goo

アケボノスギ・1~単葉

 ヒノキ科(←スギ科)アケボノスギ属の「アケボノスギ(曙杉)」。「メタセコイア(Metasequoia)」と呼ばれるのが一般的で、初めは化石として発見され絶滅種とされていたが、1945年に中国四川省で現存が確認され“生きた化石”と呼ばれた。その後、種や挿し木を譲り受け、今は全国各地で大きく育っている。
 さてその葉は羽状複葉のように見えるが、そうではなく小さな1枚の葉が最小単位の単葉。少し専門的になるが、葉や花や枝は葉に付くことはなく茎に付く。写真の中央の軸(羽状の芯の部分)からさらに枝分かれしており、つまりこの軸は茎であることがわかる。
 メタセコイアが落葉する時は、この羽状のまま落ちるが、こだわった言い方をすると、これは“落葉”ではなく“落枝”となる。
 植物の葉にはいろいろな形があるが、ホオノキは単葉で1枚1枚が独立した葉になっている。一方トチノキの葉は掌状複葉で、5枚の小葉が集まって1枚の葉を形成している。アケボノスギの葉は1枚1枚が独立した単葉でホオノキの葉1枚と同じ。トチノキではその5枚の大きな葉がアケボノスギの葉1枚と同じ単位になる。
コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )