#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

【Jan_04】MOMO(05.10.05-21.01.04)

2021-01-05 | Dogs&Cats
実家の愛犬モモが昨日旅立ちました。
15歳3ヶ月(05.10.05-21.01.04)。

一昨年9月から腎臓機能が弱り始め、点滴や薬で回復を試み、
歯垢の除去などでだいぶ元気を取り戻してましたが、
白内障が進み眼が見えなくなってからの衰え激しく、
母が約ひと月の入院中も小康状態で、
なんとか一緒に年越しを迎え、
昨日は母の腕の中で息を引き取った…とのこと。

最期まで気丈なモモちゃん。
15年間、楽しい思い出を有難う。

今日は両親と思い出話で悼み分けをしました。

どんな命も死は激しく奪う…。
鼻につく死臭が日常を切断し、
その断面を突き付ける。
白日の下、固まった死体は、
どこまでも〈無〉でした。


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【Jan_03】〈常闇形ひながた〉by室伏鴻

2021-01-05 | DANCE
生まれながらにして異形であることの宿命に巣喰う、
存在の全的充足とはどのようにしてやってくるのかという問いの渦中で
思考の持続を暴力的に切断する、切断の断面に立つ、
重奏する闇から血が滴りおち命が湧出する
それを見たい、所有したい、
かしいだ命、きれぎれの吐息、傾いだ船、
片翼の飛行、溺死の予兆であり墜落の予兆、
もののかたちがくずおれ、隠されたものが露わになる。
存在の際きわ、縁ふち、隅すみ、鄙ひなへ、常闇ひなへ。
死臭が、より生を際立たせるだろう、
必死で際立つもの、
断面に動かしがたい必然として残酷、
滑稽に灼き付いた痙攣が舞踏の祖である。
命の祖形がある。

すべての裂傷の、危機の、中心にあって私は、一個の破局である。
危機一身となり、もはやどこの世界へ連行されるかを知らぬ。当の私が世界を連行している魔の巣窟である。
私はわたし自身の薬師でなければならない。

撲殺体。

私の存在を全体として奪い取るものでありたい。
未知への切迫は、限度を超えるエロス、恋だ。
私は神であるのを止め、測量不能なものに私を同一化して狂気の王となる。
私の存在を、非在をめいっぱいに充満するものは不安やおそれではない。
それがいつもそこから打ち寄せてくる私の存在の海、鄙の地、私の中心にある原初の混沌。

現実の海の前で私は慄える橋である。

私は脱出したまま宙吊りになった肉体である。
嗜虐的なまでに痛覚を呼ぶ肉体が、この国の常闇に血統している。
緊張と痙攣と破砕への切迫、そして絶対的静寂への…。

忍耐をこえる痛み、陶酔は、私を喪失させる。
無我の、呆気の境にあるものもまた、舞踏の祖である。

私は私を舞踏場に殺害する。

が私は不死であり甦るものだ。
私をひとつの全体として死なしめ、再び、ひとつの全体として生かすものの力が、
常闇から風を捲き風を切って露らわになるとき、常闇形は醒めた鋼として収穫される。

                               (室伏鴻)
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