ちぃ君の生まれ故郷 『 丘の上のシュナハウス 』 ( ＲＡＧＴＩＭＥ ) のお母様より
お悔やみのお言葉を戴きました 。
ここにその全文をご紹介させていただきたいと思います 。
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ちぃ君がこんなに早く逝ってしまうとは思いだにしませんでした
ちぃ坊・・ちぃ坊君ちゃんと呼んで慈しんでいた子でした
ブリーダーと呼ばれて永い年月が経ちました
ブリーダーとは喜びと悲しみの裏表、時々とても罪深いものだと想うことがあります
１頭２頭３頭・・ひとつ、ふたつ、みっつ・・・
こんな呼び方はしたくありません
私が手助けをして、この世に送り出した子たち
どんな生涯をおくるのか、見とどけることはできません
それなのに何故、こんなことを続けているのだろう・・
病気をせずに生涯を全うしてくれるだろうか・・
慈しんで下さっているご家族の負担になってはいないだろうか・・・
そんな想いが日々の折々に、歳を重ねるごとに募っていきます
忘れられない子もいっぱいいます
病気で苦しんだ子も、早世した子も・・・
悲しく辛いことではあるのですが、なぜか不思議と暗さがないのです
（もちろん私の知りえる範囲でのことですが）
いつもあるのは、ご家族の暖かな愛情と、語り尽くせぬ慈しみ
長くひとつの、特定された集まりの中に身を置くと、時として人間不信に陥るような出来事もあり、
落ち込むことも多いのです
でも、いつも送り出した子ども達のご家族に救われています
こんなにも愛して下さって、こんなにも大切に慈しんで下さって・・・
よく「この子に癒しをもらっています。こんな可愛い子との楽しい生活をありがとうございます」
とのお言葉を頂くのですが
いいえ・・とんでもありません
癒して頂いているのは私です・・と心で手を合わせています
ちぃ坊も忘れられない子でした
小さくて逆子の彼は、自分でこの世に出てくる力が弱く
か細い足を・・それも片足を
私は滑らないようにガーゼを巻いた手で懸命に引っ張りました
この子を助けられるのは、私しかいないのです
引っ張り出した仔の足に血を見た時は・・思わず神様！
神様は助けて下さいました
ちぃ坊は、亡くなるまでずっと原っぱを駆けていましたものね
あまりの可愛さにずっと傍らに置いておこうかと思ったほどでした
パパさんとママさんのもとで育んで頂いたちぃ坊は、本当に本当に
幸せ者だったと感謝しています
ちぃ君への愛情が深かった分だけ、今はただ、パパさんとママさんが、
愛するものがいない状況になれるのに時間がかかるのではないかと案ずるのみです
アニマル・コミニュケーターのローレン・マッコールさんの著書に
こんな死にゆく犬の言葉があります
「どんな素晴らしい命にも、終りの時はやってくる。
美しい一日でも、必ず日没は訪れる。
それが自然のなりゆきというものさ。
だけど、ぼくの太陽は、必ずまたのぼるだろう」
ちぃ坊が連れて来てくれた、ご縁に感謝しています
お忙しい中お言葉を戴きありがとうございました 。
もう少しだけ楽しい時を過ごしたかっただろうなぁ ・ ・ ・
せめて誕生日まで ・ ・ ・
せめて１０歳の誕生日まで ・ ・ ・
せめて ・ ・ ・
彼の本望がどこにあるのか知る由もありませんが ・・・
それを最後まで全うさせてあげることが出来なかった事への想いは募るばかりです ・ ・ ・
皆様に、「 彼は幸せでしたね 」 とお声を掛けて戴く度に
少しづつ心の荷が軽くなっていく想いがいたします 。
ありがとうございました
ハイ !
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