読書録「素敵な奥様探偵」3
著者 胡桃沢耕史
出版 文藝春秋
p13より引用
“去年の秋、日本中に急にエイズパニックが
起きた。これまで日本人が考えたこともない
病気だ。かかったら、絶対に治らないという
この病気に日本中が戦慄した。”
目次から抜粋引用
“亀甲山古墳心中
私もスターになりたい
東京パニック
修道女と痴漢の対決
口コミ戒厳令”
高級住宅地を舞台に、女性ばかりの探偵社
の面々が活躍する連作短編小説集。
アメリカで探偵業をしていた主人公・美加、
彼女の親の意向をくんでくれた夫とともに、
日本で穏やかに暮らしていたのだが…。
上記の引用は、エイズが日本で認知され始
めた時の様子を描いたシーンでの一節。
単行本の出版は、昭和63年とのこと。確かに
あの頃は大きく騒がれていたように思います。
しかし、予防法と感染後の発症を抑える方法
がしっかりしてきているようで、パニックに
なるようなことは少なくなっているのではな
いでしょうか。
かからないように気をつけるのが、なにより
ですね。
住んだことが無いのでわかりませんが、い
いところで生活するというのも、それなりの
苦労があるということでしょうか。
気楽にするすると読んでしまえる一冊です。
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