愛しい風

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庭に咲く花便り・いつか何処かで見た風景・ 旅先での一期一会・心の小箱のお気に入りたち。 移りゆく季節の中で、日々の想いを綴っています。 風を感じて立ち止まっていただければ 嬉しいです。                                                     

避暑地の夏

2011-08-03 21:29:58 | 思うこと

木漏れ日が優しい軽井沢の午後。小川を渡る風が木々の葉をかすかに揺らしてゆく。

昨年訪れた避暑地の画像を見つけた。中軽井沢のハルニレテラス。モダンな建物たちをウッドデッキでつなぎ軽井沢の日常をコンセプトにしているのだそうだ。レストランやこだわりの雑貨ショップなどが立ち並ぶ。

 

ひとりで過ごすことは決して嫌いではない。

自分の心と向き合う時間は一日のうちでたとえ10分であっても大切な内観の時間だと思う。

でも誰もが時間に追われながら一日を終えることで精一杯の毎日だ。私もそうなのかもしれない。

だから時々3日間くらいお休みがあったらどんな風に過ごそうか・・などと思いを巡らせてみる。

とりあえず何はさて置きトランクを広げて、着慣れたTシャツやデニムを詰める。

ホテルのレストランで纏うようなドレスやサンダルは要らない。

好きな音楽とカメラ。少しの着替えと何冊かの本。

それだけあれば高原のコテージでの3日間はさほど不自由はないだろう。

コテージに着いたらまずは散歩。緑の葉ごしに見上げる青空はきっとパステルで描いたような柔らかい青だ。

澄んだ空気が頬に心地よくて葉ずれの音がさやさやと耳をくすぐる。

                         

そして美味しい高原野菜を買いに市場まで足を延ばしてみる。

太陽の恵みの瑞々しい葉物や大地の栄養をたっぷりいただいた土物。

朝のフレッシュジュースの為の果物もあればいい。

少しハード系のパン屋さんがあればサンドイッチ用に買っていきたい。

大好きな花もここではわざわざ買い求めることもないだろう。

小さな一輪挿しがあれば、道端に咲く小さな花がキッチンにはきっと似合う。

午後は持ってきた本を好きな場所で好きなページだけ読むのもいいだろう。

時間を気にせずにお気に入りの写真集を飽きずにながめる。

眠くなったらそのままカウチでお昼寝をしても構わないのだ。

ヒグラシが鳴く声に目覚めたら、そろそろキッチンで夕食の準備に取り掛かる。

自分ひとりの為に食事を作ることは普段はないが、今日は新鮮な野菜を使って何が出来るのか楽しみだ。

          

夏の夜の訪れはゆっくりとやってくる。キャンドルに灯を入れて好きな音楽を流せば夜はまだ始まったばかり。

今夜のパートナーはグラスに注いだお気に入りのワイン。時にはそれもいいかもしれない。

鳥の鳴き声に気づいて早く起きた朝は、洗いざらしのTシャツとデニムで生まれたての光を浴びに森に行きたい。

深呼吸をして朝の空気を胸いっぱいに吸い込もう。

深い眠りに抱かれてゆっくりと目覚めたならば、ここでは好きなだけベッドの中でまどろみを味わっていたい。

今日一日をどんな風に過ごそうか・・しだいに眩しくなる日射しに包まれながらあれこれ考えるのも楽しみだ。

美味しいパンとチーズそして野菜ジュース。プルーンとキウイを入れたヨーグルト。高原野菜のサラダに温泉卵。

食べ過ぎても大丈夫。カロリーオーバーはいつもよりちょっと遠くまでウォーキングをしてみよう。

時間に縛られない何もしない贅沢もいいかもしれないが、時間を気にせずに何でも気ままに出来るのも最高の贅沢だ。

明日は心も体も軽やかになってまた日常へと戻っていこう。

            

                         

 

 

 

 

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