【竹僑の人】森功著『北條秀一』読了。
竹野の気概、此処にあり…の激動人生に感服。
滿鐵を牽引し、満州の秩序を構築。
敗戦後も先陣を切って満州人の引揚に尽力、
帰国後も引揚者の補償に奔走。
帰郷後は『竹野郷外史』を執筆し、竹野愛の礎を築いた。
「今の竹野の子供がどれだけ郷土の自然、人間に触れ、
どれだけ理解し、血潮の中にその匂いがどれだけ融け込んでいるだろうか?
それらの関係はやがて彼等の生涯を支える重大な礎石となるのだ」
竹野小学校校長だった著者森功さんの筆致が力強い。
教育者として何が失われつつあると危惧していたか、この一文が物語っている。
遠く満州開拓に赴きながらも、礎石となる竹野を手本とし奔走した北條さんの、
その身体性を伝えようとする著者の熱意。
この『負けじ魂』の好奇心が、ネット社会の今、完全に枯渇している。
ROSENKRANZの100歳ピアノもまた、その様な好奇心の賜物であったことを思うと、
長期的視野が如何に大切か、コロナ後貧窮する社会において、こそ、
描かれるビジョンが未来を左右すること、絶望的展望を持ちながらも、
そのことは忘れないでいようと思う。
#photobybozzo
竹野の気概、此処にあり…の激動人生に感服。
滿鐵を牽引し、満州の秩序を構築。
敗戦後も先陣を切って満州人の引揚に尽力、
帰国後も引揚者の補償に奔走。
帰郷後は『竹野郷外史』を執筆し、竹野愛の礎を築いた。
「今の竹野の子供がどれだけ郷土の自然、人間に触れ、
どれだけ理解し、血潮の中にその匂いがどれだけ融け込んでいるだろうか?
それらの関係はやがて彼等の生涯を支える重大な礎石となるのだ」
竹野小学校校長だった著者森功さんの筆致が力強い。
教育者として何が失われつつあると危惧していたか、この一文が物語っている。
遠く満州開拓に赴きながらも、礎石となる竹野を手本とし奔走した北條さんの、
その身体性を伝えようとする著者の熱意。
この『負けじ魂』の好奇心が、ネット社会の今、完全に枯渇している。
ROSENKRANZの100歳ピアノもまた、その様な好奇心の賜物であったことを思うと、
長期的視野が如何に大切か、コロナ後貧窮する社会において、こそ、
描かれるビジョンが未来を左右すること、絶望的展望を持ちながらも、
そのことは忘れないでいようと思う。
#photobybozzo