いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
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「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝番外

2008-06-24 | フィクション
この文章はフィクションです
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また繁忙期突入
無事に終わることを
祈るのである
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ORKの口伝61

2008-06-19 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝61」

マンジュシャゲハマキチョッキリ

オトシブミ科の甲虫である
その名の通り
蔓珠沙華こと彼岸花の葉を食害する

日本の秋の美しさの一つ
水田の土手に群生する蔓珠沙華
その赤色は瞳を焼くかと思う程である
この素晴らしい景色に
いまいち威勢が無いなと思うときは
葉が茂る段階で
この虫にやられていた可能性が高い

成虫は蔓珠沙華の葉に卵を産み付け
卵から孵化した幼虫はまず葉を丸めて巣にする
蔓珠沙華の葉は細長いが
一本の葉に何匹もの幼虫がたかり
先端から順番に一匹ずつ巻いていく
卵の中に居る内に会議でも開いていたかのように
きれいに先から順番である
こうして無事葉を巻終えた幼虫は
その中で葉を食害する
このことによって
光合成が阻害され
花を咲かせる養分の生産がままならず
あの美しい赤色に翳りが出るのである

この虫が大量に発生した蔓珠沙華の群生地は
クリクリときれいにまかれた葉が
地面にまとまっているので
まるでアフロヘアのカツラが生えているようで
面白くはあるが
あの素晴らしい紅がくすむのは
非常に残念な事である

しかし幸いな事にこの虫
少々病弱な模様
カビなどの菌類に滅法弱いようである為
2・3日の雨続きですぐに数が減る
それゆえ滅多に大量発生することはないそうである

この虫の幼虫は
食べようと思えば食べられないことは無いと思う

蔓珠沙華には毒が有る
尚且つ
幼虫は非常に小さい為集めるのが困難である
私は今のところ
食べようと思わないのである
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ORKの口伝60

2008-06-18 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝60」

センダンカミキリムシ

センダン科の落葉高木・栴檀で繁殖する
カミキリムシの一種
根や皮が薬用に使われる栴檀の木の幹に
成虫は卵を産み付け
幼虫は幹を食害する

殺虫効果も有るとされる
栴檀の木を平気で食べて育つこの幼虫は
これ自体も薬用とされる
古来より重宝され
栴檀のそれ自体よりも高い薬用効果が得られるため
生薬市場において
非常に高価で取り引きされるそうである

この様に
薬効が高まる原因は
センダンカミキリムシの幼虫が持つ体内細菌
トテモニ・ガクスルスによる作用であることが
昨今の研究により明らかにされたのである

だがしかし
センダンカミキリムシの成虫は
卵を産み付ける以外は
栴檀の木には一切近付かず
他の木の樹液を吸って生活する
これは幼虫期に
細菌感染などのリスクを軽減するためと
考えられている

近年
生薬として出回る物は
乾燥させて粉末にした物がほとんどであるが
昔は採ったそのままの生きた虫を
踊り食いしていたそうである
この時
その恐ろしい程の苦さから
どの様な屈強な益荒雄でさえも
顔をしかめたそうである
これが
「苦虫を噛みつぶしたような・・」と言う言葉の
語源の一説だそうである

ちなみに私も食べてみたが
顔をしかめるどころか
どんなにうがいをしても取れない苦みが
過ぎ去るまで
声を殺してひたすらに
泣いてしまったのである
もう食べない・・・
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ORKの口伝59

2008-06-18 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝59」

イバリンボソウ

外部からの刺激によって
葉を閉じて下に下げる
オジギソウと言う植物があるが
まるで反対の反応を示すのが
この植物である

タンポポの類縁のこの植物は
花が咲始めるころから
徐々につぼみの部分が垂れ下がっていく
この垂れ下がった状態で種が実り
いよいよ空に向かって種を飛ばすころになると
外部からの刺激により
立ち上がるのである
この時直立よりも反り返り気味に
立ち上がるため
まるで椅子に座って
そっくり返っているかのように見えるため
こう名付けられた
種を風に乗せて飛ばす為には
この立ち上がった状態が有利な為
このような反応をするのであろうと思われる

未来を紡ぐために
無理に頑張っているように見える様で
ロマンチストの詩人達に
大変な人気の有る植物である
花の色も淡い黄色で
群生している草原の光景は
一枚の風景画が張り付けられたかのようである

春先の食べられる野草としても
大変美味しい部類に入る
特に葉っぱは
おひたし・白和えと和食の調理法が良く合う
花をサラダの彩りに使うのも悪くない
採集も容易であるため
子供の野原遊びにつき合って
晩ごはんの採集と洒落込むのが
親子の仲も良くなっていいのではないのだろうかと
私は思う
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ORKの口伝58

2008-06-18 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝58」

オニダルマヤスデ

主に動物の死体を食料とする
大型のヤスデである
平均で20cm程あり
確認された最大値は35cm
この大きさになるとなれた研究者でも
恐れおののくという

(食事中の方はこの先注意)
名前の由来はトグロの巻かたから
頭を中心として巾広の円錐状に巻あがる
その姿からダルマを連想したのか
この名が付けられた

実物を見るとどう頑張っても
ダルマには見えない
これは私の私見だが
このヤスデを見た人の9割の人が
こう思うのでは無いだろうか
マ○ウ○コと・・・
この名前を付けた方はかなり無理をして
この名前にしたような気がしてならないのである
私が名付け親ならばきっと
マ○○ソヤスデと名付けたと思う
一度こう思うともう止まらない
トホホ

名前の中のダルマに付いては以上であるが
ではオニの名はどこから来たのか
それは毒の強さである
体を形作る体節全てから分泌する毒は
誤って口に入れた動物の感覚器官を麻痺させ
粘膜からの出血を引き起こし
その日のうちに死亡させてしまう
かなり危険な毒の持ち主である
ただ
この分泌物は身に危険が迫ったときしか分泌されず
毒蛇のように獲物を狩るための物では無い為
近寄らなければ危険はない
運悪くこの毒で死んでしまった動物は
食べられてしまうのではあるが

このヤスデはさすがに食べることは出来ない
頭に付いている感覚器官
全てを犠牲にしてまで食べる度胸は
私には無いのである
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ORKの口伝57

2008-06-07 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝57」

ペルシアンボア

大型蛇・ボアの一種で
過去に確認された最大の物は
体長は11・3m
胴回りは1・4m
並の人間ならのしかかられただけで絶命する

この蛇は大変見事な模様を持つ種類である
その美しい模様は
ペルシャ絨毯に例えられる程である
名前もそこから名付けられたと言われている

この蛇の皮は
美しい上に丈夫で利用価値が高い
靴やバッグ
何匹分かつなぎ合わせれば
敷物にもなる
これらの加工品は皮革製品としては折紙付きで
最高級品として市場で扱われ
世界でも非常に人気がある為
現地の重要な外貨獲得手段である

この利用価値の高さから
生息地でははるか昔から人工繁殖が試みられたが
なかなかうまくいかず
近年ようやく完全人工繁殖までこぎ着けた
そのおかげで
加工品も手に入り易くなったのである

また
皮を剥いだ後の肉は食肉として扱われる
何せ大型である為
食べごたえがあることこの上ない
現地の食堂ではポピュラーでどこでも食べられる
味はその他の蛇と変わりないが
人工繁殖の物はどうしても
脂っぽく育ちがちな為
その脂を落しながら調理出来る
網焼き・串焼きなどが良いと思われる
味付けは肉の味がしっかりしているので
塩であっさりと味付けした物が美味しかったのである
臭みが気になる方は
香辛料を効かせてと店に頼むといい

人工繁殖の物が脂っぽいからといって
野性の物をとってはいけない
現在は自然遺産となっているため
即逮捕である
まぁしかし
この蛇の成体をおいそれと
狩ることのできる人間は少ないと思われる
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ORKの口伝56

2008-06-07 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝56」

ギガンテスサン

ギガンテスさんではなく
最大級のヤママユガ科の蛾である

羽を広げたときの大きさは
確認されただけでも
53cmの個体がおり
さらに調査が進めばそれ以上の物が
見付かる可能性は大きい

生態はその他の近縁種と変わりが無いが
とにかくその大きさに驚く
子犬ほどの大きさの蛾が
バサバサと羽ばたいて飛んでいるのだから
常人ならば恐怖すら感じることであろう
しかし地元では
滅多に見ることのできないこの蛾を見ると
幸運が訪れるとして
動物愛護と民間伝承の両方の観点から
大変大事にされている
さらに生息域が極めて限られている為
生息地では国を挙げての保護活動が採られて
学術的な目的であったとしても
おいそれと採集許可は下りないそうである

これほど巨大であるが
成虫期は繁殖行動の為だけにあり
食事を取らない
それ故
成虫期の寿命は長くても5日である
この成虫期の寿命の短さとあいまって
飛翔能力の低さも
生息域の拡大を妨げている要因である
羽の立派さに比例して
体幹部分も立派であるので
ぎりぎりの浮力で飛んでいる様である

もし幸運にもこの蛾が飛んでいるのを
見掛けたら
頭の中で漫画の様な汗粒を思い描いてみると
しっくりくるはずである
無理をするなと声を掛けたくなること
必至である
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ORKの口伝55

2008-06-03 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝55」

モジャモジャトツゲキダニ

ハダニ類の天敵である
極小ダニ
その他のダニ類と比べ
特に毛深い為
また
自分の体の何百倍も大きいハダニに
一斉に襲いかかるために
このような名前となった

知り合いの居る
大学の研究室でこのダニの食事風景を
観察させてもらったが凄まじい物であった
一匹のハダニに対して
数百のモジャモジャトツゲキダニが襲いかかり
体の軟らかい部分から体内に侵入
ものの数分で中身を喰い尽くし
これまた一斉に外に出てくるのである
気の弱い方は機会が有っても見ない方が
賢明である

この様にこのダニは
数百単位の集団で常に活動し
食料であるハダニ類を一匹ずつ食べつつ繁殖し
他の集団を探しながら移動するようである

ハダニ類といえば
植物害虫の中でも厄介な存在で
気を抜いているとすぐに大量発生するので
農家や園芸家にとっては
大変腹立たしい存在であるため
この種の天敵は有り難いものであるが
雨や風などの気候の影響を受けやすく
その数が安定しないために
どうしても薬剤散布に頼る局面が出てくる
そうすると薬剤によってまた
モジャモジャトツゲキダニが減る事になるが故
有効に利用するには
まだまだ研究を進めなければならない様である
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ORKの口伝54

2008-06-03 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝54」

サイクロプスコックローチ

最大級の大型ゴキブリである
公式に確認されてはいないが
最大で体長12Cm体重50gのものが
発見されたことが有るそうである

その他のゴキブリ類と同じように
頭部の左右に目が存在するのではあるが
極端に小さく且つまったく同色であるため
頭部そのものが巨大な一つ目に見えることから
こう呼ばれるようになった

近年世界中のあらゆる動物が
保護条約に違反しなければ
ペットとして飼われるようになってきているため
このような昆虫も
専門のペットショップで比較的容易に手に入る
その中でも
このサイクロプスコックローチは人気で
漆黒の重戦車と呼ぶに相応しい重厚な容姿に
子供達は釘付けである
飼育も簡単で
活動温度17℃~35℃と幅広く
餌は人間の食べる物ならほぼそのまま食べる

しかし
飼育する上で注意しなければならないことは
決してつがいで飼わないことである
おそるべき繁殖力で
瞬く間にケ−ジいっぱいに増える
この時繁殖優先状態に入るため
体の成長上限が下がり
小さい個体のまま成虫と化し
さらに加速がついて繁殖する
この点が飼育上の難点であるので
飼うときは一匹だけで飼うことが肝要である
この強い繁殖能力を持ってしまったおかげで
薬品開発の実験用として
人間に重宝されている

ちなみに
原産地では食用として市場に出回る
生きたままでは取扱いが困難な為
主にサッと素揚げにしたものが
そこかしこの露天に並べられる
自分で食するときは
さらに火を通してから食べることをお勧めする
私の場合
スパイスを混ぜた衣で唐揚げにしてみたが
身に厚みが有るためか
思っていたよりもパリパリにならず
中身のホックリした濃厚な味わいが
美味であったのである

追記
オプテ○○クブラス○は撃たないのである
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