、私は、国旗掲揚の時の起立や、国歌斉唱は、誰かが強制するものではないと思う。海外で3年以上生活したら、日の丸見たら、直立するし、君が代聞こえたら、一緒に歌っちゃう。これは、自然な自分の国を愛する心・・・愛国心だよね。その歌詞の内容がどうのこうのというようなことは、それほど気にならない。君が代は、まぎれもなく日本の国歌だ。
日本は、第二次世界大戦の大敗という歴史のお蔭で、人々の心の中に国のために犠牲にされたという気持ちが、強く残っている。人間の感情の中で恨みの気持ちが、一番長く記憶に残るんだそうだ。日本では、愛国心という言葉さえ、ちょっと悪い事のよう感じがあるんだけど、そういう国は、世界にほかにはないと思う。国というのは、人と敵対するものではないんだよね。
自由な国家は、自由な個人が支える。言い換えれば、自由な個人は、自分の自由な国を盛り立てて守っていかないといけないんだよね。日本人の多くが、それに気が付いていないんだよね。それは大問題だ。
個人の自由も、個人の財産も、個人の幸せも、自由な自分の国があってこそなんでだよね。