マルガモとは,マガモとカルガモのハーフ。交雑種。
種の名ではなく,ニックネームだ。
ハーフでも色んなタイプがあるが,この子は,わかりやすく両方の特徴を備えていた。
頭の光沢ある緑色,背中の感じ,少しカールしている尾羽などはマガモ似。
黒い過眼線などの顔の感じ,くちばしが黒くて先が黄色いところなどはカルガモ似。
正面から見た胸の茶色はマガモ譲り。
翼鏡が青く,黒い縁があるのは,マガモ・カルガモ共通だが,その外側を白で挟んでいるのはマガモの特徴。
こうして見ると,顔はカルガモだけれど,マガモの特徴の方が強く出ているかな。
マガモはここで繁殖はしていないと思うが,この日は,同じところにマガモもカルガモもいた。
カモやガンでは,ときどきこのようなハーフの子を見るが,他の鳥では,ない。
というのは,カモたちには,ほかの鳥にはない長いペニスがあるため,オスによる強制交尾が可能になっているから。
マルガモ,と通称名が付くほど,こういうカモが目撃されている,ということは,しばしばそういう行為が行われているかもしれない。
といっても,私はまだその光景を見たことがないのだが…。
そういえば,昨年の2月頃,田んぼで,聞いたことがないような猛々しい声が聞こえ,見ると,マガンの群れがいて,1羽のマガンを2羽のマガンが押さえ込んで,食っているように見えた。びっくりして,ホント,頭が真っ白になって,ドキドキしながら,シャッターを切った覚えがある。
あれがマガンの交尾だったのだろうか。
だとすると激しすぎ。メスが気の毒。
(追記)
アヒルはマガモを家禽化したもので,種としては,アヒル=マガモ,なので,この個体は,アヒルとカルガモの交雑という可能性も否定できない。
(2024/01/28 マガモ×カルガモ交雑)
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