札幌・北海道のレトロ建物大好きおぢさん日記

札幌(北海道)のレトロでモダンな建物を見たり撮影するのを趣味としています。

余市町の建築探訪②

2023-11-30 09:32:46 | 余市町 古平町 積丹町 神恵内村 泊村

 

「古民家住宅」

所在地:余市町
建設年:()年 
指定等:なし

 

途中で見かけた木造住宅が大きくて見事だった
切妻屋根を重ねている姿は建築時の日本家屋の造りだったのだろうか

 


2023年4月撮影

 

 

「茶話」

所在地:余市町沢町118
建設年:昭和戦前()年 
指定等:なし

 

茶話はいわゆる古民家カフェで、余市の港にあった鰊番屋を解体し一部を移築してリノベーションをした。

梁や柱ほか造作をなるべく移築前になるように建てている。

ヤン衆の寝床は2階で、手すりの一区画づつが一人分のスペースのようだ
そのほか近隣や遠方からも打掛や荒物、調度品などが持ってきたり送られたりと、ミニ郷土館のようだった。

店主のご夫婦は余市のこの場所に移住された
現在は予約制でランチメニュー1種のみ。

地のものを使用した食事は人気がある 
コーヒーだけでも良いが事前に電話確認が必要。

行ってご夫妻との会話を楽しむ常客が多いようなので
お話し好きや質問がある方はどうぞ 真摯に応えてくれるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2023年4月撮影

 

 

 

「旧山上 林家番屋」

 

所在地:余市町入舟町
建設年:明治16(1883)年 昭和14年移築
指定等:


場所は下ヨイチ運上家の向かいにある 運上家と同じ林家が建てた。


当初はシリパ岬の麓に建てたニシン番屋であった。
その後、昭和14年にこの地に一部を移築し、喫茶店やお土産屋を営んでいたが現在は休業中のようだった
建築当初の一部なので実際はどれだけの大きさなのか


 

 

 

次に余市町市内に向かって走っているときに右手に目を惹く外観の住宅を発見



残念ながら玄関まで伸びる雑草を見て、かなり前から空家になっているようだ
3つの棟からなる大きなお宅だ きっと由緒ある人の住宅だったのだろう

何でも建物の裏手に「ニシン塚」と呼ばれる石碑があるようだ
ならばニシン漁のころの網元の住宅かも知れない。

洋風の意匠が素敵なのだが…

 

 

 

 

以前から気になっていた建物が昼食に利用したお店の向かいだったので撮影した。

人が住んでいる気配はなかったが?
管理はきちんとされているようだった

通りに面した倉庫かガレージか
奥の建物は玄関にレトロな意匠と縦長窓が印象的
窓は以前は上げ下げ窓だったのかも知れない。

果たして公的なものなのか個人の所有物なのか確認していきたい。


 

 

 


2023年11月撮影

 

 


余市町の建築探訪①

2023-11-27 21:05:44 | 余市町 古平町 積丹町 神恵内村 泊村

余市町には「道南・道央の建築探訪」(2004年発行、北海道新聞社)において
ニッカウィスキー余市蒸留所の建物がいくつも掲載されているが
これらは予約制の工場見学を申し込まない限り外観も観ることが出来ない。



「乗念寺鐘楼門」 道南・道央の建築探訪 NO95


所在地:余市町黒川町840
建設年:明治17(1884)年 
指定等:余市町文化財

 

本堂の左横にある登り坂を登ると山門があり、これが町の文化財に指定された。

堂々とした入母屋屋根が乗っており
やはり下から見上げると迫力がある。

中に吊り下げられた鐘は戦争時に供出し、現在は昭和23年に新たに付けられた。

登りきると墓地になっている。

 


本堂の横の石段の上に山門がある。

 

 

 

 

 

 


2023年11月撮影

 

 

 

「旧余市福原漁場」 道南・道央の建築探訪 NO96

 

所在地:余市町浜中町150-1
建設年:大正5(1916)年 平成7年修復
指定等:国史跡


主屋は旧川内家である
福原家がニシン漁の不漁により所有権が移り川内家になったときに建てられたものである

釘を一切使わない「せん」による組立
入館料を払い中の見学が出来るがこの日は休館であった

ニシン漁場の生活が伺える貴重な建物で国指定史跡である。

 

「米味噌蔵」江戸後期

 

「文書庫」大正末

敷地内に入れなかったのでほとんどがズーム撮影になった

特に文書庫は正面からの姿がいいのに残念だ

「網蔵」


2021年8月撮影

 

 

 

「法華寺本堂」 道南・道央の建築探訪 NO98


所在地:余市町沢町5丁目74
建設年:明治17(1884)年 
指定等:なし

 

表通りから福祉法人や幼稚園の建物を左右に見て一番奥に本堂が見える
そのためか中には若干入りがたい雰囲気であった。

駐車場は福祉法人側に(左手)あり、参拝する。

本堂は補修をしており管理も行き届いている
大きな屋根が特徴的な寺社建築を思わせる。

 

 

 

 


 


2023年11月撮影

 

 

 

「ニッカウィスキー(株)北海道工場正門・事務所・守衛室」 道南・道央の建築探訪 NO99


所在地:余市町黒川町7丁目6
建設年:昭和17(1942)年 
指定等:なし

 

創業者、竹鶴政孝がスコットランドへの視察を終え工場を構えたのがここ余市町。

様々な条件に合う場所として選んだのだろう。


敷地内は一部を予約制だが見学が出来る
ウィスキーの製造過程を学びながら最後は試飲で終了。

折り返しは自由行動なので建物の外観や一部内部の見学、撮影が出来ます(動画は禁止)

NHKの朝ドラ「マッサン」で知名度がさらに上がったのもいいこと
石造りの建物は長持ちするのでほとんど当時の姿で見ることが出来る。

 

「正門」

旧名称:大日本果汁㈱余市工場正門
建設年:昭和17(1942)年
指定等:登録有形文化財

 

「事務所棟」

旧名称:大日本果汁㈱余市工場事務所
建設年:昭和17(1942)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「ビジターセンター」

旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「乾燥塔」

旧名称:大日本果汁㈱余市工場製粉工場・第二乾燥室・第六倉庫
建設年:昭和15(1940)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「蒸溜棟」

旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「創立事務所」

旧名称:大日本果汁㈱余市工場事務所
建設年:昭和9(1934)年
指定等:登録有形文化財・余市町文化財

 

「混和棟」

旧名称:
建設年:
指定等:登録有形文化財

 

「リタハウス」

旧名称:但馬八十次住宅
建設年:昭和6(1931)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「旧竹鶴邸」

旧名称:竹鶴邸
建設年:昭和9(1934)年ころ
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「第一貯蔵庫」

旧名称:大日本果汁㈱余市工場第一貯蔵庫
建設年:昭和14(1939)年
指定等:登録有形文化財・近代化産業遺産

 

「給食室」

 

「ほか」


2023年11月撮影

 

 

 

「旧竹鶴政孝邸跡地」

所在地:余市町山田町
建設年:昭和10(1935)年 
指定等:なし

 

NHKの連続テレビ小説「マッサン」の主人公である竹鶴政孝氏の住居跡である。

住宅の大部分は、平成14年にこの地からニッカウィスキー余市蒸留所に移築され
国の登録有形文化財になっている。

その蒸留所から車で5分くらいのところに跡地がある
跡地とはいっても門、塀(一部)、住宅部(一部)、蔵が現存していた

一部しかない木造の住居跡はそれでも歴史を感じる
何せ立派な蔵がほぼ完全に残っているのが良かった。

正門と勝手口だろうかもう一つ門があった
それと庭石と思われる石もあったので住宅と庭の位置が多少はわかった。

 

それにしてもこの一角は竹鶴さんの家以外は何もなかったのだろう
余計に当時は見事な佇まいだったと思われる。


 

 

 

 

 

 

 

 


2023年4月撮影

 

 

 

 

「旧下ヨイチ運上家」 道南・道央の建築探訪 NO100

 

所在地:余市町入船町10
建設年:嘉永6(1853)年
指定等:国史跡重要文化財

松前藩は道内に80か所の運上家をつくりヨイチを請け負ったのが林家である
建物じゃ嘉永6年に建てられその後の修復を経て国指定史跡重要文化財となる

間口40メートル、奥行き16メートルの大きな建物で
現存する唯一の運上家遺構として歴史的価値が高い

入館料を支払い中を見ることが出来るがこの日は休館日であった


2021年8月撮影

 

 


積丹町の建築探訪

2023-04-13 12:03:59 | 余市町 古平町 積丹町 神恵内村 泊村

 

積丹半島の先端部分を占める積丹町の特に美国町には、古くからの漁村であり昔ながらの住宅や木造の住宅も多い。

※個人名の建物はグーグルマップに載っていたのでそのまま記載します。

 

「土井家住宅」

所在地:積丹町美国町
建設年:()年 
指定等:なし


日本海追分ソーランラインである229号線を積丹町美国の町に入る
美国川に架かる橋を越えたらすぎに「土井家住宅と蔵」が目に入る。

見事な住宅と蔵だ
建物は奥行きもありそうで当時の栄華が伺えるし
旅館にもありそうな建物に見える。

玄関屋根が湾曲し庇も左右に延びる
中央の飾りも素敵だ。

 


2022年10月撮影

 

 

 

「旧ヤマシメ福井邸」 現ヤマシメ

所在地:積丹町美国町船澗39
建設年:明治末期()年 
指定等:なし


229号線から美国の港までの間には蔵や木造家屋が多い
旧福井邸はその中でも見事な姿になったようだ。

美国町は鰊漁で栄えた町
福井邸は番屋として多くの鰊漁に関わった人たちの仕事場や住居として使用された。

現在は地元の有志により修復され、1階はカフェとして見学がしやすいようになっている

今回は時間が無かったがぜひとも立ち寄るべき場所と思う
今期はもう冬季休業だが来年は5月上旬から再開予定。


 

 

 


2022年10月撮影

 

 

 

「井端家住宅」

所在地:積丹町美国町
建設年:()年 
指定等:なし

 

ヤマシメの向かいに建物の裏側が見える
なんとなく面白い建物だなと撮影し、後からマップを見ると史跡マークになっていた。

やはり正面からも見るべきであった
後で気づくこのパターンが多くて嫌になる。

2022年10月撮影


 

 

「電磁台」

所在地:積丹町神岬町
建設年:昭和17(1942)年 
指定等:なし


積丹半島で1.2を争う観光地である神威岬
この日も多くの車や大型バスまで来ていた。

その突端までは風の強い稜線を歩くので先までは行ったことはなく
いつも「女人禁制の門」で引き返す
少し右手を見るとコンクリートの塊が見えるので行ってみる。

これが電磁台で、元々は日露戦争のころロシア海軍が沖を通過したことで大騒ぎになり、その後昭和15年にソ連軍の北海道上陸の情報をキャッチしようと無線塔一基、レーダー三基を建設、2年後の昭和17年に完成した。
そのなごりが「電磁台(電波探知塔)」だ

ただのコンクリートの塊のようだが説明板が詳しく教えてくれているので
当時は重要な基地だったのがわかる。

ここは上部にあるので眺めがよく遊歩道が先にも伸びている。

 

 

 


2022年10月撮影

 


古平町の建築探訪 

2021-08-08 09:54:42 | 余市町 古平町 積丹町 神恵内村 泊村

後志で小樽市は別枠とし、海沿いの積丹や山のニセコ、倶知安など道民にも本州人からも観光にお薦め出来る地区が多い
ニシンで栄えたころの番屋や廃校の再利用など、変化にとんで面白い地区だと思います。

※一部は北海道新聞社発行の「道南・道央の建築探訪」に掲載されているので番号を付記します

 

 

「旧澤田家番屋」 現、住宅

 

所在地:古平町字沖町
建設年:大正7(1918)
指定等:


以前は隣に似たような番屋が建っていたが焼失した
造りが似ていることから同一棟梁の作と伝えられる

一部二階建てで住宅としては充分な広さだが番屋としては小ぶりに感じる
やはり塔屋がアクセントだ

現在の施主が住んでおられるので、なるべく迷惑をかけないように撮影したい

 

 

 

ここからは特異なセタカムイ岩が目のまえである

 



旧澤田家番屋の道を奥に行くとちょっと気になる木造廃屋を見る
夏は雑草天国で全容は見れなかった

玄関や連続窓の意匠とともに側面のブロックガラス模様がレトロで素敵であった

 

 

 

次の沖歌トンネルを抜けると古平家族旅行村と「まりんはうすふるびら」が海岸沿いにある
車を停めて奥に見える番屋跡を訪ねる

「旧八反田家番屋と石蔵」 

 

所在地:古平町字歌棄町
建設年:明治40(1907)年以降
指定等:

前記の焼失した番屋を持っていた八反田家の番屋と石蔵
倉庫として利用しているようだが、屋根部の損傷が激しく、
このままいけば近いうちに崩落するのではと思ってしまう

石蔵は隣接しておりそこの損傷も著しい
建物は長く大きい かつての繁栄をしのばせている

向かいは海水浴場があり季節柄涼を求め、多くの町民でにぎわっている

 

 

 

 

ここで古平町の市街地に入る
次の目的は古い米穀商店

「中村燃料米穀店」

所在地:古平町浜町171
建設年:
指定等:

 

 

近辺の良さ気な建物を

 

 

 

 

 

 

「古平町役場」 道南・道央の建築探訪 NO93

 

所在地:古平町浜町40-4
建設年:昭和2(1927)年
指定等:


今回の主目的はこの役場
角地に合うように設計され2方向に入口がある
左翼側が長くシンメトリーではない



アーチ型をくぐると右は階上への階段
左は役場となっている
平日だったので階段までは見れたが階上へはいかずここまで

 

幾度かの補修はしているがドア上部や階段手摺など木製部分は竣工時のままである

 

残念ながら老朽化で来年には解体し、一部は道の駅に
敷地は多目的なイベントスペースになるとのことだ

見るなら今年が間違いない
最後に塔屋まで見学会をしてくれたらうれしいが

 

 

 

「中央旅館」


所在地:古平町浜町43
建設年:
指定等:

中央旅館は役場の向かいにある老舗で現役の旅館だ
余市方面から来るとT字路の正面にあるので目に入る

竣工など詳しいことはわからないが、歴史のある旅館なのは間違いないと思う

 

 


道は中央旅館から右折し海側を走る 角地にもう1軒の旅館を発見

「旅館 能登谷」

 

所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:

 

かなりのいい感じだが閉鎖されているようで残念だ
角地に合わせた多角形は役場を連想させる
こちらも情報はない

 

 

漁港が見えるロケーションだった

 

V

 

 

近辺の気になった建物を


「旧吉野家石蔵」

 

所在地:古平町新地町
建設年:大正初期
指定等:

現在は隣の「新家寿司店」の倉庫として活用されている
正面の張り出しは増築でモルタル塗りになっている

軟石の模様仕上げは独特で技術が伺える



防火扉の中にも装飾がある凝った造りだ

 

 

 

「古平町商工会」

所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:

 

 

 

「しんち庵」

所在地:古平町新地町
建設年:
指定等:

 

新家寿司店石倉のはす向かいです

 

 

ここで古平町から折り返して余市町に戻る
この先の美国や積丹、半島の西側は次の機会とする

 

積丹半島といえばローソク島を撮らないとね

2021年8月撮影