モダンスイマーズ句読点三部作完結『死ンデ、イル。』観劇。
臨時席追加の超満員。
2014年初演の時は、
震災直後だったので浪江町から強制避難させられて
精神的にもボロボロになった家族に突け込む
「自称ジャーナリスト」のさが浮き彫りだった印象だけど、
4年ぶりに再演を観て、
蓬莱さんが込めた思いはもっと七海に依っていたのだなぁと実感。
結局、東日本大震災がもたらしたものって、
共助共生の友愛はスタンスでしかなくて、
ほじくり出せば極私的「人よりトクして生きてゆけ」な、
どこまでも自分の幸せを願う個の集団でしかないのだな…と。
そんな中で、七海のからだから溢れ出る生の迸りピシュスは、
真っ当に生きることをただ願って、
原初的風景である海に向かったのだ…なと。
三部作をコンプリートしてみて、
蓬莱さんが見出したものって、
私たち人間を凌駕する圧倒的自然の実在そのものだったのだ…と。
震災から7年経って、また私たちは極私的な心持ちに向かっている。
なんと浅ましき実在。
それこそ『死ンデ、イル』のだ。
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