…………………(型枠工事 その1)…………
躯体工事には躯体専門の大工・つまり『型枠大工』という職種がある。
簡単に言えばコンクリートを入れる箱(枠)を作る為の大工さんである。
躯体工事と言うのは各階毎に鉄筋を組み立てて、型枠を組み立てた中にコンクリートを
打設すれば、その上の階に全員が移動して、建物の最上階まで繰り返して行く工事です。
普通の現場であれば1階を打設してから2階の打設までを2週間として工程を計画する。
つまり1ヶ月に2度コンクリートを打設するのだから、10階建ての建物でしたら、5ヶ月間は躯体工事となります。
この躯体工事期間中に躯体完了以後の仕上げ工事について、どれだけ多くの承諾を得るかによって、工事の進捗が左右されるのです。
例えばサッシを取り付けるにしてもサッシ製作図の承認があり、工場で製作期間が必要
です。
特別なタイルの場合は見本にタイルを焼いて、色・柄・艶等の検査も必要です。
4階から最上階へと躯体がまだ空に向かってのび上がっている最中に、1階からサッシ
を取り付け始める場合も当然あります。
現場を見渡せば、鉄筋工・型枠大工さんが入り乱れて働いている中で、降雨による工程
の遅れを取り戻す苦労をしつつ、仕上げの打ち合わせをしているので、監督さんの頭の中
は相当なパニックに陥っていても、逃げ出す訳にはいかないのだ。
躯体工事の遅れが既に発生していれば、仕上工程の圧迫・突貫事態に突入まで監督さんは思い浮かべているものだから、焦りもストレスも増大して来るものです。
「まだまだ大丈夫、先は長い」
と悠長に構えているのが現場所長の貫禄と言えないまでもないが、竣工前に舞い上がる
事態は避けたいものです。
大船に乗ったつもりでも嵐は来ます。
工事途中に
「腹も据わって動じない人」
も裏から見れば
「先の読めない無責任な人」
と職人さん達は見下しています。
では、型枠工事の話から……(日立建機PR誌ティエラ69号より)……
大工さんなら想像がつくけども『型枠大工』とは一体どんなことをする人な
のか、何の型を作るのかとよく質問されます。
型枠工事とはコンクリートを流し込む為に枠(箱)を組み立てる大工さんの
事です。
「躯体工事は順調ですか?」
との問い合わせに、雨で遅れたとか型枠大工さんが不足で…といった言い
訳をしていませんか?
《型枠工事その2へ 続く》
躯体工事には躯体専門の大工・つまり『型枠大工』という職種がある。
簡単に言えばコンクリートを入れる箱(枠)を作る為の大工さんである。
躯体工事と言うのは各階毎に鉄筋を組み立てて、型枠を組み立てた中にコンクリートを
打設すれば、その上の階に全員が移動して、建物の最上階まで繰り返して行く工事です。
普通の現場であれば1階を打設してから2階の打設までを2週間として工程を計画する。
つまり1ヶ月に2度コンクリートを打設するのだから、10階建ての建物でしたら、5ヶ月間は躯体工事となります。
この躯体工事期間中に躯体完了以後の仕上げ工事について、どれだけ多くの承諾を得るかによって、工事の進捗が左右されるのです。
例えばサッシを取り付けるにしてもサッシ製作図の承認があり、工場で製作期間が必要
です。
特別なタイルの場合は見本にタイルを焼いて、色・柄・艶等の検査も必要です。
4階から最上階へと躯体がまだ空に向かってのび上がっている最中に、1階からサッシ
を取り付け始める場合も当然あります。
現場を見渡せば、鉄筋工・型枠大工さんが入り乱れて働いている中で、降雨による工程
の遅れを取り戻す苦労をしつつ、仕上げの打ち合わせをしているので、監督さんの頭の中
は相当なパニックに陥っていても、逃げ出す訳にはいかないのだ。
躯体工事の遅れが既に発生していれば、仕上工程の圧迫・突貫事態に突入まで監督さんは思い浮かべているものだから、焦りもストレスも増大して来るものです。
「まだまだ大丈夫、先は長い」
と悠長に構えているのが現場所長の貫禄と言えないまでもないが、竣工前に舞い上がる
事態は避けたいものです。
大船に乗ったつもりでも嵐は来ます。
工事途中に
「腹も据わって動じない人」
も裏から見れば
「先の読めない無責任な人」
と職人さん達は見下しています。
では、型枠工事の話から……(日立建機PR誌ティエラ69号より)……
大工さんなら想像がつくけども『型枠大工』とは一体どんなことをする人な
のか、何の型を作るのかとよく質問されます。
型枠工事とはコンクリートを流し込む為に枠(箱)を組み立てる大工さんの
事です。
「躯体工事は順調ですか?」
との問い合わせに、雨で遅れたとか型枠大工さんが不足で…といった言い
訳をしていませんか?
《型枠工事その2へ 続く》