#photobybozzo

沖縄→東京→竹野と流転する、bozzoの日々。

サバニ乗り合い船

2006-01-08 | Philippine
バタンガスからホワイトビーチまでの2時間、
バンカーボートと呼ばれる両舷に支えのついた舟で航海する。

幌はついているものの、両脇から波しぶきが
ビシャー、ビシャーと入ってくるから、たまらない。

波のうねりを直に受けるから、
乗り心地も最高に悪い。

おまけに2時間の長旅…。

まわりは異国の人ばかり。
この時は韓国人のツアー客が
ドドドドっと乗り込んできたので
飛び交う言葉はハングル語。

モーターの爆音と波しぶきで聴覚が完全に奪われて、
うねりで平衡感覚も危うい状態だから、
いつ吐いてもおかしくないな…と思っていたら、
突然、前方の中国人がゲエイゲエイやり始めた。

…おお。

視界をよそへ移して
平静を装う。

すると、右側に座っていたイスラム系の男の子も
…ゲエイゲエエイ。…なんと鮮やかなピンクの吐瀉物。
…何を食べたら、そんな色になるんだ…。

…うっ、おおっ。

これは効いた。胸倉を回遊する吐き気に襲われる。
…上空を仰ぐ。目をつぶってはいけない。一挙にうねりと同化してしまう。


…と、左を見ると、妻が顔面蒼白になっている。
言わんこっちゃない。…すぐさまビニール袋を口元に。
…ゲエイゲエエイ。背中をさすりながら、楽になることを願う。


…。

その後、うねりは収まり、
なんとか航海は乗り切った。

港に上がって感じるコンクリートの堅さが、うれしかった。

…なんだかんだ言っても、これも旅の醍醐味。

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2 Comments

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全般 (森 紀彦)
2006-01-24 22:36:46
くずはセンチュリーの住民はパイロットや弁護士等はホンの少数でサラリーマンが大半でした。

貴君のPCデータは復活したのですか?



一枚の写真から興味深く又掘り下げてしかも斬れのある言葉を巧みに使って演出しているのには惹かれます。ただ関係のある人だけのエリアですネ。

どうか頑張って続けてください。
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Unknown (bozzo)
2006-01-25 00:21:45
がんばります。PCは完全にお釈迦でした。
返信する

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