66回目の広島原爆の日。
自分はこの町とは全く無縁ではないので、毎年この日を迎えると秘かに平和への祈りを捧げてきました。
でも今年はこの式典をテレビで見ながら、福島第一発電所の原発事故という
今なお収束していない事態を思い起こし複雑な思いに駆られたのでした。
焼け野原と化した広島と放射線避難で無人となった福島の地域。
核分裂というエネルギーを利用する点から見れば原爆も原発も同じこと。
人間は核というものの制御をまだ完璧に出来るわけではないということが
今回の原発事故でハッキリしているのに、今なお稼動している原発があることに不安が募ります。
個人的に民主党が云々・・ということについては言及は避けたいと思いますが。。。
式典挨拶で管首相が「原発への依存度を引き下げ、原発に依存しない社会を目指す」と表明し
「今回の事故を人類にとっての新たな教訓と受け止め、世界の人々や将来の世代に伝えることが
我々の責務だ」と強調したことについては共感しています。
長い間「原子力の平和利用」という言葉がよく使われていて、
私自身も原爆については考えてきましたが、原発というものについてはさほど深く考えることはなかっ
たのです。
でも被爆国日本で核エネルギーが日々利用されていることは今では何だか納得できません。
「原子力制御が安定して出来る技術を取得するまで」とか、
「津波への高防波堤が完成するまでは一時運転を停止しておく」とか、
そんな生半可なことではなくて、、、
たとえ廃炉にかなりの年月を要するとしても原子力発電所はなくしてほしい・・と思います。
最後になりましたが犠牲者の方々のご冥福をお祈り致します。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110806-567-OYT1T00135.html