#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

“奇跡の守護神”サン・アグスチン教会

2006-04-08 | Philippine
イントラムロス内にあるサン・アグスチン教会へ。
1993年、フィリピン初の世界遺産に登録されたらしい。
前回イントラムロスに来た時にも立ち寄ったが、
大きな正門の木戸が閉ざされていたので、諦めた場所だ。

今回も閉ざされていたが、何のことはない。
隣接の博物館からつながっていた。

75php支払って、深閑とした暗がりへ。

そのスケールに、度肝を抜かれた。
400年の歴史が堆く積もった空気。
風にそよぐレースのカーテンにも、堆積した時間を感じる。

5mの天高はある回廊に出た。
ステンドグラスが光を演出し、時世を超えた空間が拡がる。
等間隔に並べられた木彫の像が、何かを語っている。

すばらしい。

スペイン領時代のまま、サン・アグスチン教会は在った。
奇跡の守護神と呼ばれるキリストの幼年像、セント・ニーニョが
この空間を400年守り続けたのだろう。

今までのフィリピンとは、一線を画す荘厳さである。
スペイン統治時代からの敬虔なるカトリックの歴史、
「真珠をちりばめた…」と形容されるかつてのManila。
東洋一の美しさを保っていたかつてのフィリピンが、そこには在った。
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XEROX

2006-04-05 | Philippine
これも、イントラムロス内での光景。
学生がおじさんにコピーを取ってもらっている。

「XEROX」

コピーを取るコトを、こういうらしい。
アメリカのコピー機メーカーだ。

「ポラロイド撮って」

似たようなもんだ。
フィリピンの学生はなんでもかんでも
「XEROX」してしまうから、困る…とは、妻の言葉。

本一冊まるごと…なんてコトもザラらしい。



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イントラムロスの女子高生たち

2006-04-05 | Philippine

グリーンの制服が、アジアらしい。
カメラを意識して、屈託なく笑っているあたりが、可愛らしい。

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イントラムロスのマクドナルド

2006-04-05 | Philippine

スペイン統治時代の閉ざされた街、イントラムロス(Intamuros)へ足を運んだ。
長いスペイン統治時代のあと、アメリカ領となり、第二次大戦中は日本軍が占拠し、大量虐殺…と、
フィリピン・マニラの激動が詰まったような地域だが、エリア内には大学もあり、
…マクドナルドだってあった。

やはり、旧首都の趣きがあるのか、行き来する人々の表情にも品がある。

学生も一様に、元気で育ちが良さそうだ。
マクドナルドの店内放送に合わせて、歌を歌っている。

店員も陽気にキャンペーンメニューをおススメしてくれた。
マクドナルドという空間に収まった光景は、日本となんら変わるものはない。

…警備員の存在を除いては。

だが、彼らの存在だって、雇用対策といった面が大きい。
3度の滞在でわかったこと。

“マニラは決して危険なところではない”、ということ。

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下水で体を清める

2006-04-04 | Philippine
ボクにとっては衝撃的だったシーン。

HYATT HOTELでトイレを借り、
その豪華な内装に愕いていた矢先の光景だったから、
劇的さも格別だった。

写真中央の人たちは、
路上の下水口の水を汲み、
カラダや髪を洗っていた。

水が豊富に湧き出ている…
…といったことではなく、
普通の下水口にバケツを突っ込み、
洗っていた。

駐車していたクルマの運転手も
どう対処していいか、
困っている様子。

マニラの貧窮を示す一場面。

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Gimme Some Money

2006-04-04 | Philippine
信号待ちのタクシーにのしかかる少年。
クルマが動くまで、この状態だった。

ダイレクトアプローチ。

あまりに直截的な物乞いに、
どうしていいかわからず、

…シャッターを切った。
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アート、路上販売。

2006-04-04 | Philippine
同じように、路上の人々。
ツーリスト相手に
絵を売っている。

正直、絵はつまらなかった。
油絵の風景画か何かだ。

売り方も決して積極的ではなく、
遠くから絵をかざし、
みつめている…だけ。

カメラを向けても、視点はボクに釘付けだった。
しつこく、こちらを見ている。
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路上でタバコを売る少女

2006-04-04 | Philippine
あどけない表情の女の子。
ロビンソンデパート脇でタバコを売っていた。
弟と思われる男の子といっしょだ。

マニラでは結構ひんぱんに
このような少年少女たちをみかける。

タバコはバラ売りが基本。
カゴの中から好みの銘柄の1本を取り出し、
マッチで火をつけて、小銭を払う。

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ロビンソンの人々

2006-04-04 | Philippine
デパート内、唯一の天窓から差し込む光に、
顔をしかめる婦人たち。

店内はこの写真とは対照的に
見事な暗さである。

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Ocean of Souls

2006-03-31 | Philippine
Mania Bayのサンセットは、恋人達の睦まじき時間。
海と空との境界があいまいとなり、すべてがNeutralに留まっている。
窒素と酸素と炭素と水素のそれぞれの原子が、心なしか膨らんで、
動きを止めてしまったかのような、…充溢の時。

視界がなだらかな茜色のグラデーションに包まれ、
ただ、ただ、暮れゆく時間の流れを、…静かに楽しむ。

I wish that I could hold you
One more time to ease the pain,

But my time's run out and I got to go,
Got to run away again.

60余年という時間が流れ、ここの海はおだやかな時を迎えている。
しかし、ここフィリピンには、おだやかでない過去がある。
波乱に波乱を繰り返し、荒れ狂う嵐の海のごとく、溺れる夜もあったことだろう。

Still I catch myself thinking,
One day I'll find my way back here.

You'll save me from drowning,
Drowning in a river,
Drowning in a river of tears.
Drowning in a river.

Feels like I'm drowning,
Drowning in the river.
Lord, how long must this go on?

ボクにはその60余年前のこの国の情景はわからない。
でも、60年なんて、あっという間だ。
そして、60年後には、ボクもいなくなっている。

そう考えると、この黄昏の時間は、
そんな60余年の魂の蓄積が、現出している光景なのかもしれない。
ボクは、ここManila Bayで、60余年前の情景を感じているのかもしれない。

ただよい、とどまり、永遠へとつながる時間。
恋人達が、互いの身体を確かめ合うように寄り添う時、
蓄積された魂もまた、同じように互いの魂を確かめ合っているのだろう。

In three more days, I'll leave this town
And disappear without a trace.

A year from now, maybe settle down
Where no one knows my face.

いずれ痕跡もなく、いなくなる。
でも、魂だけは、いつまでも長くとどまっている。
黄昏は、そんな事実を思い出させてくれる。






  英詞は「Rivers of Tears/Eric Crapton」
  3月30日はCraptonの61歳のバースデー。

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カレッサの少年

2006-03-30 | Philippine
Manila Bayと呼ばれる海岸沿いでは、
「カレッサ」という馬車がロハス大通りを行き来している。

赤い車体に黄色い車輪のコントラストが美しい。
さらに白馬が馬車馬だったりすると、もう存在が「絵はがき」のようだ。

そんなフォトジェニックな馬車だから、
馭者も心得たモノで、日本人をみかけるとしつこく付いてくる。

指をピースマークに立て、「20.20」と盛んに声をかけてくる。
顔をのぞき込むように、「20,20」といつまでもあきらめない。

しかし、ここらへんの馬車には乗らないほうが良いらしい。

ボクらも、馬車に乗るような洒落っ気は持ち合わせてないので、
ハエを払うような振る舞いでしか、相手にしていなかったのだけど、
…魔が差したというか、…歩き過ぎで足が棒になっていたというか、

…乗ってしまった。

リサール公園からBAYWALKのスクエアまで「all 20」で乗せてくれるという。
日没の暮れかけた時間だったので、馭者も家路に向かう途中なんだろう…とか、
勝手に都合良く判断してたから、

「ちょっとブラザーも拾っていく」

と言ったセリフも、なんの不信感なく受け入れていた。

馭者のブラザーが乗り込んできた。
ボクを挟み込むようなカタチで座った。
これは何かあるな…と今頃警戒しても、後の祭り。

いきなり、日本語で話しかけてきた。

「どこから来たの?ぼくはね、札幌にいたんだ」

「フィリピンは何度目?」「案内しようか?」

馬車はロハス大通りから、脇道へとどんどん入っていく。

「BAYWALKでいいから、まっすぐ行って」
「大丈夫、わかってるよ」

馬車馬に鞭打って「ハイヤ、ハイヤ!」とかけ声をあげ、
急いでもいないボクらの意志をまったく無視するように、
馬車をぐいぐい走らせていく。

「この馬、かわいいでしょ」

鞭を振り上げながら、やたらと馬を自慢している。ますます怪しい。

見慣れたエリアに入ったので、「ここで降りる」と伝えると、
「OK、OK、じゃあ、20ちょうだいね、降りる前にちょうだいね」

カッポカッポと走る馬車馬を気遣いながら20php札を差し出すと、
待ってましたとばかりに、馭者とブラザーが脇を固めて、
「dollar!dollar!20$!」とワケのわからないコトを言ってきた。

    20ドル?

20phpが20dollarに大化けした。約50倍の大暴騰だ。
ははあん、そういうことだったのね。
初めからそんな子供じみたトリックでボクらをだましたつもりでいるようだね。
    
    妻の出番だ。

「乗車前に20って言ったからね、わたしは20しか払いませんよ」
馭者とブラザーは大仰に「No way!」と天を仰ぐ。
妻も頑として引き下がらず、20php札を突き出している。

結局、ブラザーの脇の甘さが出て、ボクが馬車から降りたのを機に
妻も降りることができたので、20phpの支払いでなんとかクリアできたのだが、
「馬がかわいそうだ、馬がかわいそうだ」と
どこで覚えたのか憐憫の表情を浮かべる辺り、
百戦錬磨の常套手段のようだ。

最後は、暴力的に20php札を奪って
悪態ついて帰って行った。

観光客が甘い態度を見せるから、こんな詐欺紛いが横行してしまうのだろう。
うしろめたい寂しげな表情の子供が、馬車からボクらを見下ろしていた。

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ロビンソンズ・デパートメントストア

2006-03-29 | Philippine
3度目のマニラである。
10月・12月・3月と、半年のあいだに3度。
それぞれが短い滞在とはいえ、かなりの頻度である。

3度とも滞在先はmalate地区の繁華街。
Robinsonsと呼ばれるショッピングモールからは、目と鼻の先の距離感だ。
今回も、まずはこのショッピングモールに足を運んだ。

ここのコーヒーは上手い。ここのパンは格別。ここの靴はカワイイ。ここの服は安い…。
…などと、フィリピーノのようなセリフを吐いてる自分がいる。
店員も心なしか、親しげに振る舞っている気がする。

そういえば、モール内の、極端に照度の落ちた雰囲気にも
違和感なく溶け込んでいるから、不思議なモノだ。
初めて訪れた時は、その暗さに恐怖心さえ覚えて、緊張も高まった。
今は、かえって居心地がイイ。…なじんでいる。

フィリピーノたちの無表情で緊張感のない接客も
そのまま受け止められるようになっている。


なんだか、フィリピンが好きになってきた。

これは大きな進歩だ。
ダークな一面ばかりが目についた初回の滞在とは大違い。
もっともっとフィリピンを知りたい…と思った。





Robinsons Department Store
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「まっさ~じ~、まっさ~じ~」

2006-01-10 | Philippine
ホワイトビーチで驚いたのが
この写真にあるような女性のマッサージ師が
ビーチでマッサージをしていること。

「まっさ~じ~、まっさ~じ~」
語尾の上がった独特の言い回しで
誰彼かまわず、声をかけている。

100ペソという安価な値段で
全身にオイルを塗って、意外と隅々まで
「まっさ~じ~」してくれるようだ。

夕方、大柄な白人が砂浜に寝そべって
上から下まで揉みくちゃにされていた。

シルエットが巨大な白いアザラシを連想させる。

飼育係のおばちゃんが、アザラシの背中を揉んでいる感じ。
意に介せず、イビキすらかいているアザラシ。
言われるままにお腹を出して、ブヘ~と気持ちよくなっている。
デッキブラシを用意すべきだったか。

…んん。


これで100ペソなら、悪くないか。
シシカバブを取るか、「まっさ~じ~」を取るか、
「まっさ~じ~」は次回試してみたい。


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煙が目に染みる

2006-01-10 | Philippine
夕方も5時頃。
ホワイトビーチ沿いのレストランが
一斉にシシカバブ(串焼き)を始めた。
木炭を使った本格的なBBQだ。

肉のあぶらで白い煙がモウモウと立ちこめる。
斜光が煙に遮られ、あたりがホワイトアウト。

ビーチ全体、真っ白になってしまった。



シシカバブの値段はだいたい100ペソ以下。
日本円で200円ほどで、あぶらジュウジュウ、
焦げ味最高の肉にありつける。


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日没から海に入る

2006-01-08 | Philippine
日本全体が寒波に襲われ、
雪の事故が各地でおこって大変だった時、

ボク達はミンドロ島のホワイトビーチで、
海水浴を楽しんでいた。

…地球は広い。

沖縄から2時間でマニラに到着。
そこからさらに南下しているとはいえ、
この気候の違いには、驚かされる。

ダイビングスポットとして
はるばるヨーロッパから大勢の白人が
バカンスに来る場所だけあって、
海の透明度はバツグン…と思って潜ってみたら
海岸付近は、意外に濁っていた。

たなびく雲の燃えるような夕焼けを
ビーチにしゃがみこみ、ぼーっと眺める。

現地の子供たちが、海水浴を楽しんでいる。

フィリピン人も沖縄と同じく、日没から海に入る。

海岸線からの面光に浮かぶシルエット。
さざ波のフォルムもすべからく細部まで描写されている。

暮れる青紫の空が海に反射して、絶妙なハーモニーだ。
シンフォニックな情景が眼前に広がった。

…壮大な眺めだ。

露出も構わず、シャッターを切った。

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