読書録「少年陰陽師 闇の呪縛」3
著者 結城光流
出版 角川文庫
p18より引用
“ 闇にまぎれて京の街を散策するのが趣味
のおとなしい妖怪「車乃輔(仮名)」さんは、
思いもかけずにばったりと陰陽師に遭遇して
しまい、慌てふためいて脱兎の如く逃げ出し
た。が、それを見た少年陰陽師は条件反射で
車乃輔さんを追いかけ、追い詰められ足留め
された憐れな車乃輔さんは、必死に助命を乞
うのだった。まる。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。シリーズ第二弾。角川ビー
ンズ文庫「少年陰陽師 闇の呪縛を打ち砕け」
改題作。
都の異変は他国の妖怪の存在が原因である
ことを知り、夜毎に街を見回る主人公・安倍
昌浩。相棒の物の怪と共に、出会った妖怪を
追いかけるのだが…。
上記の引用は、見た目に反して害意を持た
ない妖怪を祓いかけた場面の一節。
昼間に公園を散歩しているだけで、警官に職
務質問される、見た目いかついおじさんといっ
たところでしょうか。公の場でゆっくり出来
ないような、息苦しい世の中ではなくなって
ほしいものです。
主人公・昌浩だけが「清明の孫」と呼ばれ
るその理由が、良く描かれた巻。王道少年漫
画的な展開に、胸が熱くなること請け合いで
す。
ーーーーー
読書録「少年陰陽師 鏡の檻」4
著者 結城光流
出版 角川文庫
p12より引用
“ 清明は何も言っていないが、微笑ましく
思っていることだろう。否、微笑ましいどこ
ろか、孫が認められたのが嬉しくて仕方がな
いかもしれない。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。シリーズ第三弾。角川ビー
ンズ文庫刊「少年陰陽師 鏡の檻をつき破れ」
改題作。
外から来た大妖怪の手下との戦いで、大怪
我をし、その上気候の急変で体調まで崩した
主人公・安倍昌浩。病み上がりの身で眠る昌
浩の部屋に、突然大きな気が降りるのを感じ
た相棒の物の怪は…。
上記の引用は、清明の式神が昌浩を認めた
様子についての一節。
敵との戦いを経て、反目していた仲間にも認
められる。主人公の成長を描く物語の定番で
王道ともいえる展開です。
一巻目に感じた軽さは、主人公と相棒やそ
の他の式神との掛け合いにだけ残して、後は
殆どシリアスな話の流れに。最後の話の展開
は、権力者なら地位を保つためにこの位の事
はしていたのかも知れないなと思わせられま
す。
日本史や古典を学校で習っている年代なら、
もう一段評価は高くなるのではないでしょう
か。主人公に年が近い方が、感情移入もしや
すいでしょうし。
ーーーーー
著者 結城光流
出版 角川文庫
p18より引用
“ 闇にまぎれて京の街を散策するのが趣味
のおとなしい妖怪「車乃輔(仮名)」さんは、
思いもかけずにばったりと陰陽師に遭遇して
しまい、慌てふためいて脱兎の如く逃げ出し
た。が、それを見た少年陰陽師は条件反射で
車乃輔さんを追いかけ、追い詰められ足留め
された憐れな車乃輔さんは、必死に助命を乞
うのだった。まる。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。シリーズ第二弾。角川ビー
ンズ文庫「少年陰陽師 闇の呪縛を打ち砕け」
改題作。
都の異変は他国の妖怪の存在が原因である
ことを知り、夜毎に街を見回る主人公・安倍
昌浩。相棒の物の怪と共に、出会った妖怪を
追いかけるのだが…。
上記の引用は、見た目に反して害意を持た
ない妖怪を祓いかけた場面の一節。
昼間に公園を散歩しているだけで、警官に職
務質問される、見た目いかついおじさんといっ
たところでしょうか。公の場でゆっくり出来
ないような、息苦しい世の中ではなくなって
ほしいものです。
主人公・昌浩だけが「清明の孫」と呼ばれ
るその理由が、良く描かれた巻。王道少年漫
画的な展開に、胸が熱くなること請け合いで
す。
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読書録「少年陰陽師 鏡の檻」4
著者 結城光流
出版 角川文庫
p12より引用
“ 清明は何も言っていないが、微笑ましく
思っていることだろう。否、微笑ましいどこ
ろか、孫が認められたのが嬉しくて仕方がな
いかもしれない。”
安倍晴明の孫を主人公とした、和風ファン
タジー長編小説。シリーズ第三弾。角川ビー
ンズ文庫刊「少年陰陽師 鏡の檻をつき破れ」
改題作。
外から来た大妖怪の手下との戦いで、大怪
我をし、その上気候の急変で体調まで崩した
主人公・安倍昌浩。病み上がりの身で眠る昌
浩の部屋に、突然大きな気が降りるのを感じ
た相棒の物の怪は…。
上記の引用は、清明の式神が昌浩を認めた
様子についての一節。
敵との戦いを経て、反目していた仲間にも認
められる。主人公の成長を描く物語の定番で
王道ともいえる展開です。
一巻目に感じた軽さは、主人公と相棒やそ
の他の式神との掛け合いにだけ残して、後は
殆どシリアスな話の流れに。最後の話の展開
は、権力者なら地位を保つためにこの位の事
はしていたのかも知れないなと思わせられま
す。
日本史や古典を学校で習っている年代なら、
もう一段評価は高くなるのではないでしょう
か。主人公に年が近い方が、感情移入もしや
すいでしょうし。
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