たまたまはいったあるお店で、大学時代の恩師にばったり遭遇しました。
直接の指導教官ではなかったけれど、受講していた教育哲学の講義で、目をきらきらさせながら、はずかしそうに早口で話されていた姿を思い出します。
「大学院時代、一度失いかけた学問への情熱を、実習にいった幼稚園で園児たちと遊ぶ中で取り戻した」とご著書のあとがきに書いておられました。
当時、内容は難しくて半分ぐらいしか分からなかったけれど、「ああこの先生はほんとうに学問が好きなんだな」ということを感じていて、先生の授業を聴くのが好きでした。
遅々とした歩みを続けるわたしに、「ある種の不器用さは、才能でもあるから、がんばって」と励ましてくださったのを思い出します。
10年以上ぶりにお会いしましたが、覚えていてくださり、
ひさしぶりに見る先生の目は、やっぱりあのころのまま、きらきらしていらっしゃいました。
嬉しい再会でした。