地元の方に教えていただいて見ることができた「コケリンドウ(苔竜胆)」。リンドウ科リンドウ属の越年草もしくは二年草で花径はわずか5~6ミリ。コケリンドウは今まで鑓水の野原だけで見ていたが、ここは上柚木地区の小学校校庭。運動場では少年達が野球をしているが、その隅でたくさんの花が咲いていた。鑓水の野原は小川の淵なので、私はコケリンドウは湿気が好きな植物だと思い込んでいたが、ここは小学校の校庭なので、普通の地面でも元気に育つようだ。
大塚東公園に生えている「センボンヤリ(千本槍)」。キク科センボンヤリ属の多年草で、頭花には“春型”と“秋型”の2種類がある。昨年、ここで秋型の閉鎖花を見たので、春の開放花を楽しみにしていたのだが、その花は既に終り掛けで小さな舌状花がパラパラと残っているだけ。この個体はそもそもこんな姿なのかも知れない。ここ大塚東公園は我が家から東に5キロほどあり、この花だけを見に来るだけで10キロのランニングになる。4月中旬から何回か訪れているが、とにかく春は花の追っかけで東奔西走。
セリ科ヤブニンジン属の「ヤブニンジン(藪人参)」。春に茎の先端に複散形花序を付けていたが、花後に果実が出来始めていた。長さは2センチほどで外側の5つの両性花が結実している。果実には上向きの毛が密生し、先端には2本の柱頭が残っている。