道東南部。
海に近い小河川を覗いたら,ツバメの群れが飛んでいた。
あぁ,ツバメだなぁ,と横目に見ながら,一旦通り過ぎたが,ツバメじゃなかった。
ツバメは黒いが,この子たちは,黒くなかった。
よく見ると,全身,灰色っぽい。
灰褐色というのだろうか。
灰褐色というのだろうか。
白いお腹。
胸に灰色の帯がある。
ツバメより,ずっと短い尾。
ショウドウツバメだった。
砂質の崖に,小さな穴を掘って集団営巣するので,「小洞」ツバメ。
砂質の崖に,小さな穴を掘って集団営巣するので,「小洞」ツバメ。
大きさは,国内で見ることができるツバメの仲間では一番小さく,全長12-13㎝程度。
イワツバメは小さくってめんこ,というイメージだが,イワツバメと同大か,より小さかった。図鑑によって,大きさが違うのが不思議。(特に,イワツバメは,13~15㎝と,図鑑によって幅がある。)
いずれ,スズメよりは,小さい鳥。
国内の繁殖地は,北海道以外,見つけられていないツバメ。
地元の宮城県内でも,渡りのときに観察することができるが,希少感のあるツバメだ。
この7月,集団営巣しているところに,見に行く予定で,楽しみにしていたのだが,思いがけず,ここで出会ってしまった。
帰りの飛行機の出発時間が迫っていたので,ゆっくり見ることができなかったが,見ている間,何度も繰り返し,水面をかすめていた。
このときは,水を飲んでいるのかな,とも思っていたが,後で,撮影した写真を見ると,小さな虫をついばんでいたようだ。
スマホでは,たぶん見えないと思うが,鏡のような水面に,ちっぽけな虫がいる。
よく見つけるなぁ,と感心するが,飛びながら発見して,食べていた。
こんな小さな虫では,お腹いっぱいになるまで大変。
ここまで,このときに撮影した写真で紹介してきたが,速い上に,不規則に飛ぶので,撮影は,シューティングゲームのようだった。
苦手だけど,楽しいやつ。
少し前まで雨が降っていた曇天で,光量が足りなかったので,シャッタースピードを上げると画質が落ちるが,やむなし。
このときは,速い,といっても,私でも楽しく撮れる速さだから,自転車くらいの速さだったのではないだろうか。
敵から逃げる速さではなく,ゆっくりと食事をする速さ。
時間にすると,20分弱だったと思うが,充分に楽しませてもらった。
あ,これはツバメ。
なんか知らんけど,ワンショットだけ,写っていた。
なんか知らんけど,ワンショットだけ,写っていた。
撮っているときは気づかなかったが,混ざっていたようだ。
この記事の最後,帰りの飛行機から撮影したスマホ画像を張っておく。
津軽海峡上空で,ちょうど日没。
雲がかかっている左の陸地が本州,右の陸地が北海道だ。
上から見ると,北海道と本州は,こんなに近い。
なのに,ブラキストン線が,現に,存在して,住んでいる生き物が違う。
(2024/05/21 ショウドウツバメ)
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