にわとりのにわ a hen's little garden

歌うたい時々クラリネット吹きの日高由貴のblog。
ちいさなこころのにわの風景をすこしずつ書きとめていきたいです。

人生の季節

2009年06月25日 | 日々のこと
このあいだ、宇多田ヒカルさんがテレビで言っていたこと。

「あるとき気がついたら、大人の女の人の心情を背伸びせずに歌えるようになっていた。」

なんだか、わかるような気がします。

最近ふとした瞬間に「あれ?」と思うことがよくある。

たとえば、昔は決して似合わないと思っていた色や形の服が似合うようになっていることに気がついたり、以前とても好きでよく着ていた服が幼く見えることに気がついたりするとき。

それは、小さいころ、背伸びをしないと届かなかったものが、いつのまにかそのまま手を伸ばせば届くことにふと気づいたときの感覚に似ている。

変化は毎日すこしずつ起こっているのだろうけれど、自分にとっては、ある日突然変化したあとの自分を発見するという感じに近くて、とても不思議。

ジャズのスタンダード曲は、同じ歌詞が、歌う人によって初々しくなったり、円熟した艶が出たりするので、おもしろい。

同じ歌手でも、若いころの録音と、晩年のものでは、違った味わいがある。

ずっと前に歌った曲も、また歌いなおしてみようと思っています。