斯く言う私も何も知りませんでした ・・・
ちぃ君 & もっ君 のお手入れに手を染め始める少し前に ・・・
ブリーダーさんにお手入れにつて御相談し始めた頃の事でした ・・・
少しばかり耳にしたり目にしたローリングという言葉が会話の中でチラリと出た事がありました。
ローリングでお手入れしてみようかと思うのですが ・・・
ローリング ・・・ ?
現実的には不可能に近い被毛のお手入れ法と説明していただき驚きました。
理論理屈はもっともらしい手法ではある様ですが、美しいトップコンディションのコートを
ローリングによってミニチュア・シュナウザーで表現する事は実現不可能に近いそうです。
この手法は、アメリカのドッグショーサーキットにおいて年間を通じて一定以上のレベルのコートを維持し
常にドッグショーに同一個体を出陳し続ける場合の一つの方法としてその存在意義があるようです。
したがって、時折日本から参加した個体がベストコンディションで臨んだ場合
苦も無くタイトルを獲得する様な事が出来るのは、出陳した個体自体の優秀さもさることながら
被毛のコンディションが格段に違う状態では、犬質等の優劣とあいまってのコンテストとは言え
紙一重の差でローリングで疲れ切った被毛がジャッジの目に留まる事は非常に難しくなると思われます。
通常のお手入れにおいても、美しいコートを彼らにまとわせるには、被毛を宿らせる為の皮膚を
一年を通じて少し休ませる期間を設けてあげる事も大切な作業の一つなのだと感じましす。
特に白いミニチュア・シュナウザーでは毛質や毛量の違いからストリッピング後の
被毛の状態が想像しにくいものと思われます。
差毛が出る可能性や毛量その他 ・・・ 多種の不具合現象の発生を心配しなくてはなりません。
ちぃ君 & もっ君 の場合、見え掛り上のコートの厚みが薄くなった事は周知の事実です。
ストレートでボディーに貼り付く様なスムースなコートは手に入れましたが
反面、コートの厚みが失われたようです。
これは、毛量が少ない傾向にある白いミニチュア・シュナウザーのさだめなのでしょうか ・・・
白いミニチュア・シュナウザーにS&Pの毛質と毛量があればそれは見応えのある ・・・
皆まで言うまい ・・・ 。
今思うに、この様な状況を想像もせずローリングでお手入れをしてみようと
よく思い付いたものだと思っております。
なにも知らなかった私は、ドッグショーサーキットを転戦するショードッグを維持する方法を
お手入れの方法と思い込んでいた事を省みなければならない事に気付かされました。
白いミニチュア・シュナウザーでローリングをすればあっと言う間に
フルストリッピングしたての状態になってしまうでしょう。
様子を見ながら間引き抜きをして行っても被毛の再生と抜きのバランスがとりにくく
非常に難しいものとなります。
そこで、クリッパーやシザーで少し短目に被毛の長さを調整していく方法をとるわけですが
これは、本来のスタンダード ( 標準 ) のお手入れはらは外れています。
白いミニチュア・シュナウザーの場合は、頼りない毛量をカバーする為
少し長めの被毛調整が良いように思われます。
それにしても、四十余年ほど前に比べればトリミングサロンと呼ばれる場所も増え
試行錯誤しながら行っていたお手入れトリミングもお金を出せばお願いできる時代になりました。
日頃のお手入れさえも ・・・
しかし、何も知らなかった私でさえも見よう見まねで何とか
クリッパーやシザーを振り回す事が出来るようになってきました。
自らの手で出来るだけのお手入れをしてみたい、してあげたい。
その想いはミニチュア・シュナウザーと初めて出会った時から変わっておりません。
何も知らないから何もできないのではなく、何も知らないから何とかしてみたい ・・・
三十六年間ひたすら外からミニチュア・シュナウザーの姿を事ある毎に傍観してきた私は
今、この両手でお手入れできる事に喜びを感じています。
再びミニチュア・シュナウザーと暮らせる様になった事に無類の喜びを感じております。
共に暮らす家族の世話は、他人 ( ひと ) 任せには出来ないのが私のこだわりです。
この経験は、何にも代え難い経験と思っております。
ハイ !
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by ちぃ君 & もっ君 の パパ